旅行しないと損?「お金の使い方は旅行が一番」という風潮に思うこと【FIRE/老後】
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、旅行しないと人生損しているという世間の風潮についてのご質問です。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
旅行しないと人生損している?
こんなご質問をいただきました。
「いつも動画を拝見しています。
FIREや退職後の生活者を見ていると、旅行が一番、旅行しないと損のような言動をしている方が多いように感じられます。Q太郎さんも旅行が好きで、台湾やニュージーランドへ行っています。
旅行が一番経験を得ることができるという事で、それが一番お金の良い使い方という考えですが、私は旅行があまり好きではありません。この旅行至上主義の風潮もどうかと思います。
旅行こそが人生を豊かにする、お金を使うならモノより旅行とはよく聞きますが、私は正直、旅行が苦手です。FIREや老後で自由な時間ができても、「旅行に行ったらいいよ」と言われると、なんだかモヤモヤします。
私は飛行機やバスに乗るのも好きではありませんし、移動時間自体があまり好きではありません。日本の国内旅行も、どの旅館へ行っても似たような感じですし、出てくる料理もだいたい決まったようなものです。
私は関西に住んでいますが、日本のどこへ行ってもだいたい街並みは似たようなものですし、そこまで見るべきものも無く、余り楽しめません。海外旅行も似たような感じです。
インドやアフリカへ行けば人生が変わるとよく言いますが、衛生や治安の問題が怖いですし、そこまでリスクを冒して観に行くほどの物でもないと思っています。旅行好きな人は勝手にそういう所へ行けばいいのですが、他人に「絶対いった方が良い」と薦めてくるのがウザいです。
知り合いに旅行へ誘われることもありますが、正直家にいた方が楽しいです。私のような人も多い気がします。旅行へ行く人は陽キャで、行かない人は陰キャみたいな風潮もありますが、旅行はお金がかかりますし、そんなに行きたくない旅行でお金を使うより、自分の趣味にお金を使った方がいいと思っています。
お金の使い方は旅行が一番という風潮について、旅行好きのQ太郎さんの意見をお聞かせください。」
とのことです。
べつにQ太郎はインドア派なので、そんなすごい旅行が好きというわけでもありません。そもそも旅行先で観光地に行かずに図書館へ行ったり、ほとんど移動もせずに部屋で電子書籍読んだりだらだらしたりみたいな生活なので、旅行行く意味あるのかみたいなこともよく言われます。ノートパソコンで、部屋でずっとゲームしているとかもあります。
台北の図書館は日本語の本が置いてあることも多いので、京極夏彦のミステリー小説とか置いてあって読んでました。そんなの日本で読めよという話なんですが、Q太郎にとって旅行は、非日常な体験がしたいわけではなくて、違った環境で日常の生活を送りたいというのがあります。
台北で部屋を借りているのも、日常の生活が送りたいからですね。正直、観光地行ったりとかはそんなに興味がないわけです。近所散歩したり、街並みを見たりぐらいでいいわけで、人がたくさんいるような人気スポットに行きたいわけではないのですね。旅行先であれこれ派手に遊んだりしたいわけではないのです。日常的な地味な感じでいいのです。
世間一般で言われている旅行の意味だと、Q太郎も質問者様とおなじようにそんなに旅行は好きではありません。移動が多すぎるのも嫌ですし、つぎつぎと観光地巡りするとか耐えられないし、どこへ行ったのか帰ってきたらだいたい覚えていないのでお金の無駄だとも思いますし、部屋にいたほうがましとも思います。
世間一般の旅行のイメージだと、なんか人気のキラキラスポットにいったり、エッフェル塔でエッフェル塔ポーズをしたり、ピースしたりはしゃいだり、青空の海岸でジャンプしたりインスタ映えしたりで、普段とは違う非日常を体験して満喫する形だとは思います。
Q太郎のように旅行先で自炊して図書館行くとか、普通はやらないわけです。そういう日本でもできるようなレベルの日常を期待して旅行へ行っているわけではないのですね。あくまで非日常の世界を体験したいわけです。そういう意味だと、Q太郎も旅行嫌いということになります。
このあたりは内向的な人と外向的な人の違いもあって、内向的な人はちょっとしたことでもドーパミンが出てしまうので、強い刺激が苦手なのですね。ちょっとしたことで満足できるという意味でもあるので、ある意味コスパがいい人生ともいえます。散歩しているだけでも満足なのですね。人の多いところにいくと疲れます。
逆に外向的な人は多くの刺激が必要になります。旅行行ったりとかテーマパーク行ったりとか、人の集まるところにはガンガン行く感じです。
うちの父とかも常に刺激を受け続けないとだめなようで、テレビはつけっぱなし、トレイに入るときにまでブルートゥースのスピーカーをつかってテレビの音を聞いているわけです。しかもテレビを見ながら音楽も聴いていて、パソコンでも動画を観ているという刺激を途切れさせてはいけない感じになっています。完全に人種が違います。
