【節約】「安物買いの銭失い」は本当か|高い物なら長く使うという幻想

「安物買いの銭失い」は本当?高い物も使わなければ損
【毎日17時更新中!】たまに午前中にも追加投稿します。安い物を買い直すより、高い「一生もの」を買うほうがお得。そう思って選んだ物が、丈夫なまま押し入れに眠っていたら?この動画では、・高い物なら長く使うという幻想・安い物やレンタルで試したほう...

こんなコメントをいただきました。

「安物買いの銭失いといいますが、高い物を買ったからといって長く使えるわけでもないですね。このあたりをQ太郎さんはどう判断しますか?」

とのことです。ありがとうございます。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安い物を買うと、品質が悪くてすぐに壊れる。結局、何度も買い直すことになり、最初から高くてよい物を買ったほうが安く済む。

なるほどと思います。実際、安い物を買って失敗した経験は、Q太郎にもあります。

窓に貼る断熱用のプチプチですが、ダイソーで安いのを買ったら、数年でボロボロになって、はがそうとしても窓に破片が張り付いて、あと始末がかなり大変でした。ちゃんとしたものを買ったほうがいいと思いました。

ただ、「安物買いの銭失い」、この言葉は便利すぎるのですね。

少し高い物が欲しくなったとき、「これは長く使えるから、むしろ節約だ」と言えます。さらに高い物を見つけても、「一生ものだから、結果的には安い」と言えます。

高い靴も、時計も、家具も、調理器具も、すべて節約ということにできます。免罪符にできてしまうのですね。

しかし、その一生ものは、本当に一生使われるのでしょうか。

壊れなくても、使わなくなることはあります。好みが変わる。生活が変わる。体形が変わる。もっと便利な物が出る。そもそも、その用途自体が必要なくなる。

高くて丈夫な物が、丈夫なまま押し入れに入っていることもあります。

それでも、「安物買いの銭失い」を避けたのだから、よい買い物だったと言えるのでしょうか。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「安物買いの銭失いは本当か」を深掘りしていきます。

・3つの話

今日は大きく三つ話します。

一つ目、高い物なら長く使うという幻想。

二つ目、安い物を選んだほうがよい場面。

三つ目、価格ではなく用途から選ぶということです。

最後に、「安い物ほど高くつく」という言葉について、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

・一つ目・一生ものは一生使うのか

それでは一つ目、高い物なら長く使うという幻想です。

高い物には、安い物より品質のよい物があります。素材がよい。壊れにくい。修理できる。使い心地がよい。毎日使う道具なら、その差が生活の満足度へ影響することもあるでしょう。

しかし、値段が高いことと、長く使うことは同じではありません。

耐久性が高くても、使う人が飽きることはあります。

十年もつ鞄を買っても、二年後に持ち歩く物が変われば使わなくなります。高い服を買っても、体形や好みが変われば着ません。立派な調理器具を買っても、料理をしなくなれば棚の飾りです。

物の寿命と、自分がそれを使う期間は別なのですね。

ところが高い物を買うときは、この二つを同じにして考えます。

この靴は十年もつ。だから十年使う。一年あたりで考えれば安い。

まだ一日も履いていないのに、十年後まで使う予定を勝手に確定させています。

そして実際に使わなくなっても、高かったから捨てられません。売ればよいと思っても、買った値段ほどでは売れない。安く手放すと損を確定した気がする。それで箱へ戻します。そもそも靴は売りにくいですしね。

高い物は、買うときだけでなく、手放すときにも「高かった」という理由で判断を縛ります。そうして、その物を保管するための空間がずっと潰されていきます。

安物買いの銭失いを避けたはずが、「高物買いの場所失い」になっているわけです。

また、「高い物なら大切に使う」という話、というか幻想もあります。

それも最初のうちはそうでしょう。しかし、大切にしすぎて使えないこともあります。傷をつけたくない。汚したくない。雨の日には持ち出せない。

日常で使うために買った物が、日常から守られています。

高い服とかを買って、全然着ていないとかですね。

壊れない物を買ったのに、壊したり汚したりするのが怖くて使わない。これでは耐久性以前の問題です。

これだったら、身の丈にあった値段のものを買って、安心して使ったほうがまだいい気もします。

・二つ目・安い物で試したほうがよい

二つ目、安い物を選んだほうがよい場面です。

新しい趣味を始めるとき、「どうせ買うなら、最初からよい物を」と言われます。Q太郎の父がこれです。楽器を始めるときに、最初から高いのを買います。安い楽器では上達しない。買い直すことになる。よい物なら長く続けられる。

しかし、まだ続けるかどうかも分からないのですね。そして多くの場合、だいたい長く続かないわけです。Q太郎の実家には、たくさんの楽器がホコリをかぶっています。売るでもなく、使うでもなく、場所を占有して置かれているだけなわけです。以前の動画で言った、スピーカーもそうですね。

楽器を始める。キャンプを始める。絵を描く。釣りをする。動画を撮る。始める前の自分は、未来の自分がどれだけ熱中するかを知りません。

こういうとき、安い物を買うのは失敗ではなく、試すための費用になります。

安い道具を使ってみて、本当に続けたいと分かった。どの機能が必要なのかも分かった。そこで初めて、自分に合った物へ買い替える。

最初の道具を手放すことになっても、それは無駄ではありません。自分の好みを知るために使った授業料です。

そもそも楽器なんて、実際に練習してみないと続けられるかどうかわからないですし、勢いで高いものを買っても意味がないと思います。レンタルでもいいと思いますね。

Q太郎もVRゴーグルを試したくなったことがありまして、レンタルでメタクエスト3を利用しました。14日のレンタルでしたが、最初の三日ぐらいで飽きたので、買わなくてよかったと思いましたね。こういうものは処分も大変ですしね。

