【新NISA+特定口座】取り崩し投資で毎月20万円のマネーマシン作成計画
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は取り崩し投資の目標である、毎月20万円の分配金作成についてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
毎月20万円のマネーマシン
さて、取り崩し投資で新NISA+特定口座で毎月20万円のマネーマシンをつくるという計画です。
取り崩し投資というのは、インデックス投資信託に一括投資してから、即毎月取り崩しをするというものです。疑似的に分配金を受け取るという方法ですね。税金を考えると実際に配当や分配金を受け取るよりは有利に運用できます。またトータルリターンとして強いインデックス投資信託を使えるのも強みですね。
取り崩しの意義
なぜ取り崩しに至ったのかといえば、やはり人は何億円の貯金があっても安心できない生き物だからです。
日本では、貯蓄だけでは老後が不安と思う人は91.4%という数字にのぼっており、これは数千万~数億円の資産がある人でも不安を感じている人が多いというような状況です。
けっきょく金がいくらあるかより、毎月のキャッシュフローがいくらあるかの方が、安心できるかどうかにとっては重要でしょう。
たとえば毎月20万円を死ぬまで受け取れるということができれば、多くの方は1億円受け取るより毎月20万円を選ぶとは思います。
Q太郎的にも総資産を膨らませることより、キャッシュフローを安定化させるほうが好きですね。そのためインデックス投資より高配当投資が好きだったのですが、配当金や分配金が税金的に不利になりすぎているため、インデックス投資信託の取り崩し投資に移りました。
NASDAQ100を毎月1%取り崩す疑似QYLDと、S&P500を毎月0.3%取り崩す0.3%ルールを2年ほどやってみましたが、これが案外Q太郎の性格にマッチしました。利益も高配当投資より大きいですしね。今後も取り崩し投資を中心にやっていく予定です。
そこで今回は取り崩し投資で、新NISAと特定口座を利用して、毎月20万円を受け取れるマネーマシンを作りだそうという企画です。
なぜ20万円なのか
なぜ20万円なのかと言えば、毎月20万円入ってくれば、普通に暮らしていれば生活に困らない金額だからです。年間で240万円ですね。
手取り240万円だと年収300万円ぐらいですから、それぐらいあれば、ぜいたくしなければ生活はできるでしょう。
そんなわけで、実際に生活ができることと、精神的な安定として、取り崩し金額は毎月20万円ぐらいが適切かなとは思います。
それでは、この毎月20万円をどうやってつくりだすかについて話していきます。
ルール
この毎月20万円ですが、ここでルールを設けておきます。
まず理由があり、継続可能な取り崩し割合です。
ようするに元本が減らないレベルでの取り崩しですね。
たとえば毎月10%とかで取り崩してしまったら、資金はあっというまに尽きるでしょう。
持続させるには、S&P500を年間4%で取り崩す4%ルールというのがあるように、合理的で元本が減らない範囲での取り崩しが必要です。
Q太郎はS&P500を毎月0.3%取り崩す0.3%ルールというのをやってきましたが、実際にやってしっかり元本も増えていっているので、合理的な方法としました。
またNASDAQ100を毎月1%で取り崩す疑似QYLDも2年間やってきて、上昇・下落のどちらの相場においてもQYLDよりも高パフォーマンスをたたき出しているので、これも合理的な方法としています。
ちなみにQYLDの2年間のトータルリターンが+20%ほどに対して、疑似QYLDは+50%以上あります。毎月の分配金もQYLDよりだいぶ多いです。
次のルールですが、ガチの配当・分配金はカウントしないです。
あくまで取り崩し投資だけで20万円をつくりますので、すでにある高配当株やETFはぜんぶ無視しします。
また、SBI日本高配当のような分配金が出る投資信託を保有している場合は、「分配金再投資あり」の設定にして、分配金を吐き出さないようにします。
あくまでトータルリターンからの取り崩しという形ですね。
そんなわけで、毎月20万円の作り方を見ていきましょう。
新NISA
まずは新NISAの利用です。
新NISAをつかった取り崩し投資については、このようになっています。それぞれ60万円ずつの、合わせて240万円ですね。
ニッセイNASDAQ100
