【新NISA/特定】毎月20万円マネーマシン計画を2年間続けた感想

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、取り崩し投資である毎月20万円マネーマシン計画を2年間やった感想についてです。
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毎月20万円マネーマシン計画を2年間やった感想
現在やっている取り崩し投資の毎月20万円マネーマシン計画について、こんなご質問をいただきました。
「資産額としては3300万くらいになってて、毎月17.8万円くらい取り崩ししてるっていう感じなんですかね?
・Q太郎さんの月額の生活費(20万以内なんですかね?)
・配当金生活と比べた際メンタル面の話(不労所得感はあるか?)
・4、5月のトランプ関税ショック時の時のメンタル面でどう感じたか(最近は株価調子良いですけど)
ここら辺まとめてくれると嬉しいです」
とのことです。
まず生活費ですが、毎月20万円マネーマシン計画は実験なので、ここで出てきた資金を生活費にあてているわけではありません。
現金には色がありませんので、どこで使われているかを厳密に特定するのは難しいのですが、現在、この毎月20万円マネーマシン計画で出てきている毎月15~17万円ぐらいの現金ですが、現在新NISAの積立投資枠に毎月10万円クレカ積立していますし、成長投資枠の楽天SCHDの積み立てが毎月5万円なので、合わせて15万円になります。
そう考えると、取り崩された分は単純に、楽天カード経由でそのままこの積み立ての15万円にまわっていることになります。積立の終わる3年後はどうするかまだ決めていませんが、現状は入ってきた現金が自動的にそのままクレカ積立にまわされているという状況になっていますね。
取り崩してまた投資するということをしているので、お金を増やすという観点からは、すごく効率悪いことをしていますね。まあ、実験なのでそのあたりは気にしないことにします。
あと楽天カード経由で年金保険料を払っているので、それらのお金も取り崩しから出ているとも言えます。クレカ積み立てと年金保険料を払ったら、それで取り崩し金額とトントンみたいな感じになっているんじゃないでしょうか。現状、生活費にまでまわせるお金は無い状態とも言えますね。
クレカ積み立てが終わらない限りは、生活費にまわす余剰資金がないというのが実態といったところです。
それでその次の質問の、取り崩しと配当金のどちらがいいかというメンタル面での話ですが、取り崩しのほうが前もって受け取れる金額がわかるので、Q太郎的には取り崩しのほうが安心感があります。
取り崩しには、パーセントで取り崩す定率取り崩しと、金額で取り崩す定額取り崩しがあります。取り崩し投資実験では楽天証券のほうで定率取り崩し、SBI証券の方で定額取り崩しを自動売却機能をつかっておこなっていますが、どちらが良いかと言えば、やはり定額取り崩しですね。
定率だとそのときの株価で取り崩す量が変動してしまいますから、毎月いくら入るのかが読みにくいという問題があります。
定額取り崩しでしたら毎月いくらかは決まっていますので、毎月20万円必要ということであれば、毎月20万円崩せばいいだけです。どちらにしろ、毎月20万円必要な人は毎月20万円取り崩さないといけないので、基本的に定額取り崩しにするしかありません。
配当金ですが、問題として税金が高いこととがあります。株価が上がろうと下がろうと配当の20.315%を税金として払わないといけないので、けっこうこれが大きいですね。投資信託の分配金なら下がっているときは特別分配金という形で税金が控除されますが、株の配当金だとそういうのもありませんしね。
あと配当はいくら入ってくるかが安定していませんし、会社になにかあったら減配したりとか、そもそも配当無しとかになってしまうので、それだったら自分で取り崩した方が確実です。
そもそも株も配当が支払われるときにそのぶん株価が落ちますので、けっきょく自分で取り崩すか、向こうに取り崩してもらうかの違いですしね。株価が落ちるのは、配当落ちする日の午前8時50分の株価を見てもらえれば、前日から配当分だけ株価が下がっているのがわかります。それを基準に寄り付きの売り買いが始まって、午前9時に寄り付きの価格が出てきます。