反対に、続くか分からない趣味へ、最初から一生ものを買う。三回使って飽きる。高かったので捨てられない。こちらのほうが、よほど高くつきます。

使う回数が少ない物も同じです。

年に一度しか使わない工具。旅行中だけ必要な物。一回の行事で使う服。こういう物へ、耐久性を求めすぎても仕方がありません。

百回使う物と、数回しか使わない物では、必要な品質が違います。

それなのに「安物買いの銭失い」という言葉だけで、何でも上位モデルにすると、使わない性能へお金を払うことになります。

機能が十個あっても、使うのが二個なら、残りの八個は将来性ではありません。使わない機能です。

日本の家電もこれで失敗していると思っていて、やたらと機能をつけたがるのですね。一時期インターネットと接続できる冷蔵庫とかありましたけど、そういうのいらんだろと思いましたね。そのぶん、値段が上がるだけですし、なにかあったときの修理も大変ですしね。

昔あった、テレビとビデオデッキが一体化したものとかも、修理の持ち込みとかが大変ですしね。ビデオデッキだけだったら、テープが絡まったときに、自分で分解して直せますしね。

Q太郎は、安い物を勧めたいわけではありません。

安いという理由だけで買うのも、高いという理由だけで買うのも、同じように価格へ判断を渡しているわけです。機能とか、自分に合う用途とかで選んでいるわけではないのですね。値段で選んでいるだけなわけです。

・三つ目・買う前に合格点を決める

三つ目、価格ではなく用途から選ぶということです。

商品を見てから選ぶと、比較は上へ上へと伸びていきます。

あと三千円出せば性能が上がる。さらに五千円出せば長期保証がつく。上位モデルなら新しい機能もある。

最初は一万円の物を探していたのに、気づけば三万円の商品を見ています。

高いほうがよい物なのは、ある意味で当たり前です。問題は、その差が自分に必要かどうかです。

パソコンを買い替えるときも、この問題は結構ありますね。

CPUを良い物にするとか、メモリを増やすとか、将来を見据えて、あえて高い物を買ったりですね。ただパソコン関係は、すぐに性能が古くなる問題もありますね。

一年後に、もっといいやつが、もっと安い値段で売っているというのはザラなわけです。一方で、それを考えていくと、いつまで経ってもパソコンが買えないわけです。

そこでQ太郎なら、商品を見る前に、今回必要な合格点を決めます。

何に使うのか。どのくらいの頻度で使うのか。絶対に必要な機能は何か。どの程度もてば十分なのか。

たとえばYoutubeを観たり、ネットやメールをしたりするだけだったら、そんなに性能のいいパソコンは必要ないわけです。メモリもそんなに必要ないですね。

逆にゲームをするとかであれば、グラボもメモリも必要になります。ただどのレベルのゲームを遊ぶかによって、そこまで高性能でなくてもいい場合もあります。まずこの用途を決める必要があるのですね。

用途が先に決まれば、安い商品でも条件を満たす場合があります。逆に高い商品でなければ満たせない場合もあります。

そのとき初めて、値段に意味が出ます。

最安値を買うのでも、最高級品を買うのでもありません。自分の用途に合格した物の中から、納得できる価格を選びます。

これなら、安い物を買ったから負け、高い物を買ったから安心、という奇妙な勝負から降りられます。

買い物は、値札の高低を当てるゲームではありません。必要な働きをしてくれれば、それで終わりです。

自分がそれを買って何に使うのか。それをまずしっかり考える必要があるのですね。

・まとめ・高い物にも言い訳はある

最後に、「安い物ほど高くつく」という言葉について、Q太郎なりの見立てを置きます。

Q太郎は、安い物が高くつくのではないと思っています。

価格を買う理由にした物が、高くつくのです。

安いから買う。半額だから買う。高いから品質がよいはずだと買う。一生ものだから結果的に安いと買う。

方向は反対に見えますが、どちらも自分の用途ではなく、値札から買う理由を作っています。

安い物には、「安かったから」という言い訳があります。

高い物には、「長く使うから」という言い訳があります。

言い訳の値段が違うだけです。

本当に見るべきなのは、値段ではありません。自分がそれを何に使い、どこまで使い切れるかです。

安い物を使い切ったなら、よい買い物です。高い物を毎日気持ちよく使っているなら、それもよい買い物です。

高級品を押し入れへ入れたまま、「これは一生ものだから」と言っているなら、その一生ものは、持ち主の人生ではなく、押し入れの一生を豊かにしています。

「安物買いの銭失い」という言葉は、安い物を警戒するためだけでなく、高い物を正当化するためにも使われます。

だからQ太郎は、この言葉を聞いたときこそ、「高いほうを買う理由を、あとから作っていないか」と考えます。

皆さんには、安い物を買って失敗した経験だけでなく、高い物なら長く使うと思って買ったのに、使わなくなった経験はありますか。よろしければコメント欄で教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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