【FIRE/老後】節約のカギはAIDMA・AISAS対策!

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aidma aisas

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は節約するのに必要なAIDMA(アイドマ)・AISAS(アイサス)対策についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

AIDMA・AISAS対策

こんなご質問をいただきました。

Q太郎さんこんにちは。

FIRE/老後の節約についてですが、我々の欲望の多くは企業側によって作られています。いわゆるAIDMA・AISASです。

これらについての対策など、実践していることがありましたらお教えください。

わたしは、定期メールは解除、目的なしにネットを観ない、セールを見ないなどです。

とのことです。

マーケティングの基本で息を吐くようによくつかわれているAIDMA・AISASですが、知らない方のために補足しておくと、AIDMAというのは、消費者が物を購入するまでの心理状態の流れです。

個人的には小学校の義務教育で教えておいた方が良いレベルのえぐいスキームです。

AIDMAは

Attention(注目):商品の存在を知る

Interest(関心):気になる

Desire(欲望):欲しくなる

Memory(記憶):頭に残る

Action(行動):買ってしまう

の頭文字をとった言葉で、人がものを購入するまでの心理的な動きとマーケティングの仕方をあらわしています。

まず商品を知ってもらわないことにはどうにもなりませんので、Attention(注目)で広告などで商品を知ってもらいます。

そうなると消費者側はInterest(関心)を示します。

関心が高まれば、次にDesire(欲望)が湧きますので、ここから商品を購入するかどうかの検討に入るのですね。

ちなみに欲求と欲望の違いですが、欲求の場合は水を飲むとか食べ物を食べるとかトイレに行くとかの、生存に必要な行動です。それをしなければならないという選択肢のない行動ですね。

欲望は選択肢のある行動で、たとえば水があるのに、コーラーが飲みたいと思って店に買いに行くのは欲望ですね。生存には必要性がないわけです。

そんなわけで商品を知ることで、本来必要なかったものに対して欲望が湧いてくるわけです。

そして企業が広告を打ち続けることにより、消費者の頭にMemory(記憶)が残ります。仕事をしているときも、勉強をしているときも、その物のことを考えてしまうことになるのですね。

そして最終的にはAction(行動)を起こして、ポチるなり店に行くなりで買ってしまいます。

ネットとかない時代だと、店がすごい遠いとか、人気商品過ぎて手に入らないなどの理由があれば、Action(行動)の障壁はすごく大きくて、ここで断念してしまう人も多かったのですが、ネットが登場してからは家でポチるだけになってしまったので、ここの障壁はかなり低くなりました。

そんな感じで、企業側はこのAIDMAを利用して消費者の関心を引き、購買行動に走らせようとしてきます。これをきちんと理解しておくと、自分の欲望がいかに企業によってつくられたものであるかが理解できるとは思います。

現代社会のマーケティングは、とにかく必要のないものをいかに注目させて売りつけるかというえぐい事をやっているので、本当に気を付けた方が良いと思います。

とくに一番重要なのはまず最初のAttention(注目)の部分です。つまり商品を知ることですね。

当たり前ですが、知らない物を欲しがることはできませんし、知らないものを買う事はできません。

たとえばQ太郎が「ドラゴンファンタジークエスト」というゲームをつくって、すごい面白いゲームだったとしても、それをみんなに知らせなければ売れる訳がありません。知らない物を買う事はできませんしね。

そのため、高い金を払ってでも広告を打って、多くの人に知らしめなければならないわけです。この入り口の部分が無ければだれも買う事はできませんので、広告業界がなんであんなに儲かるかというのも、流れで考えれば当たり前といえば当たり前です。開発費に何百億円かけたとしても、とにかく知ってもらわなければ売れないわけです。

逆に言えば、消費者側の対策としては、最初の入り口のAttention(注目)に触らなければ、欲望が湧かずにすみますし、物を買わずに済むわけです。そのため質問者様が企業メールを見ないやセールを見ないなどは、AIDMAを入り口から潰すには合理的な方法といえます。知らない物は買えませんしね。

そんなわけで世の中のほとんどのものが企業側から植え付けられた欲望なので、とにかく見ない・かかわらないで入り口を潰していくのが一番手っ取り早いでしょう。

ただやはり現代社会で広告を見ないというのは難しいです。駅に行ったり電車に乗ればあっちこっちに広告がありますし、基本的にどこへ行っても何かしらの広告があります。このYoutubeも広告たくさんありますし、広告を見ないというのはほぼ不可能でしょう。

企業メールを見ないや、セールにかかわらないなど、入り口のアテンションを潰してもフォローしきれない部分に対しては、出口である最後のMemory(記憶):頭に残るとAction(行動):買ってしまうを潰すしかなくなります。

まずMemory(記憶):頭に残るの部分ですが、これだけ広告だらけの世の中だと、基本的に一回の広告だけでは不十分なので、消費者の頭に残るように何度も何度も広告を打ちます。できればその広告自体が面白いということで、SNSなどで勝手にバズってくれるのが一番いいですね。

楽天市場にある商品だと、スクロールが必要なぐらいずらずらずらずら商品の長い説明をして、最後の方に購入ボタンを用意するという方法をとっていますが、これもMemory(記憶)に残すためですね。とにかく商品紹介を長く読んでもらうことが重要なのです。

これも企業側の仕掛けなので「長い商品紹介は無条件で読まない」など、ルールをつくっておくといいでしょう。情報商材とか投資詐欺もこの方法をよく使いますしね。やたらとたくさん読ませて、最後に購入ボタンや無料のPDF資料とか、無料のLINEグループ登録というテンプレートです。LINEグループとか出てきた時点で詐欺100%ですけどね。