あと今は、日本株は郵便物が嫌なのでやっていません。海外から戻ってきたときに、大量に貯まった郵便物の処分が本当に面倒すぎて、「なんでこんなことに人生の時間使ってるんだろう」とむなしくなってしまったというのがあります。ネットでなんとかして欲しいところですが、郵便局利権みたいなのがあって今後も続くんじゃないかとは思います。
日本は株主優待みたいな制度もありますし、郵便物じゃないといけないのかもしれませんが、とにかく面倒なのでやめました。自分で投資信託を取り崩した方が管理が楽です。
不労所得感ですが、取り崩しにしろ配当金にしろ、けっきょく株価からの取り崩しなので、株価も含めたトータルリターンで考えないと意味がないとは思います。配当もらっても、そのぶん株価は削られてますしね。いつズドンするかもわかりませんし、バケツ戦略も合わせて運用しないと安心感はないとは思いますね。
正直、不労はメンタルにもあんまりよろしくないので、軽い仕事でもいいので働いた方がメンタル的にはいいとは思います。人間は社会的な生き物なので、世の中になにも貢献していない状態だと、鬱になる場合もありますしね。ガチ不労はあまりおすすめしません。暇になればなるほど、人間は「人生とは何か」とか、「自分、なにやってるんだろう」とか、なんかネガティブなことを考え始めてしまいますので、どんどん鬱的な方向に行く可能性が高くなります。
「朝から晩までゲームやりたい」という人も、実際に朝から晩までゲームやったら一か月ぐらいで飽きたり、「こんなことやってていいのか」みたいに自分の人生や存在理由に疑問を持ち始めたりしますしね。知り合いの子でゲーム好きな子がいましたが、親から「毎日5時間絶対に遊べ」というのを強要された結果、今ではゲームをやらなくなってバスケに勤しんでいますね。
そんな感じで、忙しい人は不労所得にあこがれるのですが、実際暇がいくらでもある状態になるとそれはそれで地獄だったりします。
ドイツの哲学者のショーペンハウワーは、人間には「苦痛と退屈」という二大地獄があるといい、人間はこの苦痛と退屈の振り子の間を行ったり来たりしている状態だといいます。
仕事が忙しすぎるというのは苦痛の方向なので、できるだけ振り子を退屈の方向に戻そうとするのですが、実際に退屈の方向に振り子が触れすぎると暇でやることがなくて、それもそれで地獄という話です。
昔の貴族がわざわざ危険をおかして狩りに出かけたりなんかも、退屈を避けるために苦痛を取りに行っているのですね。
ちなみにゲームをやるというのは苦痛の方向ですね。最初は楽しいのですが、それは単に退屈の方向から振り子が戻ってきただけでして、ずっとやれば苦痛の方向へとどんどん傾いていきます。
そのため一番いいのは、苦痛と退屈のバランスをいかに取るかということになります。仏教とかだと、そもそも振り子をあまり大きく動かし過ぎない方が良いという一番合理的な結論にたどり着いていて、忙しすぎず楽しみ過ぎず、喜びすぎず、悲しみすぎずで、振り子の揺れを小さくしています。
楽しみすぎれば、その反動で苦しみも大きくなりますしね。薬物中毒とかもこれですしね。
それと、4、5月のトランプ関税ショック時の時のメンタル面でどう感じたかですが、もう投資を20年以上やっていて、ドットコムバブルもリーマンショックも経験してきたので、まあべつにあの程度はよくあることみたいな感じです。
一瞬下がるというのは正直大したことなくて、リーマンショックがなぜ怖かったかといえば、あれはズドンしたあとも下がり続けて、それが2年ぐらい続くわけです。2年間とか年単位で下がり続けるという状況に耐えられますかという話です。もちろんリアルタイムだと、いつまで続くのかわかりませんので、2年で終わる保障なんかないのですね。
実際の暴落は本当にそんな感じなので、いまチャートを見て「リーマンショックでも回復していまはこれだけ株高になったから、インデックス投資をしていれば問題ない。だから株式全ツッパで問題ない」みたいなのはいまだから言えるわけで、実際のその現場で、年単位で下がり続けるのに耐えるのは本当に厳しいわけです。積立投資してもずっと下がっていくような状態ですしね。
だから生活防衛資金も必要ですし、まとまったお金も必要ですしということで、偏った資産配分にはしない方が良いかなとは思います。
