50代からは「貯める」から「使う」へに違和感?
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、50代からはお金を貯めるから使うへ移行したほうがいいのかどうかについてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
50代からは「貯める」から「使う」へ?
こんなご質問をいただきました。
「50代からは「貯める」から「使う」へというようなネット記事を読みました。
50代は人生の折り返し地点なので、貯め込むのではなく積極的にお金を使っていこうという話なのですが、無理に使う必要もないと思い違和感を覚えます。
そもそもこういうのは50代までにある程度資産を築けた人の理屈で、そもそも生活に追われている人に「貯める」から「使う」は無理なのではないでしょうか?
いわゆるQ太郎さんが動画で言ってた「成功者の生存バイアス」というものではないかと思います。
つまり成功してある程度お金を持っている人たちの理屈とは思います。
この辺りについてどうお思いですか?」
とのことです。
まあ、人によるとしかいいようがないですが、べつに使いたくなければ無理につかう必要もないとは思います。
よくあるのが「お金は経験につかえ」という話ですが、これ自体はべつに間違った話でもないですし、お金の使い方としては満足度も高くなるとは思いますが、やりたくもないことを無理にやる必要もないとは思うのですね。
たとえば以前もいいましたが、豪華客船で世界一周とか、そういうのが好きでやりたい人はやればいいのは思うのですが、Q太郎は船の上で何日も過ごすというのがまず無理なので、そういうのには参加したくはないわけです。
まわり海しか見えませんし、べつに面白い景色があるわけでもないですし、船の中にある人工的なもの見てもなんだかなーみたいな感じにしかなりません。部屋も狭いですし、監獄にいるような閉鎖されている感じがなんか嫌なんですね。海の上にある豪華な刑務所みたいな感じでなんか嫌です。船の乗組員に命握られているようなものですしね。そういう不自由感のあるものは避けたいと考えています。
旅行とかもツアー旅行とかが嫌で、バス乗って移動して、下りて観光地見て、またバス乗ってみたいにやたらと忙しくて、この処理されてる感じがなんか嫌です。Q太郎の旅行は現地に住み込んでだらだらするみたいな感じで、ほとんど移動しない感じです。そんなに一気にいろいろ見ても覚えられませんし、記憶にも残りませんしね。
旅行で観光地に行くのは確認作業みたいなもので、たとえば自由の女神像を見に行くというのは、そこに「自由の女神像がある」というのを確認するだけの作業になったりします。だって自由の女神なんてテレビとかでも良く出てきますし、ビジュアル的にはべつに珍しいものでもないわけです。そんな見飽きたようなものを、高い金をかけて時間をつかって、わざわざ現地まで確認しに行くわけです。
個人的に旅行はこういう有名どころに行くことよりも、街並みとか、そこに住む人達の生活とか、もっと地味なところ見たいわけです。それには移動せずにそこに住み着いたほうがいいのですが、ツアー旅行だとどんどん次へ行ってしまって、けっきょく日本に帰ったときになにも覚えていないみたいになってしまうケースが多々あります。
ただこれもあくまでQ太郎からの視点なので、ツアー楽しいという人もいるかもしれませんし、むしろそっちの多数派とは思います。そうじゃないと旅行業界なりたちませんしね。
ただそれが本当に自分のやりたいことなのかはよく考えた方が良いとは思います。
自分に合っていないことにお金を費やすことが、一番のお金の無駄ですし、時間の無駄です。
とくにいまの世の中は、あなたのお金や時間を奪うための巧妙なマーケティングがおこなわれているので、それにつられて、もともと欲しくもなかったようなものをついつい買ってしまうのですね。買ってしまうというか、買うように誘導されてしまうわけです。
コンビニとかスーパーもそうですが、お客さんの動線と商品の置き方はかなり計算されているわけです。お客さんをどのように歩かせて、どうやって商品をとってもらうかとか、これまでのデータを利用して計算済みで配置しているのですね。
そのため、自分でも意識しないレベルで、むだなものを買わされてしまうわけです。
よく節約術で、スーパーなどへ買い物に行く前に、買う物のリストをつくっておけというのは正しくて、最初に決めたもの以外は買わないようにしないと、無意識にどんどん無駄な買い物が増えていくのですね。買い物が増えていくというか、買い物が増えるように店側に設計されているわけです。