それでこの外向的な人と内向的な人の比率ですが、8:2ぐらいだそうです。旅行薦める人が多いのも、比率からすれば当たり前です。内向的な人にとっては肩身の狭い世の中になります。
そもそもQ太郎も飛行機に乗るのがそんなに好きではないです。何百回乗ってもいまだに慣れません。なんか怖いです。移動も面倒なので、できるだけ避けたいです。飛行機に乗る事とか移動を考えると本当に憂鬱です。
SNS・メディア・本などで「旅行=豊かな人生」「経験こそが最高の投資」と語られることが多いですし、FIREや退職後に自由時間が増えると「今こそ旅行!」と言われがちですし、実際退職者の多くは旅行へ行っています。そういう意味での旅行は、Q太郎もインドア派なのであまり好きではありません。そっちの外向的な属性ではないのですね。
まず「経験こそが最高の投資」という話ですが、そもそも経験は旅行だけではありませんし、旅行が苦手な人にとってはむしろストレスになる場合もあります。好きで旅行に行くのならいいのですが、好きでもないのに旅行へ行くのはむしろ人生の時間を無駄にしている感じもあります。好きでもないことにお金を費やしていますしね。自分の好きな事にお金を投資したほうがいいとは思います。
FIREの本質は「自分の価値観で生きること」だと思いますので、世間にひっぱられる必要はなくて、自分にとって価値のあるお金の使い方をするべきとは思います。そもそもお金の使い道に正解はありませんし、たんに旅行に行くと満足度が高いというのもあくまで統計的な問題で、それが全員に当てはまるわけではないのですね。
たとえばQ太郎のように図書館で本を読んでいるのが好きという人はそうすればいいですし、お金もかからないですし、空調もきいていますし、逆にどんなデメリットがあるんだと聞き返したくなるぐらい最高の環境です。
台北の桃園市図書館だと給水サーバーとかもありますし、電源付きの机もあってノートパソコンも使えます。オフィスいらないじゃん、ここ無料でつかえるじゃんみたいな感じですね。日本の図書館はノートパソコンつかわせてくれないところがほとんどなので、正直どうかと思います。学生の勉強も禁止とかもあって、もはや意味がわかりません。空いてる部屋をつかって、机たくさん並べて勉強用のスペースを確保してあげればいいとは思いますね。図書館で学生に勉強させなくてどうするんだみたいには思います。
そんな感じで、自分の価値観でお金をつかっていけばいいんじゃないかとは思います。まあ、図書館はお金使いませんけどね。
旅行が好きな人はいけばいいですし、エッフェル塔の前で変なポーズをとればいいとは思いますが、そういうのがあまり好きではない人もいますので、世間の風潮にひっぱられる必要もないとは思います。
とくに内向的な人はちょっとしたことでドーパミンが出てしまうので、自分に合わせた生き方をしないとすぐに疲れてしまいます。あくまで自分の性質とか体質を考えて、自分にとって価値のあるお金の使い方をしたほうがいとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・世間一般の旅行は、非日常を楽しむことに重点が置かれている。
・内向的な人はちょっとしたことでもドーパミンが出るので、刺激の強い体験や人が多いところは苦手。自分に合わせた生き方をしないとすぐに疲れてしまう。(Q太郎はこっちのタイプですね)。
・逆に外向的な人は高い刺激を受けないと満足できない。(内向的な人とは逆に、刺激を求めて人が多いところに行きたがりますね)
・外向的な人と内向的な人の比率は8:2。旅行をすすめる人が多いのも当然といえば当然。
・「経験こそが最高の投資」とはいうけど、そもそも経験は旅行だけではない。好きでない人にはむしろストレス。
・FIREの本質は「自分の価値観で生きること」。自分の価値観に合うことに投資したほうがいいかと。
となります。
そんなわけで、旅行が自分の価値観に合わないのであればやる必要はありませんし、自分の価値観に合う事をすればいいとは思います。
世間は人口比率的に外向型の人が多いので、旅行至上主義になってしまうのは仕方がないところもあります。
Q太郎は内向型ですし、基本インドア派です。移動も好きではないですし、観光地めぐりとかあまりしたくないです。少ない刺激で十分なわけです。お化け屋敷に入るとかは本当に理解できません。ホラー映画も観ませんし、遊園地のジェットコースターとか派手なアトラクションに乗りたいとも思いません。内向型にとっては刺激過剰なわけです。ただそれは、世間的には少数派です。じゃないとUSJやディズニーランドや万博が混んでいるわけがありませんし、バイオハザードが売れているわけがありません。
そんな感じで世間は気にせずに、自分の価値観で生きたほうがいいとは思います。ただ衝突しないように、他人の価値観も認めたうえで、自分の価値観で生きるのがいいですね。ただ四六時中テレビの音を流されるのも厳しいので、外向的な方にもちょっとは配慮していただきたいなとは思います。