なんか投資だけにフルに頼ってしまうのは、ぶっちゃけ自分の人生とか運命を全部他人任せにしているのと同じことなので、バクチ的なところがあります。メンタル病みやすくなるのもこのあたりが
働くことは自分の力でなにかをすることなので、投資はあくまでサポート的なもので、そこに自分の力ででもなにかをやるというのを組み合わせた方がメンタル的にも安定するとは思います。
別にお金を稼がなくても、世の中のために役立つことをやればソーシャルキャピタルという目に見えない資産を稼ぐことができますので、家事を手伝うとか、近所でなにかあったときに手伝うとかでもいいですし、自分の力でなにか貢献できるという感覚を持っておいたほうがいいとは思います。
「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学も、人間の最終的な幸せは「共同体への貢献」といいますし、働くという考えをお金を稼ぐことだけでなく、もっとひろく気軽にとらえられると世のなか住みやすくなるんじゃないかとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・現状、毎月15~17万円は、構造的に毎月の新NISA積立15万円に持っていかれている状態。
・取り崩しのほうが配当金より金額のコントロールができるのでメンタル的には楽。(配当は他人任せですしね)
・取り崩しは定率より定額のほうが管理しやすく現実的(毎月20万円必要なら、インデックスの状態がどうであろうと20万円取り崩さないといけませんしね)。
・取り崩しと配当は、自分で取り崩すか他人に取り崩してもらうかの違い(配当が出るとそのぶん寄り付き前の株価は落とされますしね)。
・日本株は郵便物の処分が嫌なのでやめた(郵便物がなければいいのですけどね)。
・ガチ不労はメンタルにもあんまりよろしくないので、軽い仕事でもいいので働いた方がいいかと。(人間は社会的な生き物ですしね)。
・人間には「苦痛と退屈」という二大地獄があり、この振り子の間を行ったり来たりしている。(働きすぎれば苦痛に、なにもしなければ退屈になり、どちらかに大きく振れても地獄なわけです。ゲームを遊ぶのは苦痛の方向ですね。昔の貴族も退屈をまぎらわせるために、危険をおかして狩りに出かけたりするわけです)。
・振り子をあまり大きく動かさないのが合理的(喜びすぎず、悲しみすぎずという仏教的な考えですね)
・トランプ関税ショックは大したことない。リーマンショックのように年単位でだらだら下がっていくのは本当にきつい。(いまだからホールドしておけば大丈夫みたいに言えたりしますが、リアルタイムだと下げに終わりが見えないので、その状況下で積立しつづけるのはけっこうメンタルが必要ですね。積み立ててもずっと下がっていきますしね)
・生活防衛資金もまとまったお金も必要。いざというときのために偏った資産配分にしない。(バケツ戦略を使ったほうがいいとは思います)。
・投資だけにフルに頼ってしまうのは、自分の人生や運命を他人任せにするのに近く、メンタル病みやすい。働くことは自分の力でなにかをすることなので、投資はあくまでサポート的なもの。
・アドラー心理学では、人間の最終的な幸せは「共同体への貢献」。お金を稼がなくても、家事・手伝い・掃除など世の中のために役立つことをやればよい。
となります。
そんなわけで、「経済的独立」だけならまだわかりますが、投資に頼ってのガチ不労は人間のメンタル的にも厳しい物があるので、共同体への貢献をしつつ「苦痛と退屈」の間でいろいろバランスを取りながら幸せに生きていったほうがいいのではないかとは思います。
桐谷さんとかテスタさんとか株で有名な人はいますけど、けっきょくメディアに出たりなんだりで、共同体に貢献して働いているわけですよ。家で黙々投資だけやっているのは無理なわけです。
なんかひきこもり問題とかありますけど、そのひきこもりが毎日毎日家族の食事を用意して、家の掃除も毎日毎日ピカピカにして、家の前や近所もきれいに掃除して、近所になにかあれば手伝いをしてみたいに貢献していたら、だれも何も文句言わないどころかむしろ感謝されそうな勢いとは思いますので、そんな感じで「苦痛と退屈」の間でバランスを取りつつ、共同体へ貢献していけばメンタル的にもいいんじゃないかとは思います。















