【投資本要約】くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、パンクロッカーの投資家・ヤマザキOKコンピュータ氏の書かれた『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』についてです。投資や買い物の本質の話ですね。
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くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話
投資本を紹介してほしいとのリクエストがあったので、一番投資の本質に近い本として、ヤマザキOKコンピュータ氏の『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』を紹介します。
パンクバンドの視点から投資を考えるというユニークな内容でして、投資をお金を増やすための手段ではなく、人生を楽しみ、世の中をよくしていく手段としておこなうことを唱えています。
買い物をすることも投資の一種で、このチャンネルでもよくいっていることですが、安くて粗悪なものをみんなが買うと、世の中がそんなものだらけになってしまうのですね。そしてよいものがどんどん淘汰されてしまうわけです。
安いが理由でものを買ってはいけないのも、投資の観点からすれば、いま買ったものがどんどん世の中に増え続けることが正しいのかどうかということをちゃんと考慮する必要があるのですね。
ヤマザキ氏は、みんながユニクロ着て、大型ショッピングモールへ行って、たいしてうまくもないコンビニ弁当を食べてと、どんどん便利で味気ない方向にお金をどんどんつかっていくため、世の中はそんな味気のないものであふれてしまい、くそつまらない未来がどんどん確定されてしまうことに危機感を覚えていました。
こういう事を考え始めたのが、中学高校時代で、中学生のころにマックというお弁当屋さんで弁当を買っていたときがありました。著者としてはすごくおいしい弁当だったのですが、高校に上がってからは友人との付き合いで適当なファミレスやコンビニに行くようになり、マック弁当には行かなくなってしまったわけです。
思春期のおとなびた行動で、弁当屋さんはダサくて、ファミレスやコンビニがかっこいいみたいな考えですね。それで高校時代は、うまくもなんともないファミレスやコンビニの食事をしていたわけです。
そんな思春期が抜けてきたころに、思い出したようにマック弁当へ行きました。するとその店の前には「閉店」の紙が貼られていたのですね。閉店した理由は書かれてしませんでしたが、もし高校時代にとくにうまくもなければ安くもないファミレスやコンビニで食事をせずに、この弁当屋を利用していたなら、つぶれずにすみ、いまでもおいしい弁当を食べられたのではないかと後悔したわけです。
高校時代にこのことに気づいていれば、友達を説得してファミレスやコンビニなどではなく、その何倍もおいしいいマック弁当につれていったし、それでいまでもマック弁当を食べ続けられたのではないかと考えたのですね。
ファミレスやコンビニでつかっていたお金というのは、いわゆる「なんとなく」ですね。なんとなくコンビニでおやつを買ったとか、とくに強い目的のない「なんとなく」です。この「なんとなく」でお金をつかっていくことが、世の中をつまらなくしていくといいます。
お金は「なんとなく」でつかっていいものではなく、そこに理由や強い意思が必要だと著者はいいます。お金をつかうというのは投資の一種なので、投資先に力をあたえるということになるのですね。
これはQ太郎もそう思っていて、お金をあまりつかわないのも、なんとなくでつかいたくないのですね。安いだけのつまらないを買うということはそれに投資するということですから、そんなんだったら最初から買わないほうがいいわけです。
昔、鳥貴族が数十円値上げしただけで一気に売り上げが落ちたということがありましたが、これは結局鳥貴族の食事がよかったわけではなく、たんに安いから行っていたというだけの話なのですね。値段が理由だったわけです。
これは店自体に魅力がないということにもなります。ようするに安ければなんでもいいという話ですね。利用者は、この店が投資するに値するものなのかどうかなんてまったく考えてないわけです。たんに値段しか見ていないわけです。
Q太郎的には、安さを求めるんだったらそもそも行くなという話です。行かなければ0円なのですから、一番安いわけです。安いが理由で買うのは、これ以上ない無駄金つかいとは思います。