目についたものを見て、「なんとなく」でカゴに入れてしまったり、新商品にすぐとびついてしまったりみたいなのは、全部売り手の計算通りなので、こういうのにいちいちひっかかっているとお金なんていくらあっても足りないわけです。だから買い物リストをつくれは正しいわけです。そうでないと無意識でものを買わされてしまいます。
そんな感じで、実際日本はお金を貯めるのが難しい国とは思います。頭いい人が多いですし、マーケティングがかなり巧妙です。企業側の仕掛けどおりなのに、自分の意思や、自分の好きで買っていると思わされてしまうのですね。この無意識での出費はかなり気を付けたほうがいいでしょう。
それで話を戻しまして、50代からは「貯める」から「使う」へというのも、ある意味マーケティング的に誘導されている可能性があるわけです。
べつに50代になったからといって、急に金遣いが荒くなるというのもなんか変ですし、べつにこれまでどおりでよくない?という気もします。
そのネット記事がどんな記事かわからないのですが、たとえばよくあるのがそういう記事の最後に商品紹介とか、豪華客船の広告とか、投資案件とか、そういうものがある可能性があります。よくある長々と記事を読ませて、最後に商品紹介というやつですね。
そんなわけで使いたければ使えばいいですが、そもそも本当に自分の欲求なのか、つくられた欲求ではないのかということも合わせて考えたほうがいいですし、べつに50歳になったら急に消費行動を変える必要もないわけです。
かといって、本当に欲しい物に対しては節約する必要はないとは思います。Q太郎も全然節約していません。欲しい物が絞れているので、ほとんどお金をつかっていないというだけです。
いわゆる72の法則というのがありますが、72を利率で割ると何年で倍になるかという話ですね。
たとえば3%で回すと、72÷3なので24年で倍になるということです。
若い時はこれを目安に節約していくのはよいことなのですが、50歳になると24年後は74歳なので、体力や好奇心のない状態でお金をつかっても楽しくないですし、そもそも生きているかどうかはわからないわけです。投資は時間が重要なので、50を超えると投資で時間が生かすのが難しくなるのですね。
60歳だと24年後は84歳なので、お金とかどうでもいいような年齢になっていきます。お金なかったら生活保護とれば、超高確率でとれますし、もうこのあたりの年齢だとお金に意味はほぼなくなるのですね。
そんなわけで50歳からお金を使えと言うのも、投資的な観点からしてもある意味は正しいとは思います。日本人は老後を心配し過ぎだとは思いますが、生活保護がありますし、正直おそれることなんて日本にいるかぎりはないのですね。
アメリカとか中国とか別の国だと話は違ってくるのですが、日本だと生活保護のほうが下手に働くよりもらえたりしますし、基礎年金よりははるかにもらえますしね。医療費もゼロということを考えると、あきらかに利益は大きいわけです。
そんなわけで、海外と比べれば日本はかなりイージーモードなので、べつに50歳からお金をつかってもそんなに問題ないですし、まあ無理に使う必要はありませんが、我慢する必要も無いかなといったところとは思います。
まあ、これまでどおりのペースで、無理にお金をつかう必要もないとは思いますね。お金が貯まっていたほうが安心できて幸せという人もいますし、まあ人それぞれとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・50代から貯めるより使えとはいうけれど、べつに使いたくなければ無理につかう必要もない。
・「お金は経験につかえ」は間違った話ではないけど、やりたくないことを無理にする必要もない。
・自分が本当にやりたいことなのか、まわりに流されているだけなのか、企業の巧妙なマーケティングなのかは見極める必要がある。
・企業のマーケティングは巧妙になっていて、自分の意思で選んでいると思わされるレベル。
・自分の本当の欲求をちゃんと見極めれば、無駄にお金を使うことが減る。
・50歳以降は投資の観点からすれば、時間を活かしにくいので、使うというのも一つの選択肢。
・日本は生活保護があるので、老後はそんなに心配しなくていいかと。(海外と比べればイージーモードです)
・基本的にこれまで通りのペースでいいかと。
となります。
まあ、べつに50歳になったからといって、豹変したようにお金使いまくる必要もありませんしね。これまでどおりでいいとは思います。
そんな感じで何歳になったらなにしようみたいに、焦って行動を起こす必要もないとは思いますし、まあやりたい人はやればいいですしで、自分視点で気楽に生きるのがいいんじゃないかとは思います。
お金を貯めることに幸せを感じる人もいますし、あくまで自分の価値観で幸せになればいいとは思いますね。