【FIRE/節約】「セールで買わない」は理想論?
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、セールで買わないは理想論かどうかについてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
セールで買わないは理想論?
こんなご質問をいただきました。
「どうしても納得できない部分があるので投稿させていただきます。
「FIRE後は時間があるから、欲しい物はセールまで待った方が良い?」の動画の事ですが、「自分が良いものはむしろセールで買わずに作り手に利益が行くようにした方が良い。自分が悪いと思う物はいくら安くても買わない」という話ですが、その事自体は正しいと思いますし、別に反対はしません。
ただ世の中は良い・悪いだけで無く、その中間の物もあります。セールで買う物というのは「すごく欲しい訳では無いけど、欲しくない訳でもない。定価では欲しくないけど、安かったら買ってもいい」ぐらいの物です。
セールで買い過ぎてしまうのも、「安かったら買ってもいい物=安いから買う」になること、つまり値段が買うための動機になってしまうため、定価では買わないけど、安くなってるから買ってしまう訳です。買い手が見ているのは品質ではなくて値段なのです。そしてセールの機会を逃すことは、「中間の物」を買うという意味では機会損失になります。
そのため、「良い物は定価で買う」ということをしても、「中間の物」はやはり値段で買ってしまうことになります。そうなると、多くの人がセールに抗うのは無理なのではないでしょうか。
そもそもそういう「中間の物」をセールで買わず、必要な時にだけ買うというのは機会損失でしかありません。セールで何も買わず、本当に好きな物だけを定価で買うというのは理想論ではないでしょうか?」
とのことです。
まあ、確かに理想論かもしれませんが、「中間の物」というのは、すごく好きでも嫌いでも無いものなので、言い換えれば「あっても無くてもいいもの」ということにもなります。セールまで我慢できる程度のものなので、たぶん無くても困らないでしょう。
ただその「無くても困らないもの」が安かったら「ちょっと買ってみようか」と思ってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。
その一方で、そういうことを自己正当化していくと、消費行動がどんどん膨らんでしまう危険性も孕んでいます。
人間の欲というのはキリがなく膨らんでいきますので、自分の力でどこかで歯止めをかけなければなりません。お金が無くなれば強制的に止まりますが、下手にお金を持っていると止めるのが難しくなります。「お金があるから別にかまわないだろ」みたいに次から次へと「中間の物」、いわゆる特に欲しくもないものをセールのたびに買い続けてしまうことにもなりかねません。買うことへの依存症状態になってしまうのですね。
それで、できることなら常日頃内省をして、自分にとって必要なものと不要なものをはっきりさせておくという作業が重要になってきます。これは結構時間のかかる作業なので、常に考え続けて欲しいとは思います。
そうでないと「いつか使うかも」の便利グッズや、「いつか着るかも」みたいな服を買い続け、結局ほとんど使っていないみたいな状態になってしまいます。「中間の物」の運命は、そのほとんどが大して使ってないとか、買ったこと自体忘れてたみたいな悲しい運命にあってしまいますし、部屋もいらんものであふれてしまいます。
例えばQ太郎はゲームが好きで20代後半あたりは結構たくさん買っていたのですが、30代ぐらいからは「買い過ぎてやばい」ということでジャンルで絞ることにしました。好きなジャンルで絞るのではなくて、現在の自分の生活スタイルに好ましくないジャンルを排除していくのですね。
ゲームが多すぎると1本あたりのプレイ時間が減ってしまいますので、逆の意味でタイパの悪いものをまず排除することにしました。ようするに時間のかかるゲームですね。どうも自分は時間のかかるゲームがそんなに好きじゃないということに気づいたわけですね。プレイしてて、途中からやめたくなるのですが、それでも買った以上義務感でクリアしなくてはならない気になってしまうので、それが苦行なわけです。だったら最初からやらなければいいじゃんというわけです。
例えばドラクエ世代なのでRPGとかは結構買っていたのですが、クリアまで数十時間とか時間がかかるので、これらは極力買わないことにしました。有名RPGでも、実際に最後までクリアしている人は20%とかいうレベルですし、それならもっと気楽なものの方がいいんじゃないかというわけです。
あとポートピア連続殺人事件世代なのでアドベンチャーゲームとかも買ってましたが、これも文字読んだりでけっこう時間がかかりますし、「本読んだ方がコスパ良くね?」という感じになってきたのでこれも買うのをやめましたね。
ただRPGもアドベンチャーゲームも、人からもらったりとか無料でもらったとかの場合は遊んだりはします。人からもらったものなので、途中でやめてもいい気楽さがあります。
あとFPSとか3Dゲームも3D酔いするのでそもそも適性がありませんし、アクションゲームも苦手ですしでどんどん絞っていくと、残ったのは1ゲームがすぐ終わるレトロゲームとか対戦格闘ゲームとかシューティングゲームとかボードゲームになっていきます。シミュレーションゲームも、そんなに時間のかからないものがいいですね。シミュレーションRPGは時間がかかるのでやりません。
それと最近は『ヴァンパイアサバイバーズ』とか『Slay the Spire』とかのローグライクとかローライトとか流行っていますが、あれも短時間でさくっと終わるというのが良いとは思います。
そんな感じでゲームを選ぶポイントとして、「あまり時間がかからない」を中心にしていくと、自然と買う買わないがはっきりしていきます。
さらに似たような内容をそこから排除していきます。『ヴァンパイアサバイバーズ』とか『Slay the Spire』が出たあとに、似たような内容のゲームがどんどん出てきましたが、そういうのは全部排除します。
そうやってガンガン突き詰めていった結果、最近はほとんどゲームを買わなくなりました。「これ、あれと同じじゃん」みたいな感じになっていきますね。
そんな感じで「中間の物」をぼんやり買っていくよりも、自分が何が好きなのか、なにが嫌いなのか、買い物をするたびに使っていないものがなにかなどをどんどん突き詰めていった方が、結果的に買い物のときの判断が明確になりますし、満足度の高い買い物ができるとは思います。セールで買うのが悪いというわけではなく、無自覚に何でも買ってしまって、結局使ってないみたいなのを増やさないように注意した方が良いでしょう。毎回自己分析をしていくことで、お金を無駄にしなくて済むとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・「中間の物」というのは「あっても無くてもいいもの」。
・自分が何が好きなのか・嫌いなのかを突き詰めておくことで、買い物の時の判断力が研ぎ澄まされる。(Q太郎の場合は時間のかかるゲームですね。買った義務感でクリアしなければならない感じになって苦痛です。人からもらったり借りた場合は途中でやめられるのでそのかぎりではありません)
・モノを買ったときは、その後それが使われてるかどうかを定期的に検証。使われていなければ、次回からそのジャンルは買わない。
・買い物のたびに好き嫌いを突き詰めていくことで判断が明確になり、満足度の高い買い物ができるかと。
となります。
まあ、突き詰めすぎるとQ太郎みたいにほとんどモノを買わなくなったりますが、ぼんやりとあれこれ適当に買っているよりは、自分の好みや行動パターンを明確化しておいた方が買い物のときの判断も速くなりますし、何かあったときの判断も適切になっていくとは思います。