3週間で株価5倍!米国株「ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)」とは?ミーム株の注意点についても

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

米国市場は連日の上昇傾向ですが、その中でも特に爆上げしている「ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)」についてです。3週間で5倍以上暴騰しました。いわゆるミーム株ですね。

今回は「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」がどういう会社なのかと、なぜ暴騰したのかについての話題です。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

「ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)」とは?

さて、爆上げして、3週間で最高5倍以上にもなったベッド・バス・アンド・ビヨンドです。ティッカーシンボルはBBBYですね。

どういう会社かと言えば、名前のとおり、ベッドとかバスルームとかキッチンとかを販売している小売業者です。けっこう大規模なチェーン店で、アメリカ、カナダ、メキシコなどで計1000店舗ぐらいを展開しています。

BBBY

チャートを見てもらえばわかるように、7月は5ドル前後で低迷していましたが、8月に入ってから伸び始め、指数関数的に上がっていきました。昨夜はかなり暴騰して、一時28.60ドルまで上がりましたね。

前日比でいうと+79%と、一日で80%近くあがっています。

そのあとは売りが入り、最終的には前日比+29.06 %で終わりました。それでも大きいですけどね。

5ドルのときから考えると5倍以上の値上がりになっています。6倍に届くレベルですね。

さて、こういうのはミーム株といわれるもので、業績関係なしにSNSの買い煽りなどによって暴騰する株です。

Q太郎の年代だと「仕手株」といったほうがピンとくる感じですね。仕掛け人がいて、提灯をつけて暴騰させ、機会をうかがって売りぬくというものです。低価格のボロ株でよくやられますね。

この「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」を10%持っているのが、今年初めにミーム株で話題になった「ゲームストップ」の取締役会会長ライアン・コーエン氏です。

「ゲームストップ」というのはゲームの小売りチェーンです。機関投資家が空売りを仕掛けていたのに対して、ロビンフッドという証券会社に集まった個人投資家が一気に買いを仕掛けて暴騰させました。

このときの空売りの状況ですが、100%を超えていたのですね。つまり出回っている株より空売りが多いという謎状態になっていたわけです。

本来、空売りというのは、どこからか株を借りてきて、それを売ったことにしなければならないのですが、株の裏付けの必要のない「ネイキッドショートセリング」を使うと、発行株以上の売り浴びせをすることができます。

大口がこれを使うと、株価操作ができてしまうため、日本ではリーマンショック時の2008年以降禁止になりました。日本だけではなく、アメリカも禁止になっていたのですね。

しかしアメリカはその後解禁となって、いまに至ります。

それで「ゲームストップ」は業績不振から機関投資家の売り浴びせを受けていたのですが、これに反感を持つ人たちなどが「やつらに一泡ふかせよう」ということで、みんなで買い上がるという方法で対抗しました。

1月26日、27日の2日間だけで株価は4.5倍に上昇し、空売りしていた機関投資家を大損させる結果となりました。

空売りの買戻しが繰り返されて、株価がどんどん上がって行ったのですね。破綻したヘッジファンドもあるようです。

これまでは「個人投資家は機関投資家に勝てない」というのが常識でしたが、ネットの力で個人が大口を打ち負かすということができるようになったのですね。

ちなみに「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」も業績がいいわけではないので、ウォール街の銀行3社が投資判断を引き下げていますが、それでも買いが入るような状況になっています。

現在20.65ドルですが、今週までに45ドル以上になるというコールオプションが活発に取引されています。

 

まとめとQ太郎の見解

Q太郎的には、ぶっちゃけこういう仕手株では、あまり遊ばないほうがいいかなとは思います。少額ならいいですが、大金を乗っけると、梯子をはずされる可能性が高いですね。

ITバブルのころとか、けっこう仕手株が多かったですね。

仕手株で使われるのは発行株数が少なくて、株価が安い株です。

手口としては、まず業者が少しずつばれないように株を集めていって、ある程度集まったところで一気に購入して株価を吊り上げます。「提灯をつける」という言い方をしますね。

一気に上がれば目立ちますので、のっかってくる投資が出てくるわけです。

ここで仕手筋は少しずつ株を売却していき、ある程度まで来たときに一気に全部売却をします。

このときに一気に株価が落ちますので、乗せられていた個人投資家は大損するわけです。

それでITバブルのときは、小型株を買う時は、まず「仕手株かどうか」を見抜くことからはじめないといけませんでした。

本当に上がっているのか、人為的に上げられているのかを見抜かないといけないのですね。

普段出来高の少ないものが急に上がったら、まず怪しんだほうがいいとは思います。

こういう仕手株やミーム株は、梯子を外されるときは一気に外されてるので、買うときは注意したほうがいいとは思います。とくに10ドル以下の株は要注意ですね。