若者は貯金するな?【FIRE/老後】
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、若者は貯金するより金をつかったほうがいいのかどうかについてです。
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若者は貯金するな?
こんなご質問をいただきました。
「20代男です。よく「若者は貯金するな」や「若い時には経験にお金を使え」や「若い時は貯金をするよりも自己投資しろ」と言いますが、これから先の日本の事を考えると、積極的にお金を使いたくありません。貯金した方がいいと思うのです。
自己投資と言いますが、投資である以上リターンが必要です。例えば旅行へ出かけたとして、経験を積む事はできるのですが、その結果、何かお金を儲けることが出来るのかと言えば、多くの場合は何にもならないでしょう。
経験というのも遊ぶことを指しているようですが、私は旅行はそれほど好きではありませんし、特に行きたい所があるわけではありません。やりたい事も特にありません。
また大学時代に遊んだ経験が今の仕事につながっているとも思えませんし、自己投資の意味が正直分からないです。仮に自己投資したとして、回収できないのであれば貯金や投資をした方がいいのではないかと思います。
現在、eMAXIS SlimのS&P500とオルカンの投資信託を積立で買っています。自己投資だと結果がわからないですし、こちらの方が自己投資より確実です。そもそも仕事をしていれば仕事のスキルは勝手に身に付きます。わざわざお金を払う必要性があるとも思えません。
資格を取るための勉強する費用としての出費という事もありますが、今の仕事でその様な物もありませんし、簿記などの資格も今後AIの発展によって無くなっていくと思っています。この辺りをどう思いますか?」
とのことです。
若者は貯金をするなは極端な気はしますが、自己投資名目で遊びとかお金を使うのはいいんじゃないかとは思います。
ちなみにQ太郎は、貯金は小学生1年生の頃から大好きでした。当時は家庭用ゲームとゲームセンターのゲームでかなりグラフィックや性能の違いがあって、貯金して数万円するアーケードゲームの基盤を買おうとか本気で思っていました。特定のゲームが欲しい訳では無くて、単に家でアーケードゲームが遊べたらなと考えていただけです。
それで友人の持っていたベーシックマガジン、通称ベーマガというコンピューター関連の雑誌があって、そこの最後の方のページにゲーム基盤の値段表があったので、それ見てとりあえず10万円貯めようと思っていました。今考えると基盤だけじゃゲームは遊べなくてコントローラーや筐体も必要なのですが、そこまで頭はまわらなかったですね。
それでお小遣いとかお年玉とかもほとんど使わないで貯金しまくってました。お菓子を買い食いしたりとかは全然ないですね。人からもらう分はいいですが、自分でお金を払って買うのが何か嫌でした。もともとお菓子もジュースもそんなに好きではないですし、いまでもお菓子やジュースにお金を使いませんしね。
ちなみに当時はビックリマンシールが流行っていましたが、自分では一切買わず、人からダブっているのをもらったり交換したりするだけで結構集められましたね。ファミコンもほとんどカセット持っていませんでしたが、友達から借りるだけでドラクエとか当時最新のゲームを遊べるわけです。
そんなわけで、お金を使わなくても何とでもなるという経験が身に着いたので、経験のために必ずしもお金を払う必要はないかなとは思います。お金に依存しなくていいですしね。
例えばスキーをしたい場合でも、自分でお金を払わなくても、旅館でバイトをすれば交通費まで出してくれますし、空き時間にスキーできますし、スキー板も旅館で借りれたりします。豪華客船に乗りたい場合も、自分で金を払うと数百万とか数千万とかかかったりしますが、乗務員として乗れば逆にお金がもらえます。
そんな感じで、旅行したい場合も、旅行先でバイト募集している所に入ればお金もらえるし、現地の様子にもむしろ詳しくなれるのですね。
あと服とか帽子とか時計とか、試着すればそれはもう経験になるので、経験を手にいれた以上、わざわざ買う必要もないのですね。だいたいどういうものかわかればいいわけです。車も試乗すればだけいいですしね。
そんな感じで、若い時はお金よりも行動力を活かせば何とでもなるので、べつにお金を使わなくても経験を得る方法はいくらでもあるかなといったところです。そんなわけでお金を使わなければ経験を得られないわけでもないので、貯金しつつ経験も得られるようなことをすればいいんじゃないかと思います。
