引退後、楽天SCHDの分配金とインデックス投資取り崩しどっちがいい?【FIRE/老後】

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taisyoku SCHD

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は、引退後に楽天SCHDで分配金を受け取るのと、インデックス投資の取り崩しのどちらがいいかについてです。

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楽天SCHDVSインデックス取り崩し

「いつも楽しい動画ありがとうございます。 質問です。

引退後に退職金等のまとまった資金をS&P500やオルカンのようなインデックスに一括投資後、3~4%で即取り崩していくのと現在人気の楽天SCHDに一括投資して配当金を受け取る形はどちらがおすすめでしょうか?

短期バケツ中期バケツは満たされており、収入は年金のみとします。

よろしくお願いいたします。」

とのことです。

まずパフォーマンス的にどちらがいいかという話ですが、これは結果論なので、どちらがいいかはわかりません。買うタイミングとか、今後の世界情勢とかでも変わってきます。そんなのがわかるなら、むしろ個別株をやったほうが大金持ちになれるとは思います。

投資に絶対はないので、どちらももうからないという結果もあります。安全策を取るのであれば、長期バケツ内を全部株式で埋めるのではなく、株式6:債券4(もしくは現金4)などのアセットアロケーションを組んでおいたほうがいいでしょう。ちなみに4%ルールを広めた「FIRE 最強のリタイア術」の作者ですら、株式6:債券4のアセットアロケーションを組んでいます。株式全ツッパはしていないのですね。

とくに老後は、現役のころのような大金を稼げない状況になりますので、資産はこれまで以上に大切にした方が良いとは思います。退職金を受け取る時期になると、どこから知ったのか、銀行やらなにやらからいろいろな投資話を持ち掛けられることになるとは思いますが、一気に減るような事態は避けて、投資するにしても一括よりは何年かに分割して投資していったほうがいいでしょう。

人間は永遠に生きられるわけではないので、とくに老後は、何十年後のために投資みたいな考え方よりも、日々を楽しく生きるという考えにシフトしていったほうがいいでしょう。

それで年金がもらえるのでしたら、それを込みで考えて、一か月いくら必要なのかをまず割り出したほうがいいとは思います。

たとえば年金が15万円で、一か月20万円使いたいという話であれば、5万円をねん出すればいいわけです。年間で60万円ですね。

そうなると1500万円の4%が60万円なので、1500万円のインデックスを買って、毎年4%で取り崩すという方法もあります。生活費である以上、確実に60万円をもらわないといけないので、ここでいう4%は定率ではなく、定額の取り崩しですね。

それで残りの資金は債券とか現金とか安全な形で保持しておくという考え方です。短期バケツと中期バケツもそれとは別に用意しておいてください。働かなくなるというのはそれぐらい慎重になる必要があります。

一か月20万円使いたくて、年金20万円もらえるなら、これはもう足りている状態なので、無理な投資も必要なくなります。債券など安全資産で運用して、株式は新NISAの範囲内でインフレ対策ぐらいで運用したりなど、そんなに無理しなくていいでしょう。

とにかく退職金などまとまったお金が入る時期になると、変な投資話が舞い込んできますので、自分が実際に毎月いくら必要なのかを考えて、欲を減らして変な投資話にひっかからないようにすることが必要でしょう。すでに十分な年金があるなら、無理にもうける必要はないのですね。そんなことよりも日々の生活を楽しんだほうがいいです。

とりあえず現役世代なら働いてカバーできるのでまだしも、老後の働けない状態での大金の一括投資はカバーしようがないためリスクがかなり高いので、年金とのバランスを考えながら、投資するにしても何回かに分けてから投資していくのがいいでしょう。

老後は失った大金をカバーする時間はもうありませんので、現役時代とおなじ感覚で、株式全ツッパで投資するのはちょっと考えたほうがいいとは思います。

それで話を戻しまして、楽天SCHDかインデックス取り崩しかですが、ようは分配金を受け取るのと、インデックスを取り崩しするのとどちらがいいかという話ですが、このあたりは個人の趣味とか性格によるとは思います。

けっきょく楽天SCHDでも分配金が出たら、その分基準価額が下がりますので、取り崩ししているのとおなじことです。人に取り崩してもらうか、自分で取り崩すかの違いだけですね。

ただ、自分で取り崩しをして減っていくのが耐えられないという人は、分配金をもらったほうがいいでしょう。効率を求めるなら取り崩しのほうがいいかもしれません。このあたりは、自分の性格を考えて、どちらのほうが耐えられるかですね。

新NISA口座は税金のことは考えなくてもいいですが、特定口座だと、税金面から見ると、配当には受け取った金額にフルで税金がかかってくるので、取り崩しのほうが税金は安くてすみます。

投資信託の分配金だと、元本割れしている分は特別分配金になって税金はかかりませんが、元本割れしていない場合は配当とおなじ扱いなので、税金面だとやはり取り崩しのほうがいいですね。

ただ先ほども述べたように、減っていくのが嫌という人は分配金の方が良いでしょう。ここをちゃんとしておかないと、ズドンしたときにろうばい売りしてしまう可能性もありますしね。

なんにしろ、年金が十分であれば無理な投資をする必要はないので、楽しい毎日をすごしていただければと思います。そもそも人生の目的はお金を稼ぐことではなくて、楽しく生きることですしね。目的と手段が入れ替わらないように注意したほうがいいとは思います。投資が趣味ならいいのですが、そうじゃなければお金が増えた減ったみたいなのを退職後も気にするみたいな生活はけっこうストレスになるかもしれません。

まとめ

そんなわけでまとめると、

・楽天SCHDとインデックスのどちらがいいかは結果論。

・老後は、現役のころのように時間も生かせないし、稼げない状況。失った大金をカバーする手段がないので、無理な投資は禁物。一括投資も避け、何回かに分割したほうがいいかと。(特に退職金をもらう時期は変な投資話が舞い込んできますので注意が必要です。4%ルールの著者ですら、株式6:債券4のアセットアロケーションですので、働かなくなるというのはそれだけ慎重にならないといけないということにもなります)。

・一か月いくら必要なのか、年金で足りない分がいくらなのかをはっきりさせておく。その足りない分を補えばいいので、必要以上の無理な投資は不要。年金で足りれば債券など安全資産での運用も考慮に入れ、株式はインフレ対策で新NISAの範囲内でやればいいかと。

・分配金か取り崩しかは、他人に取り崩してもらうか、自分で取り崩すかの違い。自分で取り崩すのに抵抗があれば分配金で。(このあたりは自分の性格の問題になります)。

・人生の目的はお金を稼ぐことではなくて、楽しく生きること。目的と手段が入れ替わらないように注意し、年金が足りているなら投資はほどほどでいいかと(それよりも楽しい退職生活をしてください)。

となります。

そんなわけで、一番重要なのは、一か月いくら必要なのかですね。ここをはっきりさせておくことがまず重要です。とにかく増やそうでは無くて、年金の足りない部分を補う形でやっていくのがいいとは思います。インデックス投資も絶対ではないですし、何十年後かに増えるとしても生きている間は減り続けているみたいなケースも十分考えられます。

とにかく一か月いくら必要なのか、年金の足りない部分はどれぐらいなのかを明確にしておくことで、投資のリスクをどれだけとるかも考えていけるとは思います。