FIRE後、欲しいモノはすぐ買った方が良い?【FIRE/節約】
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、欲しいものはすぐに買った方が良いかどうかについてです。
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欲しいモノはすぐ買った方が良い?
こんなご質問をいただきました。
「現在FIRE生活しています。ゲームが好きなので、ほぼ毎日ゲーム三昧です。
それで最近はゲームを買う量が増えてきました。時間の方が貴重なので、クソゲーはすぐに止めることにしています。そのため、ゲームを買う量が増えて出費が多くなっています。特にSteamセール時は万単位で買ってしまいます。
Q太郎さんは、ゲームはエピックゲームズストアで毎週無料で貰えるからわざわざ買わなくていいとのことをおっしゃっていましたが、そもそもエピックゲームズストアで配布される物に欲しいゲームがありません。
一般的に欲しい物はすぐに買った方が良い、悩んでいる時間が無駄と言いますが、Q太郎さん的にはどのように考えていますでしょうか。「何でもかんでも買っていたらお金がいくらあっても足りない」とも言われそうですが、この辺りについての考えをお聞かせください。」
とのことです。
何か以前も似たような質問があった気がしますが、基本的にはQ太郎も本当に欲しいものはケチったりせず、すぐに買っています。おっしゃるとおり、悩んでいる時間が無駄とは思います。
ただ、最後の文章にあるように、お金は有限なので「何でもかんでも買っていたらお金がいくらあっても足りない」というのも真理ですね。
イーロンマスク氏だろうとビルゲイツ氏だろうとやはりお金は有限ですので、その有限のリソースをどこに投入するかというのは重要とは思います。
それで質問者様はゲームが好きと好きなモノが決まっていて、それに集中的にリソースを投入しているのであれば、別にいいんじゃないかとは思います。
それによって毎日の生活に支障が出ていたりとか、今のペースだとお金が無くなってしまうとかだったらさすがにまずいですが、そのあたりがちゃんと守られていているのであれば、あなたの人生ですので幸せに生きていただければと思います。
ただ質問内容で気になるのは、本当に欲しい物だけ買っているのかという点ですね。
「クソゲーはすぐにやめる」とか、「セール時は万単位で買ってしまう」とか書かれているので、正直買う前にちゃんと吟味してから買っているのかが気になります。気になるものをかたっぱしらから買っているような感じがします。
買う前の事前調査とか、ある程度吟味してから買えば、ゲームをとっかえひっかえにはなりにくいんじゃないかとは思います。
とくにセールになると時間制限がありますので、あせって必要のないものまで買ってしまう危険性はかなり高いです。何か日本のテレビショッピングとかでも、「今から30分以内にお申込みならこんな特典があります」とか言って、消費者の考える時間を奪うという心理学的手法を使っていますが、あきらかに詐欺的手法ですしあまりよろしくないので、この手のセールス手法は法律で禁止した方が良いんじゃないかという気もします。
こんまりさんがモノを捨てるときに「ときめくかどうか」で捨てるものを選んでいますが、捨てるときはそれでいいとは思いますが、モノを買うときに一番信じてはいけないのがこの「ときめき」ですね。
「パッケージが何か面白そう」とかで買ってしまうとかよくありますが、そりゃ向こうも売れるようにパッケージで買ってもらえるようにいろいろ工夫しているわけです。つまり自分の本当の欲望というよりは、企業側によってつくられた欲望なわけです。このつくられた欲望というのがけっこう曲者で、自分が本当に欲しいと勘違いさせられてしまうわけです。
例えばお菓子とかが典型的でして、だいたいパッケージがすごいきれいなのですね。それで中身はなんか小麦粉固めてチョコレートでコーティングしたものとか、中身だけ見るとなんか薄汚かったりします。お菓子の中身だけをビニール袋に入れて並べても大して売れそうにないので、パッケージがかなり売り上げに貢献している分野とは思います。