お金をつかう以上、投資に値するものを見極める必要があります。これは節約とは全然考え方が違います。
節約は欲しい物でも我慢するという「我慢」から来ていて、Q太郎的にはあまり健全な行動とは思えません。
それより自分が本当にそれが欲しいのか、世の中に流されているだけなのではないのか、ドラクエとかFFとかマリオとかそんなに面白くないしどうせ最後まで遊ばないよねとか、そういう本質的なところに気づかないといけないわけです。
昔流行っていたたまごっちも、いま買う人はあまりいませんし、あくまで自分にとってそれが本当に必要なのかどうかをよく吟味する必要があります。
本当に必要であれば、定価だろうが、高かろうが買えばいいわけです。しかしほとんどの人がこの「本当に必要かどうか」をよく吟味せずに、「なんとなく」でお金をつかってしまいます。
この「なんとなく」による投資行動が、自分にとってくそつまらない未来をつくってしまうわけです。
ヤマザキ氏は高校のころにコンビニへよく行っていた理由として、「店がなんとなく行きやすいから」というを挙げています。
コンビニは通りに面していて、目につきやすい明るさで、外装もきれいです。壁がガラス張りなので、外から中の様子が良く見えるので、なんとなく入りやすいわけです。
そして中に入ると、棚がきれいに整理されていて、価格も単品として考えれば手の届く価格なので、なんとなくで買いやすい。それで欲しくもないものまで「なんとなく」で買ってしまいます。
この「なんとなく」の行動が、必要もない無駄なものを買わせて、そうして世の中に必要のないつまらないものがどんどん増えていくというわけです。
結果、中身のないものや、たいして好きでもないものにお金や時間をつかってしまい、本当に好きなものを買うお金や時間はみるみるなくなっていきます。
日常的にこんな買い物を続けていたらいくら働いてもお金は足りませんし、貯金も当然たまりません。さらにいえば、「なんとなく」のくそつまらないものが増えていき、未来もどんどんくそつまらなくなります。
こういうくそつまらない世の中のシステムを壊すことは無理ですが、少なくとも自分の消費行動を変えることで、自分のまわりだけは変えられるんじゃないかというのが著者の主張です。
矢沢永吉さんが好きな人は、矢沢永吉さんの5000円ぐらいするタオルを買えばいいと著者はいいます。ライブのたびにタオルを投げてまた買ってを繰り返すことで、いまでも矢沢永吉さんのライブを観ることができるわけです。著者は「矢沢ファンはすぐれた投資家」といいます。
つまるところ投資の本質とはお金を増やすことなどではなくて、自分が幸せに生きるために、自分にとってよい未来をつくるために考えてお金を投じるということになります。「なんとなく」で物を買ってはいけないのですね。あらゆる買い物に自分の意思を乗せなければいけないのです。
そのためには自分に詳しくなる必要があって、自分にとってなにが必要で、なにが不必要かをしっかり分けないといけないのですね。
著者にとって必要なのは「暇な時間」で、お金は一定量あればいいといいます。この自分に必要な一定量のお金は、昔はなんとなくだったけど、いまは完全に把握しているといいます。
そのため、仕事を減らして好きなことにつかえる時間を増やすことも計算しやすくなるわけです。これは「年収90万円で東京ハッピーライフ」の著者と同じ考えですね。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・買い物をするときも、投資の観点から考える。
・どうでもいいものを「なんとなく」で買っていると、そういうものが世の中に増えてしまい、自分にとってつまらない未来が待っている。
・本当に持続してほしいものには金を惜しまない。惜しめばいずれ消えることもある(矢沢永吉さんのライブが続いているのも熱狂的なファンのおかげですね)。
・すぐれた消費者は、自分がなにが好きかをしっかり把握している人。
・物を買う時には自分の意思を乗せる。
となります。
そんなわけで「なんとなく」の消費行動がつまらない未来をつくりあげてしまうため、自分がなにが好きなのか苦手なのかはよく把握して、世の中で流行っているからとか安いからとか便利だからとかなどのどうでもいい理由で「なんとなく」でお金をつかわないことが重要とは思います。
逆に消えてほしくないものに対しては、しっかりお金をつかっていくのがいいでしょう。
著者はマック弁当が閉店してしまったことをいまでも後悔していて、自分のメールアドレスにはかならず「mac」の文字を入れているそうです。
そんなわけで、お金を正しく使う事、正しく投資をすることを心がけると、幸せな生活とよい未来が待っているんじゃないかとは思います。