【S&P500】0.3%ルール 100万円分の11月運用報告ーFOMCどうなる?【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
9月の米求人件数が市場予想の975万件に対して、1072万件だったことから、賃金インフレがさらにしぶといものになるとの公算から、大幅利上げ維持の可能性が高まってきました。
これを受けて米国市場は続落。S&P500は前日比で0.41%のマイナスとなっています。
債券利回りのほうですが、リセッション確率100%である3カ月ものが10年債を追い抜く形が維持されています。
FRBがこの指標を重視する場合、無理な利上げに突き進みにくくはなりますが、インフレ高止まりもどうにかしなければならないので、板挟みの難しい状況ですね。
そんなわけで、この状況でのS&P500投資信託の0.3%取り崩し、11月運用報告です。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
0.3%ルール 11月報告
さて、S&P500の0.3%ルール11月運用報告です。
0.3%ルールは、S&P500投資信託を年初で4%取り崩す4%ルールの代わりに、毎月0.3%を取り崩すというもものです。
本実験では、みんな大好きeMAXIS Slim米国株式を100万円分使用しています。
楽天証券の自動取り崩し機能で、毎月1日に受け取れるようになっています。
それで今月の取り崩し金額ですが、3,119円となりました。税金は26円で安いです。
仮に分配金で受け取った場合、外国税無しだと受け取り金額は2485円、税金は634円、外国税有りだと2237円、税金は882円となります。
元本の方は106万7113円で、元本の100万円は回復した状態になりました。
9月からの受け取り金額合計は9208円で、税金の合計は2円です。先月に元本割れしていたので、そのぶんのマイナスでプラス分が相殺される形になります。
まとめとQ太郎の見解
インデックスの取り崩しというのは、やはり税金面も含めて合理的な選択とは思います。
だてに4%ルールがもてはやされているわけではありません。
今後の米国市場ですが、やはり今回のFOMCの結果でどう動くかですね。
先程も述べたように、9月の米求人件数は予想以上に堅調なので、ここで利上げの手をゆるめるのは難しいとは思います。
一方でリセッションシグナルを示す3カ月物が10年債を上回る状況になっていますので、強気の利上げを維持すると経済への打撃は大きくなるでしょう。
サマーズ元米財務長官はTwitterで、米金融当局に利上げの早期停止を求める声について、「ひどい見当違いだ。金利を4%超に引き上げることでコアインフレ率が6%超から2%割れの水準に押し下げられると誰か本当に信じているのか」と述べています。
まあ、普通に考えてもそんなすぐには下がらないとは思いますね。
とくに賃金インフレを抑えるのは困難です。
自分達の生活に照らし合わせてみても、「来月から給料下げます」とか「来週から時給下げます」なんてことを簡単にできるわけがないのは容易に想像がつきます。
アマゾンもコストがかさんで決算がきびしいことになりましたし、昨日は-5.52%のズドンもしました。
従業員の給料は下げにくいので、黒字の広告部門での従業員数を凍結するという計画を予定しています。
為替のほうはFOMCを控えてのポジション調整で、ドル円の利確からちょっと円高の方向に進みました。現在は147円前半ですね。まあ、それでも十分円高ですが。
今回のFOMCは今後の動きを決める重要な節目になりそうです。
仮に利上げペース鈍化や利上げ停止をにおわせるような話が出てくれば、株式市場は反発するかもしれません。
一方で、「景気を減速させても金融引き締めを断固として継続する」と強いメッセージが発せられた場合、米国市場はズドンする可能性もあります。
そんなわけで、またFOMC後に動画を出す予定です。