S&P500続伸!ドル円は1ドル149円前半【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
ドル円が1ドル149円前半を維持するような状況になっています。
S&P500は続伸。陰線で終わったのが気になりますが、25日移動平均線を上に抜けました。これが維持できるかどうかですね。
一方、米国債の方はすごいことになっていますね。10年債は4%を維持し、それに対して3カ月物が追いつきそうな状態です。3カ月物が10年債を上回った場合、過去の事例ではリセッション確率100%になっています。
そんなわけで今回は米国市場の現状と今後についてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
米国市場の現状と今後
さて、米国市場の現状についてです。
S&P500は続伸したものの、さきほども述べたように、債券利回りは高止まりしています。10年債利回りは4%を超え、3カ月物はその10年債に追いつきそうな急進撃を見せていますね。3カ月物が10年債を超えると、過去の事例ではリセッション確率100%になります。
債券の高利回り状態でなぜ株価が上がっているかと言えば、これからの決算シーズンで良い決算が出て、それが底入れになるという考えからですね。
B.ライリーのアート・ホーガン氏は「決算シーズンは一連の後ろ向きな経済指標よりも、米企業の実際の収益力に注目する機会となる。恐れているよりも良好な決算シーズンとなれば、強い下落基調が一服するきっかけになる可能性がある。市場はそのきっかけを必要としている」と述べています。
一方でこれに対して、オアンダのクレイグ・アーラム氏は「先週の動きに関しては、弱気相場における一時的な上昇局面だとの感触がまだ強い。景況感は不安定なようで、インフレや金利の織り込みがピークに達しているのかどうかすらもまだ分からない。これらは株価の持ち直しを極めて困難にする強い向かい風だ」と述べています。
実際のところ、インフレが思いのほかしぶといですし、それを見越して債券利回りが上がっていますので、株式市場は楽観的すぎるとの見方もありますね。
ドル円は1ドル149円を突破して、現在は149.16円ぐらいになっています。150円で介入があるのではないかとの警戒感から、伸びは緩まってきていますね。
これだけ上がると、逆に米国株が買いにくい状況にはなってきます。介入していただいたほうが買いやすくなっていいとは思いますね。
この状況に対して、昨日の衆院予算委で、日銀の黒田総裁が立憲民主党議員から「即刻辞任すべきだ」との批判を受けていました。
しかし黒田総裁は「辞任するつもりはない。大規模な緩和策で、日本はデフレではない状況になり、成長や雇用増などの成果もあった」と主張していました。
また「ドル高がこのまま続くとは思わない」との見方も示しています。今後も金融緩和は継続の方向でしょう。
ただ金融緩和は、あくまで非常時の政策なので、それをいつまでも続けて問題はないのかという問題があります。
まあ、金融緩和をやめると国債の利払いがすごいことになりますし、倒産する企業も出るので、やめるにやめられないという状況でしょう。未来に問題が先送りしまくってどうなるかといったところです。
日本の政治のやり方が、基本的に未来に問題を先送りしまくるというスタイルなので、どうにもならないところはあります。
まとめとQ太郎の見解
一方のイギリスですが、高インフレにもかかわらず、トラス政権の打ち出した大規模減税で市場が混乱していました。
これによってクワルテング財務相が解任され、ハント氏が後任となりました。
ハント財務相は大規模減税のほとんどを撤回し、ほぼ白紙の状態まで戻しました。
トラス首相は「高い税金の問題を何とかしようとしたかったが踏み込み過ぎたし拙速だった」と述べ、減税政策が失敗であったことを認めています。ただ辞任をする気はないようですね。
ただこのことにより市場は安定し、株価の押し上げに一役買った部分もあります。
今後の米国市場ですが、利上げがどこまで続くのかと、決算シーズンがどうなるかですね。高金利が企業業績に影響をあたえるのはタイムラグがあり、来年ぐらいになりそうなので、今年の決算は良いものが出る可能性も高く、それによって短期的に株高が続く可能性もあります。
ボラティリティの高い状態が続いていますので、一喜一憂せずに気長に投資を続けるのがいいとは思います。