【新NISA】楽天NASDAQ100ってどうなの?メリット・デメリット、取り崩し投資での利用について|楽ナス

新NISA投資お役立ち情報

rakunasu

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回はNASDAQ100投資信託では経費率最安値の楽ナスこと「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド」についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

楽天NASDAQ100

さて、こんなご質問をいただきました。

楽天証券から新しく出た楽天NASDAQ100ですが、コスト面からニセナスから乗り換えようと迷っています。

Q太郎さんは楽ナスを買う予定はあるでしょうか。またこれをつかった取り崩し投資はしないのでしょうか。

とのことです。

楽天NASDAQ100こと楽ナスですが、とりあえず経費率とかを見ていきましょう。

経費率は0.198%と、いまのところ業界最安値になっています。

これまでニッセイNasdaq100ことニセナスがけっこう頑張って0.2035%を打ち出し、それに対抗するかのようにeMAXIS NASDAQ100も0.2035%へと落としました。以前は0.48%ぐらいありましたから一気に半分にしましたね。

そんな激戦のNASDAQ業界に楽天がさらに安い経費率0.198%を引っ提げて殴り込みをかけてきて、三国志状態になったといった感じです。

iFreeNEXT NASDAQ100はいまだ0.495%で、もはや過去の遺物になっていますね。

日本の投資信託業界はこれまで証券マンのおすすめでぼったくる世界だったので、本当に競争原理が働いて嬉しいです。以前は客のことなんていっさい考えていないどころか、どうやってぼったくるかしか考えていませんでしたしね。こうやってどんどん正常化してほしいです。

楽ナスの設定日は今年1月30日で、ギリギリ今年の年初一括投資に間に合わない形になっています。

純資産総額を見てみますと、現在は704億円と700億円を突破しました。一年で結構なペースで増えていますね。eMAXISが1474億円、ニセナスが2603億円なので、ニセナスに追いつくにはまだまだですが、来年あたりにeMAXISに追いつく可能性はありますね。

楽天ユーザーとしてのメリットは、投信残高ポイントプログラムで0.05%のポイントバックがあることです。そうなると経費率0.198%が実質0.148%となり、この経費率に追いつくことは他社には難しいとは思います。0.05%ですから、100万円保有したら年間500円分のポイントがもらえるということですね。金額にしてみると大したことないですが、まあもらえないよりましといった感じです。

ただ個人的にはこのポイントはけっこう大きいので、これまでの楽天の実績からすると、今後確実に改悪があるとは思います。あくまでこのポイントバックは購入者を増やすためのまき餌であって、純資産総額がある程度になったとたんに「はい、やめまーす」とか「減額しまーす」となるのが当たり前と思っておいたほうがいいでしょう。世の中そういうものです。少なくとも未来永劫このポイントが続くと思わない方が精神衛生上いいとは思います。向こうも商売ですしね。

ただポイントが無くても現状は業界最安値なので、そのこと自体は悪くはないとは思います。まあ、問題は隠れコストですが、こればかりは時間が経たないとわからないため、現状ではなんとも言えません。ただ価格競争している以上、そうそう悪い事にはならないでしょう(あくまでたぶんですが)。

それで「これを使って1%取り崩し投資はしないのですか」という話ですが、インデックス自体はおなじなので別にやってみても結果的にはニセナスとそんなに変わらないとは思います。そこまで大きな違いはないでしょう。

そんなわけで、来年の成長投資枠でやるかどうかについてですが、実験的にやってみましょうかということで、ニセナスの代わりに年初一括60万円を入れてみました。取り崩し自体は1月間に合いませんので2月からですね。ニセナスのほうは60万円のまま1%取り崩し継続状態になります。

来年はズドンすると世間や森拓先生に言われていますので、ズドン時での取り崩しがどうなるかみたいな実験もできそうな感じです。

そんなわけで、来年からはズドン時の取り崩し観測もできそうなので、年初一括投資で様子を見ていこうと思います。ひどすぎたら再来年からまたニセナスに戻すかもしれません。

 

まとめ

そんなわけでまとめると、

・楽ナスは経費率0.198%、さらに0.05%の楽天ポイントバックがあるので、実質0.148%と業界最安値。純資産総額は700億円突破と急ペースで増えている。

・ただしポイントバックは今後の改悪の可能性はあるので、あまりあてにしない方が良い。

・今年はじまったばかりなので隠れコストも不明。ただ価格競争している以上、そう悪くはならない気も。

・インデックス自体はニセナスとおなじなので、1%取り崩しはできるかと。

・来年から実験的に新NISA成長投資枠で、ニセナスの代わりに楽ナスを60万円年初一括投資予定。毎月1%取り崩しで、1年間観測を続けてみる。ひどすぎたら再来年は考えなおす。

となります。

まあ、おなじインデックスですし、経費率も大して変わりませんので、正直ニセナスでも楽ナスでも大差ないとは思います。自分がホールドしやすい方を持っておけばいいでしょう。何だったら2つとも買ってもいいですしね。投資信託だったら100円から買えますし、効率より自分がホールドしやすいようにすることのほうが長期投資では重要だとは思います。

そんなわけで、来年から楽ナスによる疑似QYLDをおこなっていく予定です。

それと成長投資枠にある楽天VYMの0.7%取り崩しである疑似JEPIですが、楽天VYMのパフォーマンス自体があまりよろしくありません。

トラッキングエラーが10%近くありますし、経費率もいまだに0.192%で改善する気がありませんし、やる気がない感がすごいです。さすがにどうかと思うので、来年から別のものに置き換えようとは思います。さすがにだめなものに投資しつづけるのもどうかと思います。もう年末であまり時間がありませんが、次回以降にまた報告いたします。