Youtubeだと、動画の最後に無料のPDF資料配布とか、LINEグループ登録とかですね。「登録してくれた方にはここでしか知ることのできない方法を無料で提供します」とか臆面もなく言い出すわけです。正直こういう人達が滅びれば世の中平和になるとは思います。

ここでもう一つのAISASを解説しますが、これはAIDMAのネットバージョンで、基本的にはAIDMAの変形型です。

Attention(注目)
Interest(関心)
Search(検索):ネットで調べる
Action(購入)
Share(共有):SNSで投稿

最初のアテンションとインタラストまでは同じですが、そのあとでサーチが入ります。企業側が提供するまでもなく、ユーザーが自分でネットで調べるという動作ですね。

たとえばインフルエンサーを利用したステルスマーケティングをおこない、それを見た視聴者が商品のことを自分で調べ始めるわけです。昔と違っていまはネットがあるので、消費者側が商品を調べることに対する障壁がかなり低くなっているのですね。

しかもネットで買えるというのは購入障壁も低いので、そのままポチってしまうという行動に出やすいわけです。AIDMAに比べるといろいろすっとばされているわけです。

それでさらに重要なのが、購入後にShare(共有)というのが入ってくるのですね。商品について消費者がSNSで勝手に宣伝してくれるわけです。

そしてそれを見た消費者がまたAISASのシステムに組み込まれて、購入して、またシェアして、そしてそれを見たまた別の消費者がAISASシステムに入っていって・・・というのをひたすら繰り返す状況になります。

AISASを防ぐには、やはりまずは入り口を防ぐのが一番で、ひたすら商品紹介ばっかりしている人のフォローはぜんぶ外すとかで対処していくのがいいでしょう。

ただやはり目に入ってしまうので、AIDAMAもAISASも出口の部分のAction(購入)をいかに防ぐかも重要になります。

方法としては、購入障壁をひたすら上げるということですね。

クレカ登録を外すなどの物理的な方法だと、購入のたびにクレカ登録をしないといけないので面倒くさくなって購入しないみたいになります。とにかく購入までをいかに面倒くさくするかですね。

ただ欲望を完全になくすというのは無理ですし、変に禁欲するとリバウンドで爆買いしてしまう可能性もあるので、たとえば以前話した1か月に1つだけ欲しい物が買えるルール(ただし買わなかった月の来月への持ち越し禁止)とかのゆるいルールを設けておくのもいいとは思います。

この方法で、「毎月1万円以内」とか、金額で決める方法はあまりよろしくないのですね。これをやってしまうと、とくに欲しくないのに安いが理由でいろいろ買ってしまうものが増えてしまいます。あくまで本当に欲しい物を一か月1つだけ買うというのがいいでしょう。1つを選ぶのに頭を使うことになります。

とにかく入り口と出口に気をつけて、その場ですぐ買うという行動を避ければ、けっこうな節約にはなるとは思いますね。とにかく「つくられた欲望」には常に注意しておくことです。

 

まとめ

そんなわけでまとめると、

・AIDMAは消費者が物を買うまでの心理状況で、マーケティングの基本。

Attention(注目):商品の存在を知る

Interest(関心):気になる

Desire(欲望):欲しくなる

Memory(記憶):頭に残る

Action(行動):買ってしまう

・AISASはネット社会に対応した変型版で、

Attention(注目)

Interest(関心)

Search(検索):ネットで調べる

Action(購入)

Share(共有):SNSで投稿

・まず重要なのは入り口のAttention(注目)を潰すこと(企業メールの解除やセール・広告を見ないなど、Attention(注目)自体が発生しないようにする。(知らない物を買う事はできませんしね)。

・ただ現代社会で広告をまったく見ないというのは無理。そのため入り口を防ぐとともに、出口部分のAction(購入)の障壁を高くしておく。(クレカ登録を外すとか、購入までをいかに面倒くさくするかですね)。

・ただ欲望を完全に防ぐのは無理なので、毎月欲しい物を1つだけ買える(買わなかった場合の来月への持ち越し禁止)など、緩いルール作りをしておくのもいいかと。

・楽天市場の商品紹介がやたらと長いのはAIDMAの一環で、消費者のMemory(記憶)をつくるため。長いスクロールののち、最後に購入ボタン(もしくは無料資料(PDF)や無料LINEグループなど)があるというテンプレート。「商品紹介の長いスクロールが見えたら無条件で観ない」など対策を取る。(情報商材や投資詐欺はこの方法を息を吸うように使います)

となります。

現代社会のマーケティングはとにかく必要のないものを売りつけることで成り立っています。昭和とかならセールスマンが自宅まで来て物を売る押し売りみたいなのもありましたが、いまはAISASなどを使って、ネットで巧妙に商品を買わせますしね。

楽天市場にある商品や情報商材や投資詐欺のサイトなども、AIDMAを知っていれば、「長いスクロールのあとに購入ボタン」とか無料のPDF資料贈呈とかLINE登録とかが出てくることがすぐわかるわけです。

そんな感じで、自分で自分を守らないと無駄にお金が流れていきますので、基本的なマーケティング知識はつけておいたほうがいいでしょう。

そんなわけで、動画をここまで観てくださった方に、LINE登録して下さればここでしか知ることのできない無料の資料を配布します。なんと1万円が2000万円になる優良株情報です。というのにひっかからないようにしましょう。LINE管理とか面倒くさすぎてやりたくもないですね。