疑似QYLD(毎月1%取り崩し)
eMAXIS Slim S&P500
疑似XYLD(毎月1%取り崩し)
eMAXIS Slimオルカン
0.3%ルール(毎月0.3%取り崩し)
楽天VYM
疑似JEPI(毎月0.7%)
ここから得られる分配金は、毎月1万8000円ぐらいになります。今月1月は1万8074円となりました。詳しくは以前の動画を参照してください。
ただ目標が毎月20万円の場合、この1万8000円ではまるで足りないとは思います。というか、あきらかにたりないです。
仮に5年後に新NISAの成長投資枠をすべて埋めたとしても、1万8000円の5倍ですから9万円です。NISA枠を全部埋めたとしても20万円にはまだ半分にも届きません。
そこで、残りの11万円分は特定口座を使って補います。
特定口座
ただこのチャンネル的に、あくまで実験として意義のある取り崩しをする必要があります。
ただたんにS&P500を毎月0.3%取り崩すというだけではすでにやっていることなので、面白くはありません。それだとガチで金目当てになってしまうので、なにも学びはありません。
そこで何種類かの投資信託を利用して、さまざまな割合での取り崩しを試していきます。それで残りの10万円分を補っていきたいと思います。
それですでに購入して、自動取り崩し設定もすませました。総勢で10本の投資信託です。これらを説明していきます。
まず、
1:eMAXIS NASDAQ100インデックス(毎月1%取り崩し)
元本部分:100万円→133万円(毎月約1.3万円)
2:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(毎月0.3%取り崩し)
元本部分:100万円→130万円(毎月約3800円)
です。これらは以前の疑似QYLDと0.3%ルールで使ったものですので、そのまま継続して取り崩しをおこないます。取り崩しをしつつ、投資した100万円の元本部分もしっかり成長しているのがわかりますね。
当然元本が増えているので、分配金も増配しています。疑似QYLDは当初1万円の取り崩しだったのが、2年後のいまでは1.3万円と30%の増配状態ですね。しかも取り崩しなので、増えた分にしか税金がかかりませんので、ガチ配当に比べるとかなり税金が安いです。配当だと受け取ったぶん全部に20.315%かかってしまいますしね。米国株やETFだとさらに外国税がかかります。
つぎに前回の動画で紹介した元本保証レバナスの2%取り崩しです。
3:楽天レバナス(毎月2%取り崩し)
元本部分:10万円→12万円(毎月約2400円)
疑似QYLDが1%取り崩しなので、レバナスはその2倍の2%取り崩しとします。ボラティリティの大きな銘柄に対して、取り崩し投資はボラを抑える役割もあって、そのまま持っているよりはQ太郎的には安心感があります。
この3本以外の7本は今年初めに新規購入したものです。
まず、疑似QYLDの補助として、
4:ニッセイNASDAQ100(毎月1%)
元本部分:100万円→108万円(毎月約1万円)
を加えました。年初からの株高と円安があって、すでに8万円増えていますね。
次に楽天VYMを毎月0.3%で取り崩す、疑似VYMです。
5:楽天VYM(毎月0.3%)
元本部分:100万円→105万円(毎月約3000円)
疑似というか、ガチVYMですね。新NISAの方では、楽天VYMを毎月0.7%で取り崩す疑似JEPIをやっているので、特定口座では普通にVYMを運用しようと思います。生VYMを買うよりは、外国税がかからないぶん税金的に有利かもしれません。
つぎに楽天VTIを使って毎月1%取り崩す疑似XYLDです。
6:楽天VTI(毎月1%)
元本部分:100万円→106万円(毎月約1万円)
新NISAのほうではS&P500を使って疑似XYLDをやっていますが、ボラがS&P500より大きなVTIを使ったほうがパフォーマンス改善するかなといった期待があります。ただ実際のところ、S&P500もVTIも大して変わらないので誤差レベルとは思います。
次に楽天S&P500を使って毎月0.7%の取り崩しをおこなう疑似JEPIです。
7:楽天S&P500(毎月0.7%)
元本部分:100万円→107万円(毎月約7000円)
VYMよりトータルリターンのよいS&P500なら、疑似JEPIのスコアもよくなりそうな気はします。けっきょく取り崩しはトータルリターンの問題が大きいので、トータルリターンのいい投資信託を使うのが大切ですね。
