FIRE後に節約を頑張りすぎたら反動で爆買い?

人生・FIRE関連

fire bakugai

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は、FIRE後に節約を頑張ったことで、反動で爆買いしてしまうという話についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

節約を頑張りすぎたら反動で爆買い?

こんなご質問をいただきました。

40代でFIREしました。幼い頃に親の仕事でドイツに住んでいたので、日本人にありがちな「労働は美徳」という考えは一切ありません。あくまで生活における金稼ぎの手段で、動物界における狩りと同じです。適切な量を狩ればいいだけで、それ以上は無駄なことだと思っています。

それで節約についてなのですが、自分はそこまで物欲は無いのですが、節約生活を続けると、ちょっとした反動で一気にお金を使うことがあります。例えば服を買うのを一年ほどやらなかった後に、次の年で爆買いしてしまう感じです。

ただ買った後は物欲が満たされるので、また年単位で買わないようになります。そのため、節約はしていますが、我慢しているわけではないのですね。

買わない期間の方が長いので、月平均で慣らせば大した金額ではないのですが、行動パターンとしては「節約→爆買い」みたいなことが繰り返されています。

Q太郎さんの言ったように「欲しい物は迷わず買え」で気にせず買うという方法も良いのですが、「買わなくても問題ない期間」というのがあるので、その期間に入ると別に欲しくなくなってしまいます。

そしてまた急に「欲しい物は迷わず買え」モードになってしばらく買い物を繰り返し、また「買わなくても問題ない期間」がやってきます。その期間はべつに欲しくないのですね。服以外の節約についてはちゃんとやっています。

こういう波のあるお金の使い方をどうお思いでしょうか?」

とのことです。

ご質問の中で、「買わない期間の方が長いので、月平均で慣らせば大した金額ではない」とあるので、無尽蔵にお金を使っているというわけではなくて、ある時期急に欲しくなるみたいな感じですね。お金のコントロール自体はできているんじゃないかとは思います。

質問者様の場合、「節約→爆買い」の流れは衝動というわけではなくて、欲望をコントロールして定期的に解放している感じとは思いますね。

まとめると、

  • 節約している間も「我慢している感覚はない」

  • 欲が出てきたときだけ、その波に乗って買う

  • そして、満たされたらまた自然と欲がなくなる

という話なので、これは理性的な欲望解放の行動という感じです。浪費癖や依存ではなく、周期的な満足の調整だといえます。そのため、そんな気にしなくていいんじゃないかとは思います。べつにちゃんと欲望をコントロールできているんじゃないでしょうか。たんに「本当に欲しい時に買っている」というだけの話ですしね。

似たようなことはQ太郎もあって、若い頃にゲームの買いすぎみたいなのがありましたね。とにかく気になったゲームは全部買っていたみたいな時期があって、それがしばらくすると急に節約意識が芽生えて買わなくなって、またしばらくするとゲームを爆買いするみたいな感じです。

買わなくなる時期というのは、質問者様とおなじで別に我慢しているわけではなくて、「やっぱりお金は節約したほうがいいね」と考えが変わっているのですね。

人間はころころ考えが変わりますので、同一の自己が未来永遠に続くということはありえないので、去年と今年の自分は別人だと思った方が良いですし、昨日と今日も別人だと考えたほうがいいでしょう。そのときそのときの流行りというかムーブメントのようなものがある感じです。仏教でいうところの無常観というやつですね。常に状況は変わり続けますし、永遠におなじものはないということです。

すべての生物は常に老化しますし、1秒後の自分は、1秒老化した自分なので、1秒前の自分とはすでに別人なのですね。世の中は無常なので、考え方もころころ変わる方が当たり前なわけです。

「節約したいムーブメント期間」があったかと思えば、「欲しい物は迷わず買えムーブメント期間」があったりみたいに、考え方がころころ変わるのもべつに普通とは思います。

ただ「欲しい物は迷わず買えムーブメント期間」中の出費が大きすぎると、やはり貯金にもダメージが大きいです。

それでこのあたりどうするかということを考えたことがあって、結論としては「1か月に欲しいゲームを1本だけ買う」ということですね。

毎月、値段を気にせずに好きなゲームを1本だけ買うということです。

これのよいところはセールで無駄な買い物をしなくなるということです。仮にその月にセールがあったとしても1本だけです。すると買う物をかなり厳選しないといけないわけですね。

セールで買う物をすることのよくないところというのは、どれだけ買うかの限度を決めていないので、安くても合計金額で考えるとけっこうな値段になっていたりすることもあります。

毎月1本だと、ゲームは高くても1万円なので、毎月定価で買ったとしても12万円ぐらいと年間の出費が抑えられるわけです。買わない時期と爆買い時期を繰り返していたころは、ゲーム代で年間30万円とかもありましたしね。

