石破ショックで円高続く?台湾よりレポート

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今回は石破氏が自民党の新総裁になった件についてです。

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石破ショックで円高続く?

さて、いま台北にいて、石破氏のことはこちらのニュースや新聞でも大々的に取り上げられています。けっこう注目度が高いですね。

これにともなって、146円まで行っていたドル円がズドンして、現在は1ドル142円台になりました。

もともと高市氏が次の総裁になるのではないかとの期待から円安が進んでいたのですが、石破氏になったとたんに円高に加えて、日経平均の先物も2000円ほど下落してしまいました。

石破氏については以前に金融所得課税増税の話をしましたが、基本的には財政健全化のために増税と利上げ路線の方向の人とは思います。

利上げについては、投資している人にはあまりよろしくはありませんが、そうでない人たちにとってはインフレを抑える役割を担っているので、物価が上昇していく現状ではやらざるを得ない部分もあるとは思います。

以前にドイツのハイパーインフレについての動画を上げましたが、インフレが続くと株価は爆上がりになるのに対して、市民の生活は大きな打撃を受けることとなります。とくに日本はけっこう長期間インフレを経験してこなかったことから、貯金に全振りみたいな人も多いですね。インフレ下だと現金への集中投資になってしまうので、危険性はあるとは思います。

現在いる台湾ですが、こちらもインフレが進んでいて、日本より物価が高い感じになっています。卵1パックで400~500円ぐらいですね。

台湾元と日本円のレートは1元4.6円ぐらいだったのが、石破ショックで現在1元4.5円ぐらいになりましたが、ドル円ほどの大きな下げではありません。ドル以外の通貨だとそこまで円高が進んでいる感じはありませんね。

昔までは1元3円とかで、台湾は暮らしやすい国でしたが、いまは円安とインフレできつくなってきました。日常雑貨とかは完全に日本の方が安いですね。

台湾が今回の石破氏の件を気にしているのは、最近台湾でETFが急に流行してきたこともあります。けっこういろいろな種類のETFが出ていて、とくに一時期円安で日本株の勢いがあったことから、日本株にも注目が集まっていました。

現在、中国が不動産がらみとかで中国市場がさえない状態になってきているので、投資先が中国から日本へ向かっている感じですね。中国の投資家も、中国に投資していた分を日本に振り分けている方が結構多いようです。

そんな状況で日本に注目が集まっていたので、今回石破氏が引き締めの方向に走ると、こういう海外からの投資が手を引いてしまう可能性もあります。

まあ、現状の日本株は「安いから買う、高いから売る」みたいなコモディティ化してますので、企業の業績よりも為替に合わせて動いているだけみたいな感じはありますね。大豆とか小麦とかと同じような扱いです。

それで、今後このまま円高基調になるかどうかですが、石破氏はアベノミクスには反対の立場をとっている人なのですが、かといって自分一人で突っ走れるかどうかという点においては難しいところとは思います。

これまでの言動を見るかぎりでも、石破氏は世論に合わせてけっこうブレますし、正直いままでどおりであまり変わらないみたいな展開にもなりそうです。そのため、今回は市場が過剰反応しすぎているのではないかという気もします。

そのため、ここで下手に空売りを仕掛けたりすると、反動で大きく踏みあげられる可能性もあるので、よほどの自信がないかぎりは、こういう状況にのっかって下手な短期投資をすると大損こく可能性も高いとは思います。

一方で、石破氏より問題なのが、今週発表されるアメリカの雇用統計ですね。石破ショックは、正直なにかデータがあっての下落ではないため、一過性のものになる可能性は高いです。

それに対して米雇用統計はデータなので、それなりに根拠のある為替変動にはなります。

今後のスケジュールですが、9月30日にはパウエル議長の講演が行われ、10月4日には9月の雇用統計が発表されます。これの結果次第では円高へと触れる可能性はあります。

どうなるか見守っていきたいとは思います。