「稼げる人ほどFIREしない」という現実

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FIRE sinai

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は、稼げる人ほどFIREしないということについてです。

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高収入ほどFIREしないという現実

こんなご質問をいただきました。

FIREについてですが、私の周りでは、稼げている人ほどFIREを考えている人はいないという感じですね。

逆説的ですが、稼げない人ほどFIREがしたくなり、稼げる人ほどFIREをしたくなくなるのではないでしょうか。

稼げる人はすでにその仕事が人生の楽しみでもあるので、わざわざそれを捨ててFIREする必要がありません。

例えば大谷選手は何十億も稼いでいますが、野球をやめることはないでしょう。どれだけ疲れてもケガをしてもFIREしたいとは思わないはずです。

逆にFIREをしたい人というのは、仕事で稼げなかったり、仕事に不満があって辞めたいという人がほとんどでは無いでしょうか。つまり仕事が上手くいっていない、もしくは自分の望んだ仕事では無いため、さっさと辞めたいという意志とFIREが結びついてしまったのだとは思います。「仕事からの逃避」ですね。

資金が十分にある人ほどFIREせずに、稼ぎが少ない人ほど投資でのFIREにあこがれてしまうというのは、ある意味皮肉のようなものあります。

こう考えると、FIREをしたければしたいほど、稼ぎが少なくなっていくことからFIREから遠ざかってしまうように感じます。投資も自分の能力では無くて、他人任せですしね。この点についてどう思われますか?」

とのことです。

これと似たような質問というかご意見はコメントでいくつかありますね。「稼げる人ほどFIREしない説」というやつです。

そもそもFIREをする目的として、自分の好きなことをやるためというのがあります。

稼げているということは、その仕事に没頭してそれなりの地位にいるということでもあるので、わざわざそれを全部投げ出してFIREしてなにするんだという話にもなります。

すでに好きな仕事をやっているのであれば、わざわざFIREする必要性もありませんしね。

仕事には、食い扶持を稼ぐためにやっているいわゆるライスワークと、本当にやりたいことをやるライフワークがあります。

多くの場合、ライフワークのほうは基本的に趣味なので、お金を稼ぐのは難しいものが多いですね。むしろ自分がお金を払ってやらせてもらうというのがほとんどでしょう。

たとえばゲームが好きな人は多いですから、ゲームをやりたければゲームにお金を払う必要があります。プロゲーマーレベルまで突き詰めればお金は稼げますが、そうでない場合は自分が払うことになりますね。

またゲーム配信とかで稼ぐ人もいますが、ゲーム配信をやりたい人は多いので、そのぶん競争率も高くなるわけです。そうなると一人当たりの収入は減ります。

声優さんとかデザイナーとか小説家とか漫画家とかミュージシャンとか、こういうみんながやりたい仕事というのは、やはりどうしても競争率が上がってしまいますから、そのぶん収入が低くなってしまうのですね。トップに立てればいいのですが、そうじゃないと本当に趣味の世界になります。

どっかの養成所に自分でお金を払って入るとか、そんな感じになってしまうわけです。それで養成所出た後に仕事が無いみたいな感じですね。

戦略として一番いいのは、そこそこ稼げるライスワークやりながら、空いた時間でライフワークをやることです。ゲームの好きな人が会社で働きながら、休暇にゲームをするのも、ライスワークとライフワークをうまく使い分けていることになります。

それでFIREへの願望が強い人は、ライスワークをさっさと辞めて、ライフワークがしたいという人が多いとは思います。

ただ最近は自分が何をしたいのかわからないという人も増えていて、「とにかく仕事が嫌だからFIREしたい」というケースも増えてきていますね。

つまるところライスワークはやめたいけど、ライフワークはとくにないという状態です。

この場合、下手にFIREすると、やることが本気で無くなってしまって鬱になったりなど、あまりいい結果に結びつかない危険性もあります。

このような「ライフワークがとくにないけど、いまのライスワークをとにかく辞めたい」という方は、FIREをめざすよりもいったんやめて休養をとって、どうするか考えたり、転職したりしたほうがいいんじゃないかとは思います。

FIREをめざすために、無理に働いて金を稼ぐこともいいこととも思えませんし、そもそも今現在の日常が幸せでなかったら、未来というのは繰り返される現在の延長線上にあるので、けっきょくいまと同じ状態が続いているだけということにもなりかねません。

まず緊急に今現在の日常を改善した方が良いですね。例えば給料が減ってもいいからもう少し楽な仕事に転職して、お金のかからない生活、お金に依存しない生活ができるようにしておくことのほうが、FIRE資金を稼ぐことなんかよりも重要とは思います。というか、お金に依存しない状態になればすでにFIREしたも同然の身分だとは思います。最終的には自給自足ができれば、世の中どうなろうと、株式がズドンして大恐慌になろうと知った事じゃありませんしね。

どうも世界の人たちに比べて日本人はお金に依存しすぎているので、お金への不安が強すぎるとは思いますし、FIREの基準も「いくらあれば」と金額で考えてしまいますしね。スリランカの人とか、ハイパーインフレになっても薪を使って食事作って普通に暮らしてますし、無ければ無いで人からもらったりしますし、お金への不安を減らしたければ、お金への依存を下げることが重要になるとは思います。

