メタ(Facebook)のメタバースに期待できない3つの理由
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
メタの決算、メッタメタですね。メッタメタ言いたかっただけです。
というわけでもなくて、Facebookあらためメタの2021年10-12月の決算が出ました。
売上高自体は336億7000万ドルで、アナリスト予想の334億3000万ドルを上回りました。
「じゃあ、べつにいいじゃん」
と思うかもしれませんが、注目されたのは月間ユーザー数です。
29億1000万人と、予想の29億5000万人に届きませんでした。ようするに成長していないのですね。
また今年1-3月の売上高は270億-290億ドルと、アナリスト予想の302億5000万ドルを下回っています。
以前のマイクロソフトの決算記事でも述べましたが、企業は成長しなくてはなりません。前回の記事は以下のリンクから。
それでマイクロソフトが好決算だったにもかかわらず、時間外取引で一時5%の下落になったのも、マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるAzureの伸びが右肩下がりになっているからです。
株と言うのはあくまで企業の将来を買うものであって、将来性のない企業の株を買っても意味はありません。決算が悪ければ売られるのは当たり前なのです。あくまで企業の将来を買っているのです。
Facebookあらためメタですが、「メタバース」とかいいだした時点でQ太郎は嫌な予感がしていましたが、今回の決算によって、今後の成長には疑問符がつく形となりました。
これを受けて、時間外取引では24%下落しました。下落どころか大暴落ですね。というか、落ちすぎ。
今回は、メタバースが期待できない3つの理由について述べていきます。YouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
メタバースに期待できない3つの理由
メタの今後についてですが、微妙なところかなと思います。
メタが投資を行っている「メタバース」の今後について、期待できない3つの理由を述べていきます。
理由1 すぐ飽きる
理由その1ですが、やはり「すぐに飽きる」という問題です。
たぶん皆様の中にも、同じ考えを持っている人は多いと思います。メタバースの構想が出てきた時点で「微妙だなー」と思った人は多いのではないでしょうか。
メタバースというのは仮想空間上に世界を用意して、そこで自分のアバターを動かし、他人とコミュニケーションを取ったり、ショッピングしたりといったいった、仮想世界構想ですね。
でもこれって、ゲームではすでにありましたね。
昔、「セカンドライフ」というのがありましたが、覚えている人いますでしょうか。
セカンドライフは、ネット上の仮想空間で、自分の作成したアバターや衣服などの売り買いができたり、土地の売り買いもできたりなど、実際にお金を稼ぐことができたので、一時期流行っていました。
セカンドライフ上の仮想通貨を、現金に換金することが可能だったのですね。
それで、セカンドライフ内で画廊や博物館を運営したり、パーティーやコンサートを開いたりなど、いろいろなアイディアで収入を得ることができました。
Q太郎も、商売はしていませんが、ログインしたことはあります。
ただ、やることがなさすぎて、すぐにやめました。
本当に何もやることがないんですよね。
モンスターと戦うわけでもなく、目的があるわけでもなく、散歩するぐらいしかやることがありません。それもすぐに飽きてしまいます。
それにMMORPGとか、面白いネットゲームはたくさんあります。わざわざモンスターもいないメタバースの世界に浸りたいかと言えば、微妙なところです。
近年では、MMORPGの「ファイナルファンタジー14」で麻雀ができるみたいなのもありますね。もはやRPGではなく麻雀ゲームと化しているという話も聞きます。
MMORPGの中ですでにコミュニティができあがっているのですね。
そういうゲームユーザーたちが、すでに構築されたMMORPGの世界から抜け出して、メタバースの世界へ行くかといえば、どうなんでしょうねといったところですね。
理由2 面倒くさい
メタバースが微妙な理由その2は、「面倒くさい」ということです。
「セカンドライフ」のサービス自体は続いているようですし、たぶんフレンドがいればセカンドライフも楽しいのかもしれません。一人で遊んでも面白くはないでしょうしね。
しかしフレンドとコミュニケーションを取りたいのなら、わざわざPCを起動させて、セカンドライフを立ち上げて、ログインして話をしなくても、LINEとかで直接やり取りすればいいだけかと思います。
ゲームを起動させることが面倒くさすぎます。
ロード時間を待ったりとか、急にPCが重くなったりとか、フリーズしたりとか、いろいろ面倒ごとが多いかと思います。
買い物をするにしても、わざわざ仮想空間を立ち上げて、アバターを動かして、ショップに行って買い物をするとか、面倒くさすぎてやってられません。
ブラウザでアマゾンの画面を開いて、ポチッたほうが早いです。ショップの比較とかも簡単にできますしね。
最初のうちは物珍しさから仮想空間で買い物をすることもあるとは思います。
しかしそのうち飽きますね。
そして面倒くさいが勝ってしまって、ブラウザやアプリでポチることになります。
だってそのほうがあきらかに速いですし、利便性が高いですしね。
しかもいまの人って、みんな忙しいじゃないですか。
わざわざ仮想空間にログインして買い物したいと思います?
