
取り崩し投資継続中のQ太郎です。
今回は米イラン停戦で円高方向へ向かっていることについてです。
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米イラン停戦で円高方向へ
こんなご質問をいただきました。
「アメリカ・イランの停戦で、ドル円は円高方向に進みましたが、2週間後の不透明さもあり、一時的なものと予測しています。Q太郎さんはどう見ていますか?」
とのことです。
為替というのは本当に予想しにくいというか、急に差し込まれる政治イベントによって大きく上下したりするので、そもそも読みようがないのですね。
まあ、トランプ氏が親族や関係者にあらかじめなにを話すかを伝えて、そのあと記者会見することで利ザヤを稼ぐということは可能と言えば可能ですし、原油に関しては実際やっているような痕跡もあります。ただ一般人がどうこうするのは難しいとは思います。
それで、あくまで現状からの分析ですが、米イランの即時停戦合意を受けて日経平均の急騰、原油安、そして「有事のドル買い」が一旦収まったことによる円高への揺り戻しが起こっています。
ただQ太郎的には現在の円高への動きはあくまで一時的なもので、この停戦合意に含まれる「不透明さ」こそが、再び「有事のドル買い」と円安を加速させる引き金になんじゃないかとは思っています。
「2週間」という期限が持つ不気味な不透明さ
まず、今回の合意内容を冷静に見ていくと、停戦期間はわずか「2週間」です。 4月10日から交渉が始まるとされていますが、これまで長年こじれにこじれたアメリカとイランの対立が、たった14日間で解決するとはあまり思えないわけです。
イラン側は「制裁の全面解除」を突きつけてくるでしょうし、トランプ大統領は「アメリカの威信」をかけて高いハードルを課してくるでしょう。おたがいの利益があるので、なかなか噛み合うのが難しいのですね。
つまり、この2週間は「平和への第一歩」というより、単なる「次の衝突までのカウントダウン」に過ぎないとも思えます。
市場は今、目先の安心感で円を買っていますが、この「先が見えない不透明感」こそ、最もドルが買われやすい環境を作り出しています。
なぜ不透明感は「円安」を招くのか
投資の世界には「不透明感はリスク」という言葉がありますが、今の状況下では、そのリスクは「ドル買い」へと向かいます。 交渉が難航すればするほど、「やっぱり解決しないんじゃないか」「また一触即発の状態に戻るんじゃないか」という不安が広がります。
そうなると、結局は世界で最も流動性が高く、信頼されているドルを握っておくのが一番安全だ、という結論になってきます。 一時的な安心感による円高の巻き戻しが終われば、再び「金利差」という現実に加え、「交渉決裂への備え」としてのドル買いが始まり、為替は再び円安方向へ進む可能性があります。そもそも日米金利差はまだまだありますしね。
高配当株投資家と米国株投資家への影響
ここで、資産への影響を考えましょう。 不透明感から再び円安が加速すれば、日本の輸出企業や高配当株にとっては、業績面での下支えになります。
ですが、これは「健全な円安」ではありません。地政学的なリスクを孕んだままの円安ですから、輸入コストの増大、つまりインフレ圧力が再び強まることを意味します。
いわゆるこれまでの「円安=株高」ムーブとは逆方向に行く可能性もあるのですね。
米国株投資家にとっても、円安は「円建て評価額」を押し上げますが、その裏で「世界経済の不透明感」という重石が株価そのものを押し下げる非常に複雑な局面に入ります。
今回のご祝儀相場に浮かれて買い出動するのではなく、この「2週間の不透明感」をどうやり過ごすかが、投資家としての腕の見せ所とは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、米イランの即時停戦は、確かに戦争という最悪のシナリオを先送りしました。ですが、その「先送り」こそが、市場に新たな不透明感という毒を撒いています。
Q太郎的には、現在の円高傾向は一時的な調整に過ぎないと考えています。 2週間の猶予が終わり、交渉の難航が伝わり始めた時、市場は再び金利差を織り込んだ「ドル高・円安」という現実に直面することになるんじゃないかとは思います。結局、不透明感からドル高円安に戻るということですね。
そんなわけで今の円高は一時的なものとは思いますが、ご意見などありましたらコメント欄に書いていただければ幸いです。