この方法は、毎月かならず1本までなので、今月買ってないから来月2本買うというのはNGです。買う買わないは自由ですが、毎月1本までで、ストックすることはできません。

そのため、節約したいムーブメント期間が来たときは買わなければいいだけですし、欲しい物は買えムーブメント期間が来た時でも1か月に1本だけなのでちゃんと考えて買わないといけないことになります。たぶん3か月ぐらい好きなものを買っていたら、また節約したいムーブメント期間になるとは思いますので、この方法を使えば金額上限をうまくコントロールできるんじゃないかとは思います。

とにかく何を買ってもいいけど、1か月に1本ですね。それで買わなかった場合の持ち越しは禁止です。とにかく一か月1本です。質問者様の場合は服なので、1か月に1着ということですね。

時間が経つと案外どうでもよくなったりしますし、また節約したいムーブメント期間に入るかもしれませんので、この方法で爆買いを防げばいいんじゃないかとは思います。

Q太郎もこの方法で爆買いはなくなりましたし、欲しい物はかなり厳選するようになって、RPGとかアクションゲームとか自分に合っていないジャンルを特定して買わないことにしましたしね。

絞りに絞った結果、ほとんど買わなくていいという話になってしまいましたし、アクションゲームとかRPGは自分でプレイするよりYoutubeのプレイ動画でも見ていればいいという感じにもなってきました。

これはスポーツ観戦ともおなじで、サッカーを観るのが好きだからといって、自分でサッカーをやりたいわけではないという話ですね。

服とかもおなじようなもので、ファッション雑誌とかでモデルさんが服を着ているのを観るのが楽しいのと、それを自分が着るのが楽しいのはまた別の問題だと思うのですね。

つまり「あこがれ」と「実際に使うかどうか」はまったく別物ということです。

このあたりをごっちゃにしてしまうと、無駄な出費が増えてしまう訳です。ゲームでも、格闘ゲームの試合を観るのが楽しくても、自分でプレイした場合そんなに楽しくないというのもありますしね。

以前にフェラーリ買って、不便すぎて手放した知人の話をしましたが、これも「あこがれ」と「実際に使うかどうか」をちゃんと検討していない例ですね。F1の観戦が好きでも、実際にF1買って運転しようという人はまずいないと思うのですが、変に手がとどきそうなものだとこのあたりの認識がくるってくるのですね。

そのため、「あこがれ」と「実際に使うかどうか」はわけたほうがいいとは思います。

まとめ

そんなわけでまとめると、

・節約→爆買いのループは欲望を周期的に発散させる行為。コントロールされてはいる。

・人は考えがころころ変わる生き物なので、「節約したい時期」と「欲しい物は迷わず買えの時期」があるのは普通。(昨日と今日でも考え方が変わっていますしね)。

・爆買いの時期に買い過ぎることを防ぐため、「1か月に1つだけ買う」というルールを設けるのがいいかと。買わなかった場合、ストックして翌月に持ち越すのは禁止。(あくまで1か月に1つだけです。この方法だと節約したい時期は買わなければいいだけですし、爆買いの時期でも1か月に1つと制約が付きます。そして時間が経つと案外どうでもよくなって、また節約したい時期に入っていくとは思います)。

・「あこがれ」と「実際に使うかどうか」はまったく別物。購入する対象がたんにあこがれなのかどうかはチェックが必要。(モデルさんが着た服を観るのと、実際自分が着るのが好きなのとはまったく別物だったりします。サッカー観戦が好きでもサッカーを自分でプレイするのが好きなわけではなかったりしますし、F1レース観るのが好きでも実際にF1を買おうとは思わないですしね。変に手がとどきそうなものだと、このあたりの認識が狂う場合があります。格闘ゲーム観るのが好きな人が、格闘ゲーム買ってみたものの全然プレイしないというのもゲームあるあるとは思います。Youtubeでプレイ動画を観るのが好きなのと、実際プレイするのが好きなのとはまったく別物ですし、そのあたりを早く悟ってしまった方が無駄な出費は減るとは思います)。

となります。

そんなわけで、とりあえず「1か月に1つだけ好きな服を買う。ただし次の月に持ち越し禁止」というルールでしばらく試してみたらいいとは思います。

それとやはり「あこがれ」と「実際に自分が使うかどうか」はしっかりわけた方が良いですね。サッカーやF1観戦みたいに、モデルさんがきれいな服を着ているのを観るのが好きというだけという場合もありますので、そのあたりはしっかり分別しておいた方が良いとは思います。

そんなわけで、しばらく「1か月に1つだけ好きな服を買う」を試してみてください。これで出費はかなり減りますし、自分が何が好きなのかを厳選する目が養われるとは思います。