やるとしても最初の1,2回ぐらいかと思いますし。というか、みなさん、やりたいですか?
Q太郎は面倒くさいと思いますね。
変な3D空間を立ち上げるために、PCを重くするのもイヤですしね。
最初のうちは興味本位でログインしてみるとは思いますが、「セカンドライフ」のときとおなじように、すぐに飽きるとは思います。
とにかくアバターを使って世界を歩き回るというのは、利便性の低下にもなります。
「仮想空間上で会議が開ける」という構想もありますが、Zoomとかでさっさとつないでしまったほうが速いとは思いますね。
わざわざアバター使って集合するのが面倒くさすぎます。こんなものを会社で取り入れたら、会議に集合するだけで相当な時間を食われます。
この「面倒くささ」が解消されないと、きびしいとQ太郎は思います。
理由3 VRが流行らない
そして理由その3は、「VRが流行らない」という問題です。
VRは流行って廃れるみたいな周期を、昔から繰り返しています。
プレイステーション4でVRができるPSVRもありましたが、少し遊ぶと飽きてしまうのですね。設置が面倒くさいですし。やっぱり面倒くさいの問題もありますね。
Q太郎もPC用のVR機を持っていましたが、すぐに使わなくなったので知り合いにあげてしまいました。
設置がとにかく面倒くさいです。VRをはじめるまでの準備が本当に時間がかかるのですね。なんか変なセンサーを部屋の隅に取り付けないといけませんし。
あと頭にかぶっているのも疲れますし、画面と目の距離が近いので目にも悪いですし、基本的にいいことあまりありません。
一回、知人とVR上での会議を試してみたことがありますが、
「普通にSkypeとかで話したほうがはやくない?」
ということで、二度とやることはありませんでした。
とにかく準備が面倒ですし、目にも悪い。
VR機をかぶっていると両目をふさがれている状態ともいえますしね。目隠し状態です。
VRのゲームも、ちょっと遊んだら飽きてしまうようなものばかりです。開発が大変だからゲーム会社も参入したがらない。
眼鏡ぐらいの大きさになって、さっとかければすぐにネットができるみたいなものだったらいいかもしれませんが。現状はいろいろと厳しいとは思います。
現状はVR愛好家が楽しむようなもので、大多数の一般人が使うかといえば微妙だとQ太郎は思います。
女性だと、ヘッドマウントディスプレイを付けると、セットした髪が乱れるから嫌という人も多いでしょうしね。
現在のサイズでは前途多難だとは思います。長時間の会議も厳しいですしね。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけでまとめると、メタバースの問題点としては、
・すぐに飽きる。
・面倒くさい。
・VRが現状厳しい。
の3点です。
とにかくメタバースやらVRが日常レベルで使えるようになるかといえば、現状はかなり厳しいとは思います。
とくにVRのヘッドマウントディスプレイは重いし、設置が面倒ですし、目にも悪いですしね。これ自体を何とかしないと一般化は厳しいとは思います。
メタはメタバースに多額の投資をしていますが、そもそもマイクロソフトもアクティビジョンブリザードを買収したり、ソニーがバンジーを買収したりなど、ゲーム業界ではすでに対抗策が打たれています。
メタがいまからそういう業界にいまから参入して勝てるかといえば、けっこう厳しいとは思いますね。
日本でも、昔ミクシィが流行っていましたが、もはや廃れてしまいました。
Facebookもそういう道をたどりそうな気もします。
Q太郎としては、メタに投資する気はまったくありません。将来性にかなり疑問があるかと思います。