クレカと現金、節約効果が高いのはどれ?【クレカ・現金論争】
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、クレカと現金、どっちの方が節約効果が高いかについてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
クレカと現金、どっちの節約効果が高い?
こんなご質問をいただきました。
「いつも動画を拝見しています。
私も本が好きで色々な節約関係の本を読んできましたが、いわゆる「クレカ・現金論争」みたいなのがあります。
クレカを使った方がポイントがつくし、明細書で確認できるのでクレカの方が節約効果が高いと書いている本もありますが、その一方で、現金の方がお金を払っているという感覚があるし、財布の中の現金が無くなればそもそもお金を払うことが出来なくなるので現金払いの方がいいという人もいます。
勿論0か100かという話でなく、どちらも使うのが普通とは思います。例えばネットショップだったらクレカを使うのが普通でしょう。
ここで問題になるのは、普段の街中での買い物でクレカと現金のどちらを使うのが合理的かです。ようするに財布から取り出すお金の事ですね。
私はクレカを使っていますが、後で明細書が確認出来るというのは確かにそうなのですが、お金を使っている感覚が希薄なのは間違いないと思います。そのため、現金派の言う事も間違えてはいませんし、何だったら現金を中心にして、節約効果を上げようとも考えています。現金は不便ですが、不便だからこそお金を使わなくなるのではないかとも思っています。
Q太郎さんは、普段使いはクレカと現金、どちらを中心にしていますか?先ほども述べたように0か100かという話ではなく、現金とクレカのどちらに比重を置くかという話ですので「どちらも使っている」という答えは無しでお願いします。あと公共料金の支払いも関係無い話なので省いてください。あくまで普段使いの話です」
とのことです。
正直な話、クレカと現金、どちらを使うかはその場その場の状況に合わせてやっているので、正直それほど気にしたことがありません。日本だとドラッグストアのコスモスとか、現金しか受け付けない店とかもあります。日本はまだまだ現金社会ですね。店がクレカの手数料を払いたくないというのもあります。
それと海外だとマネーチェンジするのが面倒ですし、クレカ中心にならざるを得ないですね。ただ台湾とかだといまだに現金もよく使われているので、場所によるとしかいいようがない部分があります。
ただクレカと現金、どちらが節約しやすいかと言えば、実際に使うかどうかは置いといて、やっぱり現金の方が節約しやすいとは思います。
理由その1としては、手間がかかるからです。
タンス預金しているとかいう人は別として、多くの人は現金を引き出すためにATMに行かないといけないわけです。その現金を財布に入れて、財布の中の現金が無くなったらまたATMに行かないといけないというこの面倒くささですね。
しかも日にちとか時間帯が悪いとATMの前に行列ができて、長時間並ばないといけないわけです。正直非合理の極みもいいところなわけです。
しかも銀行とか利息少ないくせに、他店とか時間外とかで引き出したりすると法外な手数料を取られるわけです。銀行金利なんて、一回引き出すだけで全部吹っ飛ぶわけです。ばかばかしいにもほどがあるわけです。
ただこの非合理の極みが、お金を使うことを防いでくれます。無駄なことにお金を使いそうになったときに、「またATMに行くの面倒くさいな」「手数料払いたくないな」という気持ちが芽生えることで、お金を使うことを防いでくれます。不便さが浪費を防いでくれるのですね。
ただ前提条件は、「自分が現金をいくら持っているか」を把握しておくことが重要になります。適当に使ってたらいつの間にかなくなっているという人は、そもそも自分がいくら持っているのかわかってない場合がほとんどでしょう。現金がいくら残っているのかわかってなかったら、現金だろうが何だろうがお金はどんどん減っていくとは思います。
こういう人はコンビニのATMで手数料気にせずお金おろしたりしてしまうので、面倒くささの効果もなかったりしますね。とにかく前提条件としては、自分が現金をいくら持っているかを把握している人になります。
理由その2ですが、クレカのポイント目的で無駄な買い物や、高い店での購入が発生しやすいことです。
クレカだけでなく、電子マネーとかもやたらとポイント還元とかしますので、これにつられて本来必要なかった買い物をしてしまったりします。
そもそもクレカの使える店は価格に手数料を上乗せしている場合が多いです。
ポイント還元の多い店というのは、コンビニとか外食とか、そもそもの価格が高い店が多めです。クレカが使える店というのは、基本的には手数料分を価格に入れていますので、実際のところはポイント還元というよりも手数料のキャッシュバックと考えた方が良いでしょう。代金に上乗せされた手数料が戻ってくるという程度の話で、プラマイゼロのケースが多かったりしますね。
それでキャッシュバックを目当てにすると、どうしてもそういう高い店に行く確率が高くなってしまいます。
さらにこれが理由3につながるのですが、ポイントを理由に無駄遣いの罪悪感を消そうとすることです。
「ポイントが付くからお得」とかで、「そもそも買わなければよくね?」みたいなケースでもつい買ってしまって、それをポイントを理由に正当化してしまうのですね。
ちなみにQ太郎はクレカ使うことが多いですが、必要なもの以外は買わないですし、外食も基本的にはしないし、ジュースやコーヒーとかもいっさい自腹で飲まないので、けっきょくのところ使う人がちゃんと計画的に使っているかどうかが一番重要とは思います。使う人次第ですね。
自分の持っているお金とか使ったお金を把握していない人だと、クレカ使おうが現金使おうが無駄遣いは増えるとは思います。使う人の行動が一番重要です。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・使う使わないは別として、節約しやすさだと現金に分がある。
・理由その1は、現金は手間がかかること。(ATMから引き出したり、場合によっては引き出し手数料も払ったりなど、とにかくいろいろと面倒が多くて不便です。それゆえに面倒くささを考えるとあまり使いたくなくなります)。
・理由その2は、クレカはポイント目当てで無駄な買い物が多くなる、高い店に行きがち。(コンビニや外食などポイント還元の高い店は、そもそもの価格に手数料分の上乗せがある場合が多いので、価格自体が高くなっています。ポイント目当てだとそういう高い店の利用頻度自体が増えてしまいます)。
・理由その3は、クレカはポイントを理由に無駄遣いの罪悪感を消そうとする。(買わなきゃいいというようなものでも、ポイントがもらえるからということで、無駄遣いを正当化してしまうということですね)。
・ただ基本的には使う人次第。使う人の行動が一番重要。(いくら使ったかを把握していない人は、クレカだろうが現金だろうが無駄遣いは増えるとは思います。把握してませんしね)。
となります。
そんなわけで、現金の方が使うまでの障壁が高い分、無駄遣いはしにくいですが、結局のところ使う人が支出をちゃんと意識しているかどうかが重要になってきますという身もふたもない話で結論が付くとは思います。
ちゃんと管理できている人だったらクレカ使おうが無駄遣いはしませんしね。
現代社会は現金がどんどん淘汰され、クレカ中心の社会になってきていますので、むしろポイントに振りまされず、必要なものだけ買うということをきっちりできる心構えを養ったほうがいいとは思います。