グミとかかなり顕著で、あれってパッケージにリンゴ味とかブドウ味とか書いてないと、何味かわからないのですね。たとえばリンゴ味のグミを、パッケージを見せずに友達に「ブドウ味だよ」と言って食べさせたら、友達はブドウ味と思い込みます。メロン味とかイチゴ味とか言ってもたぶん信じ込むでしょう。そんなわけで味を決めているのは、実はパッケージだったりします。
結局のところ、そのもの自体ではなく、そのものに付加する記号を消費しているのですね。たとえば「ミシュラン三ツ星レストラン」とか「行列ができるラーメン屋」とかそのもの自体がどうかという問題ではなく、ミシュラン三ツ星という記号を消費しに行っているわけですね。たぶん三ツ星レストランで、一般の店のそこそこのコックが適当に料理を作っても気づく人はほとんどいないと思います。
ちなみに知り合いにフェラーリ買った人がいて、タイ人の友達が日本に来たときに「観光案内してやる」とのことで一緒に乗せてもらったことがあったのですが、後部座席がくそ狭いし天井が低くて明らかに乗りにくいわけです。しかも発進時のトルクが強いのかそいつが運転下手なのか知りませんが、急ブレーキと急発進が繰り返されてくそ酔ったわけです。しかも日本の道狭いから明らかに使いづらいし、買い物にも不便そうだし、「これ、何が良いの?」って聞いたら、「なんかいいじゃん」っていうわけですね。特に理由はないけど、直感的に欲しいと思ったから買った。他人がどう言おうが俺にとってはいいものだ、一生付き合っていくとかいうわけです。
なんかかっこいいこと言ってるし、本人が気に入ってるならいいかとその時は思ったのですが、最近その人の家に行ったらフェラーリがしれっと無くなってて、代わりに買い物に使いやすそうな国産のコンパクトカーにしれっと変わっていたわけです。フェラーリどうしたのか聞いてみたら、「運転しづらいし座席狭いから売った」とかほざくわけですよ。いや、もうそんなのわかってただろと。一生付き合うのどうなったねんと。
そんなわけで、欲望というのは作られるものなので、自分の願望とかみ合わない場合があるわけです。
それで自分はどんなものが好きなのか、何に使うのか、何を目的に選んでいるのかみたいなことを、買う前にある程度突き詰める必要があるわけです。ようするに買うものの分析じゃなくて、自分自身の分析ですね。
ゲームもいろいろジャンルがあるので、どのジャンルが好きなのかなど、ある程度突き詰めていくことができます。飽きやすい物とか、統計を取っていけばある程度傾向が見えてくるとは思います。
ちなみにQ太郎は3D酔いするので3Dアクションみたいなのは苦手です。アクション自体も苦手なので、シミュレーションゲームとかあまり動きのないものに落ち着いていきますね。
さらに最近気づいたのは、ゲームを遊ぶことよりもゲームカタログとか見ている方が楽しいですね。どんなゲームがあるのか、どんなものが流行ってるのかを見る感じですね。見るだけならタダですし、遊ぶこと自体はそこまで重視してませんね。
そんなわけで自分を分析して、どんなゲームが好きなのかなど傾向を絞り込んでいけば、その場のときめきで買ったりとか、セールで無駄に買ったりとかは減るとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・本当に欲しいものは買えばいい。(お金は使わないと意味ありませんしね)
・ただ「ときめき」でものを即買いしない。他人によってつくられた欲望の可能性があり、自分の欲しいものと違う場合が多々ある(これにちゃんと気づいておかないと、無駄な買い物が増え続けます。CMとか世間の流行りとかでつくられた欲望を植え付けられて、延々といらんものを買わされる感じですね)。
・セールなど時間限定のものは、その場で湧いた欲望である場合が多々ある。
・買うものを分析するより、自分が何を望んでいるのかをちゃんと分析しておいた方が良い。世間の流行りと、自分の好みは違う。
となります。
そんなわけで、まずは自分を分析して傾向をつかんで、買ってすぐ放り出すみたいな消費傾向を極力おさえたほうが幸せになれるんじゃないかとは思います。
まあ、自分のお金なので無駄遣いするのは自由ですが、ただ他人に自分の欲望がコントロールされているのはあまり気持ちのよいものではないので、そこはちゃんと自覚しつつ、自分が本当はどんなものが好きなのかを突き詰めていったほうが幸せになれるとは思います。