
取り崩し投資運用中のQ太郎です。
今回はQ太郎が台北に来ていまして、現地でひしひしと感じる物価の高さをきっかけに、円安と日本の国力について話していきたいと思います。
海外に出ると、日本の物価の安さを肌で感じるわけですが、それが「お得」なのか「貧しさのサイン」なのか、あらためて考えていきましょう。
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台北の物価リアル体験
まず現地の話から。台北のスーパーで卵1パックを見たら、500円前後していました。
日本だと200円台で買えることも多いですから、倍以上です。
さらに昨日、台北で和風とんかつ定食を食べたのですが、これが1700円ぐらいしました。
しかもとんかつについてきたエビフライが、ブラックタイガーではなく、刺身の甘えびをそのまま揚げたような大きさで(笑)。
いや、甘えびってどうなのよ。いや、まあ、うーん、しかし細い、みたいな感じでした。
おごりだったので財布へのダメージはなかったのですが、自腹だったらかなりへこんでいましたね。日本で1700円出せば、それなりのとんかつ定食が食べられますから。
昔は3円だった台湾ドル
この物価の高さは、為替の変化を見るとよくわかります。
IMFのデータによると、2010年前後は1台湾ドルがおよそ2円台後半から3円台前半でした。それが2025年にはおよそ4円80銭、つまりほぼ5円になっています。
昔は日本円と台湾ドルが3対1だったのが、今や5対1になっているわけです。台湾ドルに対しても、円はここ15年でざっくり6割近く価値が下がっている計算になります。
ドル円だけでなく、アジアの通貨に対してもここまで円が弱くなっているというのは、なかなか衝撃的ですよね。
円はアジア最弱の通貨
東京会議2026を取材したテレビ朝日の岡田デスクによると、「円はアジア最弱の通貨」と言われることもあるそうです。
円相場は14年前と比較して、中国元やタイバーツに対しても4割近く下落しているというデータがあります。
また、家計の中で食費が占める割合を示すエンゲル係数も、歴史的な高水準に達しているとのこと。
これは、収入が増えないまま食べ物の値段だけが上がっている、という日本の家計の苦しさをそのまま表している数字です。
なぜ日本は弱くなったのか
では、なぜここまで円が弱くなり、日本の国力が落ちてしまったのか。
よく「少子高齢化・人口減少のせい」と言われますが、岡田デスクはそれ以上に、日本人の思考が停止・停滞していることが最大の原因だと語っています。
上司の命令に忠実に従うことを強いる公務員法に見られるように、「自分の頭で考えない」仕組みや意識が根強くあるというわけです。なんか耳が痛い話ですよね(笑)。
Q太郎も偉そうなことは言えませんが、確かに「みんながそうしているから」という同調圧力は、日本社会のあちこちにある気がします。
2075年には世界12位
さらに厳しい話をすると、このままでは2075年には日本のGDPは世界12位まで転落し、パキスタンやナイジェリアの後塵を拝するという予測もあるそうです。
岡田デスクは「違和感はない」とコメントしています。また貧困率もG7の中で高い水準にあるというデータもあり、「日本は豊かな先進国」というイメージが、すでに現実と乖離しはじめているとも言えるでしょう。
今の若い世代が老後を迎える頃には、日本の立ち位置が今とはかなり変わっている可能性があります。
物価安は「貧しさ」のサイン
日本に帰ってきたとき、「あ、物価が安い」とほっとすることがあると思います。Q太郎も正直そう感じます。
でも少し立ち止まって考えると、物価が安いということは、それだけ日本の通貨の購買力が低いということでもあります。外国人旅行者が日本に来て「なんでも安い!」と喜んでいる光景、最近よく見ますよね。
それはある意味で、日本が「外国人にとって割安な国」になっているということです。かつてバブル期の日本人が海外で「ジャパンマネー」と言われて爆買いしていた時代とは、完全に立場が逆転しています。
まとめ
今回は台北での体験をきっかけに、円安と日本の国力低下について話してきました。
卵1パック500円、とんかつ定食1700円という現実は、為替の変化がそのまま生活コストに反映された結果です。
昔は3対1だった台湾ドルと円が、今や5対1になっている。これは数字の話ではなく、日本人の購買力がそれだけ落ちたという話です。
円安を「輸出企業に有利」という面だけで見るのではなく、私たちの生活水準や国力の変化として直視することが大切なのかもしれません。