資格の勉強も、案外ネットで無料で完結出来たりしますし、参考書も人から譲ってもらったり古本とかでもいいですし図書館利用してもいいですし、まあなんとでもなるとは思います。
それで経験が何かお金儲けにつながることがあるのかという話ですが、これは正直生存バイアスがかなりあって、ほとんどの人の人生にとってはつながらないことの方が多いとは思います。
生存バイアスというのは、生き残った人、つまり数少ない成功者だけを見て、まったくおなじことをしたのに失敗した大多数のほうを考えないという認知の偏りですね。
スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチに、大学で役に立つと思わなかったカリグラフの講義が、のちにMacのフォントのアイディアになったという「点と点が結びついた」というのがありますが、これも一種の生存バイアスで、多くの人は大学の講義が仕事の役に立っていることはほぼ無いとは思います。そっちのほうが普通です。
スティーブ・ジョブズとおなじことをしている人はたくさんいますが、運とかいろいろな要素がかみ合って、成功したのはスティーブ・ジョブズなので、その特殊例があたかも全体に適応できると思うのは、生存バイアスという認知の偏りです。
スティーブ・ジョブズの例も一つの真実ですが、その裏におなじことをして特に目も出なかったたくさん人達の真実もあります。一部だけを見て、それが全体だと思うのは危険なわけですね。
投資でも30万円を信用取引をつかって1億円にしたという人がいる一方で、大多数の人はお金を失っているわけです。どちらも真実であって、成功者の例だけを取り上げて全体の例にしてしまうのは認知の偏りであり、生存バイアスというものです。
そんなわけで、若い時の自己投資で成功した人もいれば、いろいろ遊んできたけど別に仕事の役には立っていないという人も多いとは思います。若い時に本をたくさん買って、たくさん本を読んで成功できたという人もいれば、おなじぐらいたくさん本を読んできたけど、いろいろタイミングが合わなくて何の芽も出なかったという人もいますし、たぶんそっちのほうが大多数でしょう。
そんな感じで、逆に経験がかならずなにか成功につながらなければならないと気負う必要もないので、もっと気楽にやればいいんじゃないかとは思います。成功につながったらラッキー程度で、なにかやっているときは未来の成功とかは考えないで、たんにその場その場を楽しめばいいとは思いますね。
そのため、自己投資という言い方がそもそも悪い気もして、たんに楽しい経験があれば人生楽しくなるよねぐらいでいいんじゃないでしょうか。それが成功につながるとかまでは考えなくてもいいとは思います。
べつに成功のために生きているわけでもありませんし、現代社会で言う成功はお金を稼ぐことですしね。けっきょくそのお金をどう使うかのほうが問題なので、つかわないほうが安心ならつかわなくてもいいんじゃないかとは思います。使い方は人それぞれですし、無理して使う必要もありませんしね。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・自己投資名目で、遊びとかにお金を使ってもべつにいいかと。(そのときしかできないこともありますしね)
・そもそも経験は、お金を使わないでも得られる方法はたくさんある(そもそもお金を使わないで経験を得たり楽しんだりするという経験を得たほうがいいとは思います。お金に依存しなくていいですしね)。
・資格もそれほどお金を使わないで学ぶことができる(やる気次第)。
・経験が成功(お金儲け)につながるかどうかは運しだい。生存バイアスには注意。
・経験がかならずなにか成功につながらなければならないと気負う必要もない。(ほとんどの人は成功者とおなじことをやっても成功につながらないケースはありますし、成功という名の金儲けにつながったらラッキー程度で、気楽にやればいいんじゃないかとは思います)。
・自己投資という言い方がそもそも悪い気もして、たんに楽しい経験があれば人生楽しくなるよねぐらいでいいかと。
・お金をどう使うかは個人個人の問題なので、使わない方が安心する人は使わなければいいかと。
となります。
そんなわけで、べつにお金を投資しなくても経験は積めますし、むしろお金を使わないでどうにかするスキルを身に着けたほうがお金に依存せずに幸せに生きられるとは思います。資格の勉強も、最終的には本人のやる気次第ですしね。
そんな感じで、自己投資が成功につながるかどうかは運要素もけっこう高いので、成功したらラッキーぐらいに思っておけばいいとは思います。
お金もどう使うかは個人の問題なので、使わない方が安心できるというなら使わなくてもいいんじゃないかとは思います。べつに我慢しているわけじゃなくて、そのほうがいいという話ですしね。