【FIRE/老後】海外住むならどこが現実的?

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kaigai doko

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は、FIRE/老後に海外に住むならどこが現実的かについてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

海外住むならどこがいい?

こんなご質問をいただきました。

Q太郎さんこんにちは。私は海外移住を考えています。

以前まではニュージーランドが良いと思っていたのですが、Q太郎さんの動画では物価が高いとの話をしていて迷っています。

ヨーロッパも近年は物価高で金銭的に厳しくなりそうな気はします。

現実的でおすすめな移住先などがありましたら教えてください。「日本」という結論以外でお願いします。」

とのことです。

現在は世界的にインフレが進んでいて、ヨーロッパ以外の国もけっこう物価が高くなってきました。

今いる台湾もスーパーのキャベツ1個500円とかですし、生活用品とか雑貨品に至っては日本よりあきらかに高いですしね。ダイソーとかの商品も日本の2倍とかします。

ちなみについ前日にいま台北で借りている部屋の水道が壊れて、修理してもらったのですが、その配管工の方は日本が好きでしょっちゅう奈良へ遊びに行っているとのことです。

その方も日本は物価が安くて清潔でいいと言っていました。ただ台北と違って、夜になると開いている店が少なくて夜食とか食べたい時に不便とのことです。

何にしろ、台湾的にも日本は安い国という認識になっています。昔は台湾の1元が日本の3円でしたが、現在は台湾の1元が日本の5円になっていますので、かなり日本へ行きやすくはなっていますね。

そんなわけで物価だけで言えば日本はかなり安いですし、インフラや衛生面も良いので、金銭的なことを考えると日本が一番おすすめなのですが、日本以外という条件だとQ太郎的には台湾がいいかなという感じです。

まずニュージーランドですが、物価が高いということ以上の問題としては、知り合いがいればまだいいのですが、知り合いとかがいっさいいなかった場合、あんまりやることのない国なのですね。

以前住んでいたのはオークランドのちょっと郊外だったのですが、オークランド自体はニュージーランドでもいちおう都会という位置づけにはなっているのですが、それでも全体的にお店が少なめですし、エンターテインメントもあんまりありませんし、そもそもオークランドの都市部自体があまり広くないのですね。

外食も全然おいしくないですし、しかも高いというなにかの罰ゲームみたいな感じでした。なんかポテトと魚のフライだけというフィッシュアンドチップスがあって、量もそんなに多くない上にケチャップみたいなソースも微妙な味ですし、そもそも油も悪いですし、さらにこんなメニューで1600円ぐらいするわけです。

幸い知り合いがいたのでいろいろ案内してもらったり、遊びにつれていってもらったりで乗り越えられたところがありましたが、それがなかったらかなり厳しいことになっていたとは思います。本当にやることがあまりないのですね。都市部なんて一日見て回ったら終わりですし、あとは海岸でぼうっとしているとかそんな感じです。人間関係が完全にない状態で、イメージだけで移住するのはかなり厳しいものがあるとは思いました。

物価は高いですが、そもそも食事以外でお金を使う所があまりないので、スーパーで食べ物を買っているだけなら日本よりもお金を使わないんじゃないかという気もします。

ヨーロッパのドイツとかフランスはまだ都市部が大きいですし、観るものもそれなりにあるのですが、ニュージーランドは本当に刺激が無さすぎるので、人によってはかなり厳しい気はします。知り合いがいないのであればあんまりおすすめはしないですね。

ちなみに現地のリタイアした人達の生活パターンですが、適当に散歩して、あとは友人とカフェでコーヒーを飲むみたいな生活です。けっきょくのところ、やっぱり友人とかいないと厳しい気はします。

かといって、ヨーロッパも基本的にこのパターンで、知り合いとかいないとやっぱり退屈になるとは思います。あと基本的には自己責任の世界で、日本のように何かが壊れたときに人を呼んですぐ来てくれるような世界ではないので、自分でいろいろ直したり、壁の塗り替えも自分でやるみたいなスキルがないと長期的に住むには厳しいです。甘えが通用しないのですね。

あとタイとかインドネシアとかも、一時期はリタイア後の移住先として人気がありましたが、今ではタイもべつに安くもなんともありませんし、現地の人達と同じようなところに住んで、おなじようなものを食べるのならまだしも、日本とおなじ生活水準にしようとしたらあきらかに日本よりも高くつくことになります。だったら日本でいいじゃんという話になってしまうわけです。