べつに自給自足をしなくても、たとえば洗濯機と掃除機を無くしても生活できるというだけでも、依存が減るのでかなりの自信がつくとは思います。いまQ太郎は台湾にいますが、洗濯機と掃除機を使わない生活をしています。服とかは風呂に入るときに一緒に洗えばしまいですしね。洗濯機を動かしているほうが時間がかかります。

あと刺激に弱いのでコーヒーとかお茶とか自分で買う事はありませんし、お菓子も買わないので、これらのものに依存する必要がないので、かなり気楽です。

サブスクも楽天モバイルぐらいでしょうか。積立投資でもらえる楽天ポイントで払っているので実質無料みたいなものです。ネットフリックスとかアマゾンプライムとかXBOX GAME PASSとか親戚から借りてるので1円も払ってませんし、それらが観られなくなってもべつに困ることもないです。最近ほとんど観てませんしね。

それで話を戻しまして、高収入の人がFIREしたがらない理由としては、稼げる人ほど株式投資にあまり興味がないというのはありますね。

投資を仕事にしている人はともかく、自分で事業で稼げている人は「他人の会社の株式よりも自分で稼いだらええやん」みたいな発想ですし、金を使いまくっても「無くなったらまた稼げばええやん」みたいな感じで、金の心配なんか基本的にしていないわけです。

稼げる自信があるので、株式とかに頼る必要性がそもそもないのですね。自分さえ存在していれば、金なんていくらでも出てくるみたいな発想です。ほかのものに依存する必要がないのですね。

自分で稼いで自分で食っていくみたいなのが基準になっているので、どうなるかわからない他人依存の株式投資の4%ルールで食わせてもらうという発想自体が無いとは思います。そもそも確実性がありませんしね。つまるところ、FIREとかいう発想自体もないとは思います。「好きなことしたかったら、老後とかFIRE後とか待たずに、いますぐすればええやん。いつ死ぬかわかったものやないやん」みたいな発想です。

それでこういう人ほど案外無駄遣いが少なかったりします。忙しすぎてそもそも使う時間がないというのもありますし、仕事で満たされているので他のものに頼る必要があまりないのですね。使うにしても、自分が必要なものに絞っているので、いつの間にかお金が無くなっているみたいな事態にはなりにくいとは思います。

逆に満たされていないと、その心の隙間を埋めるためにお金をどんどん使ってしまうことになりがちなので、低所得な人ほど金遣いがあらいみたいな逆説的なケースもよく見られます。

そんなわけで、仕事で満たされていないことから、その脱出口としてFIREを考えるケースはありますし、逆説的に仕事で満たされていないのは収入や見返りが十分でない可能性もあるので、高所得であるほどFIREを求めず、低所得であるほどFIREを求めるということになりがちとは思います。

ただこれは、正確に表現すれば「ライスワークからの解放」になるので、本当の目的はFIREじゃなくてライスワークからの解放なのですね。

だから仕事を辞めてべつの仕事についたとたん、「あ、FIREとかべつにどうでもよくなった」みたいになる可能性もかなり高いとは思います。

まとめ

そんなわけでまとめると、

・FIREの目的として、ライスワークをやめて、自分の好きなことをやるため(ライフワーク)がある。

・稼げている人はライスワークとライフワークが重なっている場合が多い。そのためFIREする必要性がそもそもない。

・「やりたいこと(ライフワーク)はとくにないけどFIREしたい」というのは、現在の仕事(ライスワーク)を辞めたいことだけがモチベーションになっている。無理して働いてFIRE目指すより、休職や転職をした方が世界が広がる可能性も。

・日本人は他国に比べてお金への依存が強いため、お金が無くなることへの不安も強い。

・FIREよりもまずお金や便利サービス、便利家電への依存を減らすことが「経済的独立」につながる。(経済という資本主義の枠組み自体から独立できる部分を増やすということですね)。

・稼げる人は自分の力で稼ぐので、株式投資(他人任せ)にあまり依存しない。(無くなってもまた稼げばいいみたいな発想です)

・稼げる人は忙しいので、お金を使う暇がない。使うとしても、必要なものに絞って使う。

・満たされていないと、その心の隙間を埋めるためにお金をどんどん使ってしまうことになりがち。低所得な人ほど金遣いがあらいみたいな逆説的なケースも。

・仕事で満たされていないのは収入や見返りが十分でない可能性もあり、高所得であるほどFIREを求めず、低所得であるほどFIRE(正確には「ライスワークからの解放」)を求めるという方向になりがち。

・「ライスワークからの解放」の場合、仕事を辞めてべつの仕事についたとたん、「FIREとかどうでもよくなった」となる可能性も。

となります。

そんなわけで、高所得かどうかというよりも、ライスワークとライスワークの問題であって、べつに所得が低くてもこのあたりが重なっていれば、あまりFIREとか考えないんじゃないかなとは思います。

逆に「やりたいこと(=ライフワーク)はとくにないけど、いまの仕事(=ライスワーク)を辞めたい」という「ライスワークからの解放」を求めている人は、休職するなり転職するなりしてその願望をさっさとかなえてしまったほうがいいんじゃないかという気はします。仕事変えたとたんに、けっこうこれまでの悩みとかがどうでもよくなったりするケースもありますしね。

そんなわけで、真の自分の願望を間違えない方が生きやすくなるとは思います。そうでないとFIREの資金貯めなきゃとかで無理働いて、無駄に消耗して苦しむというのもあまりいいこととも思えませんしね。