次はeMAXIS Slimオルカンと楽天オルカンです。
8:eMAXIS Slimオルカン(毎月0.3%)
元本部分:100万円→107万円(毎月約3000円)
9:楽天オルカン(毎月0.4%)
元本部分:100万円→104万円(毎月約4000円)
元本部分のパフォーマンスの違いは、買った時期が数日違います。しかし数日でけっこう違いが出るので、楽天オルカンは稲妻のひらめく瞬間を逃した感がありますね。
それでeMAXIS Slimオルカンのほうは毎月0.3%と0.3%ルールなのですが、楽天オルカンは正直どうすればいいのかわかりません。高配当っぽく0.4%でやってみようと思うのですが、どうもしっくりこない。なにかアイディアがありましたらコメント欄で教えてください。
そして10本目ですが、株式ばっかりなのもなんなので、変化球的にeMAXIS Slim 先進国債券インデックスを入れました。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(毎月0.3%)
元本部分:300万円→303万円(毎月約9000円)
債券なのでボラティリティもそんなに大きくないかなと思い、多めの300万円を投入しました。株式に比べると増加速度は遅いですね。
ちなみに5年リターンは5.04%、ばらつきは6.80%という低ボラなので、0.3%の取り崩しでも問題ないかなという考えです。どうなるかはまったく未知数なので、経過をゆっくり見ていこうと思います。
そんなわけで特定口座10本と、新NISAの4本をまとめると、特定口座の投資額は1110万円、新NISAの投資額は240万円なので、合わせて1350万円になります。
現在のところ、だいたい毎月8万7000円ぐらい入ってきます。楽天の自動売却機能は、毎月の受け取り予定額の概算値を出してくれるので便利ですね。
これで計算すると、年間約104万円、分配金利回りは7.7%となります。まあ、できなくもないかなといった数字ですね。
定額取り崩し
次に、これら定率取り崩し以外に、SBI証券で現在定額取り崩しをやっている分も加えます。
これは以前の定額取り崩しと定率取り崩しのどちらがいいかという動画でも述べていたやつですね。
ここで述べていた取り崩しに、eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの100万円分を追加して500万円にします。eMAXIS Slim S&P500は4%ルールで使っていたやつをそのまま引き継ぎます。
・eMAXIS Slim S&P500(定額0.3%)
元本部分:100万円→136万円(毎月3000円)
・ニッセイNASDAQ100(定額1%)
元本部分:100万円→104万円(毎月1万円)
・eMAXIS Slim オルカン(定額0.3%)
元本部分:100万円→106万円(毎月3000円)
・SBI日本高配当ファンド(定額0.3%)
元本部分:100万円→101万円(毎月3000円)
・eMAXIS Slim 先進国債券(定額0.3%)
元本部分:100万円→101万円(毎月3000円)
合計で毎月2万2000円ですね。これは元本が増えようが減ろうが毎月2万2000円固定なので、SBI証券のほうは放置していてもいいでしょう。年間で26万4000円になります。
投資額は500万円なので、分配金利回りは5.3%ぐらいですね。常識的な範囲とは思います。それに今後、元本が育てば利回りは下がっていくという債券みたいな動きになりますね。
まとめ
そんなわけで楽天証券の毎月8万7000円(変動)と、SBI証券の2万2000円(固定)を合わせると、10万9000円になります。だいたい11万円ぐらいですね。
これにあと4年で新NISAからの分配金が1.8万円×4で7.2万円になりますので、合わせて18.1万円となります。だいたい18万円ぐらいなので、あと2万円ですね。
あと2万円をどうするかですが、いまのところあまりアイディアがありません。
インドとか新興国は運用経費が高いですし、解約時に手数料を取られるものもあるので、投資したくないかなというのがあります。個人的に新興国投資があまり好きじゃないというのもありますしね。
けっきょくのところ、安全性が高くてトータルリターンのよいS&P500やオルカン、NASDAQ100あたりでこねくりまわすしかないかなとは思います。
今度SBI日本高配当に対抗した日本株ファンドをTracersが出すみたいなので、それ使って何かしようとは思います。