そんなこんなで現実的な線を考えると、やっぱり台湾になってしまうのですね。

まずハードルの低さとして、ビザの問題があります。台湾のビザなし入国は日本のパスポートだと3か月までなのですが、入り直せば3か月追加されるので、わざわざ永住権とか取る必要性があまりないのですね。

たとえばニュージーランドのビザ無し入国も3か月なのですが、ただし1年半以内に最長9ヶ月間までという条件がついているので、台湾みたいに入り直しでずっといつづけるみたいなことができないのですね。

もちろん台湾もあまりにも短期で出入国を繰り返していれば注意される可能性もありますが、今のところそれで何か言われた人の話を聞いたこともありませんし、かなり気軽にプチ移住できるわけです。

一度台湾で3か月過ぎようというタイミングでいったんマカオへ行って、それですぐに日帰りで戻ってきたことがありましたが、それでもとくに文句とか言われませんでした。実際のところ、そこまで台湾に連続で住んでいるわけではなくて、数週間とか数か月日本に住んでまた台湾へ行くみたいな感じですが、ニュージーランドみたいに滞在上限計算する必要が無いのでかなり気軽です。

あと不動産の問題ですが、台湾の場合は部屋探しもそんなに難しくはなく、最終的には大家との個人契約になるので、大家がOKしてくれればいいわけです。コンビニで賃貸契約書が売っているような世界ですしね。

ちゃんとした不動産会社に頼むと現地の人を保証人にする必要があるのですが、大家さんと知り合いになればそれも必要なくなります。一番いいのは台湾で知り合いをつくって、その人に不動産探しを頼んで、場合によっては保証人になってもらうのがいいですね。割高にはなりますが、日本人向けの賃貸契約仲介会社なんかもありますし、どうにでもなるとは思います。

あと文化圏も日本に近いですし、年配の方は日本語をしゃべれる人もいますしで、今の所は日本以外なら台湾が一番ベストかなとは思います。飛行機で2時間ちょいでつくという距離の近さもいいですしね。

あと台湾はコンパクトシティなので、サービスが行き届きやすいというのもあります。交通費も安いですし、一か月乗り放題のTPassを買えば毎日自由にあっちこっち遊びに行けますしね。

そんなわけで、移住先としては台湾をおすすめしておきますが、こういうのはけっこう個人個人の好みの問題が一番大きいので、まずは自分の住みたいと思っている国に、AirBnBとかつかって試しに2週間ぐらい住んでみたらいいとは思います。

ヨーロッパ大好きという人もいますし、インド大好きという人もいますし、やっぱり自分の趣味に合わせた方がストレスがなくていいとは思いますしね。

けっきょくのところ、イメージ先行で決めるより、実際に行って自分に合うかどうか試してからのほうがいいとは思います。実際に行ったら、全然イメージと違ってたみたいなことも多いですしね。

まとめ

そんなわけでまとめると、

・現状、世界的にインフレしているので、どの国も物価が高い。

・金銭面やサービス・インフラを考えれば日本にいるのがベストかと。

・ニュージーランドやヨーロッパは知り合いがいないとけっこう退屈(日本みたいに店とかエンターテインメントがたくさんあるわけでありませんしね。そのぶん、食費以外のお金をあまり使わなくて済むというのがあります)。

・タイやインドネシアも、日本と同じ生活水準にしようと思うと日本より高くつく。

・ビザやサービス・インフラなど総合的に考えると、おすすめは台湾かと(永住権とらなくても入り直せば実質延長できますしね)

・ただし一番重要なのは相性。実際に2週間ぐらい住んで、本当に住めるのかどうかは確認した方が良い(不便でもインド大好きという人もいますし、けっきょくのところ個人の趣味によるところが大きいですね)

となります。

そんなわけでおすすめは台湾ですが、あくまでQ太郎のおすすめなので、このあたりは実際に自分に合うかどうかは確認する必要があります。

なんか昔読んだ本で、インド人と結婚して、ほぼ毎日ガンジス川で泳いでいるという日本人もいたりするので、自分に何が合うかは実際に行ってみないとけっこうわからないものです。その日本人は「下の方に死体が沈んでいると水がすっぱい味になるのですぐわかる」とか「野菜の農薬に当たって腹壊した」とか笑いながら楽しそうに語ってる人なので、本当にどの国が自分に合うのかはわかりませんので、実際に行ってみてしばらく住んでみるのがいいとは思いますね。