ゲームのリメイク版、買いたくない理由ー復刻版はOK【エンタメ回】ドラクエ3、FF7
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回はエンタメ回として、昔のゲームのリメイク版を買いたくない理由についてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
ゲームのリメイク版、買いたくない理由
さて、こんなご質問をいただきました。
「初めまして。いつも動画を楽しく拝見させていただいています。
Q太郎さんはレトロゲームが好きでそれらにはお金を使っているとのことですが、『ドラクエ3』や『FF7』などのリメイク作品は買っていますでしょうか。
私もファミコン世代なのでドラクエもFFも好きなのですが、グラフィックがきれいになったリメイク作品は何か違うという気がしています。これについてどう思っているでしょうか」
とのことです。
Q太郎もリメイク作品は買わないですね。そもそものRPG自体が、クリアまでに時間がかかるという逆の意味でタイパが悪いという理由から30歳以降はいっさい買わなくなったというのがありますが、それを置いておくとしてもリメイク作品自体にあまり魅力を感じません。
ちなみにレトロゲームの復刻版や、遊びやすいように再構成したりブラッシュアップしたりする「リマスター」はOKです。
ここでいうリメイクは、グラフィックを総入れ替えしてほぼ1から作り直すものです。ここで挙げられている「ドラクエ3」や「FF7」などですね。
「ドラクエ3」に関してはファミコン版が出て以降、スーパーファミコン版とかゲームボーイカラー版とかwill版とかスマホ版とかいろいろ出ていて、いつまで引っ張るねんみたいな感じになっています。
こういうものにあまりお金を出したくないのは、確実に日本のゲーム業界の衰退につながってしまうからですね。
ファミコン時代と比べて、現在のゲーム業界は開発費の高騰と、苦労して作ったにもかかわらず売れないというリスクをかかえています。
個人開発のインディゲームであればいろいろなアイディアを入れたり、一発ネタみたいなゲームをどんどん出すことができるですが、大企業だと開発費の問題で冒険しづらいのですね。社員に給料を払わなくてはなりませんし、路頭に迷わせるわけにもいきませんので、ゲームを出すからにはある程度採算の取れるものでなくてはなりません。
そうなるとどうなるかと言えば、ひたすら昔人気のあったゲームのリメイクを出したり、人気のあるシリーズの続編をひたすら作ったりということをしなくてはならなくなります。
しかし少子化問題と同じですが、ファミコン世代のゲーマーが高齢化していく一方、シリーズ自体に思い入れのない若い世代がブランドだけを頼りにこれらのゲームを買うかというと微妙なところです。近年だと基本無料のスマホゲームとかが若い世代の中心になってしまっているので、この手の「過去の人気ゲームのブランド力でなんとかする商法」はどんどん先細りしていくんじゃないかとは思います。
だんだんと財布のひもが固くなっていくおっさん頼り、老人頼りのビジネスに先があるのかどうかは微妙なところでしょう。
以前も言いましたが、買い物というのは投資の一種なので、Q太郎としては世の中が良くなる方向に投資したいわけです。リメイクがひたすら出るだけのゲーム業界とか何の発展もないので、Q太郎的にあまりよろしい状況とは思えません。そのためいくら安くなっても、こういうものには投資したくはないわけです。
過去のゲームの再販とかブラッシュアップは開発費がリメイクに比べればかかりませんし、リメイクみたいに会社のリソースの大部分を注ぎ込んでつくるようなものでもないし、いわば副業的なものなので、ゲームの歴史的な資料というかアーカイブ的な存在として出していただければいいですが、リメイクだと会社のメイン業務になってしまいます。
そんな大量のリソースを注ぎ込むなら、なんか世の中に新しい価値観を提供するような新作を作っていただいた方がいいのですが、大企業はリスクを取りづらいので、いつまでもドラクエ、FFみたいな感じになってしまいがちです。ユーザーの方もいつまで買ってるねんって話で、ユーザーもユーザーで問題あるんですけどね。
こういう状況が嫌ならいくら安くてもセールになっても買わないということを貫いてほしいとは思います。買い物は投資ですので、あなたの投資結果は世の中にもすこしづつ影響を与えます。安い粗悪品を買い続ければ、世の中はそういうものであふれてしまいます。
それで、これらの人気作品のクリア率がどんなものかといえば、おおむね20%程度なので、宣伝に踊らされて買っただけで、そのうちの80%のやつらは全然最後まで遊んどらんやんみたいな感じになっています。
そんな感じで、結局斬新なアイデアで何十万本とか何百万本とか売り上げるインディゲームが出ている一方で、大企業はガンガン衰退していくみたいな状況にもなってきたりしています。恐竜とおなじで、体が大きくなればなるほど餌も多く必要になるので、無理はできなくなるのですね。まあ、今だと大企業は、ゲーム開発は他に任せて、宣伝力の強さを生かして自分はパブリッシングに専念する形にはなってきています。
そんなわけで、買い物は投資の一種なので、自分としてこういうのが増えると世の中にはよくないと思うのであればいくら安くても買うべきではありませんし、こういうのが増えたら世の中は良くなると思えば投資すればいいとは思います。
過去のゲームの復刻版とかリマスターとかは、資料として世の中に残しておくという人類の歴史的な意味で副業的にやってほしいのですが、リメイクを主要産業にしてお金を稼ぐビジネスモデルは、やること自体はかまわないのですが、ただひたすら同じものをガワだけ変えて売り続けるという商売には加担したくないので、買いたくない、投資したくないというわけです。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・リメイク作品は、高騰する開発費の中、ある程度売り上げが見込めるものでないとリリースできないという大企業の苦肉の策。
・復刻やリマスターは副業的に行えるが、リメイクだと会社のリソースの多くを使うことになる。
・高齢ゲーマー頼りのブランド戦略は先細りする未来が待っている。
・リメイクばかりだと新たな価値観が登場しない。斬新なアイディアを入れられるインディゲームの方がゲーム業界をけん引している現実。
・買い物は投資。自分や世の中にとって良いと思うものを買い、悪いと思うものはいくら安くても買わない。
・リメイクは同じものをガワだけ変えて売り続ける商法。ゲーム業界が発展すると思わないので買わない。
・復刻やリマスターは歴史的アーカイブとして意味があるので買ってもいいかと。
となります。
そんなわけで、会社のリソースを多く使う一方で、同じようなものをガワだけ変えてひたすら出していくというのは、Q太郎的には何の発展も無いことをしていると思うので、そういうのにはお金を出したくないということです。
まあ、RPG自体、時間を食うので買わないことにしているので、ドラクエやFFは買う買わないの判断自体する必要がないのですが、仮にRPGを買うことにしてもこれらのリメイクは買わないと思います。人からもらったらちょっと遊ぶかもしれませんが、自分のお金を使っては買わないですね。
そんなわけで、買い物をするときは、自分にとって世の中がよくなる方向へお金を使っていくといいんじゃないかとは思います。