
取り崩し投資運用中のQ太郎です。
今回は投資の考え方についてです。
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投資で「銘柄」を気にするのは1000万円貯まってからでいい
今日本に戻っています。
台北にしばらく滞在していましたが、帰国して真っ先に感じたのが、「日本は物価が安いな」ということです。
台北の物価高にさらされた後だと、日本のコンビニやスーパーの価格、外食のクオリティと安さのバランスに改めて驚かされます。
たとえば発展途上国とかは物価が安いとも言われますが、日本クオリティのものとなると日本より高かったりします。だからタイとかベトナムとかから来た人たちがダイソーで物を買いあさったりしています。
それで日本はモノが安くて節約しやすい環境でもあるのですが、お金を増やしたいと思っている多くの人たちは「お金が貯まらない」と悩み、株や投資信託の「銘柄選び」という魔法の杖に頼ろうとしてしいる傾向があります
あとは「利回り信仰」ですね。利回りのいいものはなにかとずっと探し続けることです。
正直そんなことよりも、まずは節約でもなんでもして1000万円を貯めることの重要性について話していきます。
100万円を2倍にする、そのコストとリターン
まず、多くの人が陥っている「利回り信仰」の罠について、数字で考えてみましょう。 仮に、手元に100万円の投資元本があるとします。
これを必死に勉強して、リスクを取って、15年くらいかけて2倍の200万円にしたとします。
資産が2倍。数字だけ見れば「成功」に聞こえますが、冷静に考えてみてください。増えたのは「100万円」だけです。
15年という歳月をかけ、暴落の恐怖に怯え、毎日チャートをチェックして手に入れた100万円。 これ、月額に直すと月に約5,500円です。
人生、月5,500円で変わるかという話です。むしろ15年もの時間を捨てたことにもなります。
日本なら、ちょっと飲みに行くのを1回我慢すれば浮く金額です。
一方で、もし「節約」という、100%自分でコントロールできるスキルを磨いて、月に10万円を浮かせることができたらどうなるでしょう。
わずか10ヶ月で、10万円×10か月ですから、その「苦労して15年かけて作った100万円」と同じ金額が、たった10か月で手に入ります。
15年かかって100万円得るのか、10ヶ月。どちらが賢い投資か、ロジカルに考えれば一目瞭然です。
「節約してもあまり意味が無い」という人もいますが、資産の少ないうちの節約は資産形成初期の強いブーストになります。これは本当に甘く見ないほうがいいです。
それで節約というとつらいものと思われがちですが、重要なのは自分にとって必要なものとそうでないものをきっちりと分けることです。
たとえばQ太郎はゲームが好きですが、買わないジャンルとしてRPGとアドベンチャーゲームがあります。最後まで遊ばない確率が極めて高いからですね。
無料でもらったり借りたりだったらプレイしますけど、自分ではお金を払いたくないという事です。
あと飲み物とかも基本的に刺激物が苦手なのでコーヒーもお茶も自分でお金を出して買う事はなく、基本的には水かお湯です。もらうぶんには飲みますが、自分ではお金を出しません。
そんなわけで必要なものとそうでないもののメリハリをつけていくのがいいでしょう。
あと何度も言っていることですが、「1度目は経験、2度目以降は消費」です。
外食や珍しい商品など、経験したことがなければ一回ぐらいはそこにお金を投じてもいいですが、「おいしかったからまた行こう」は消費行動になりますし、新しい経験が増えるわけでもないので避けています。
そんな感じで経験と消費も意識しながらメリハリをつけるのがいいでしょう。
あと以前にレンタルでQUEST3を借りたことがありまして、14泊15日で1万2500円しました。最新のVRがどうなっているか知りたかったのですね。モノを持つのが嫌なのでレンタルにしたということです。
画像はきれいになっているとはいえ、そこまで劇的にきれいというわけでもなくて、「まあ、こんなものかー」みたいな感じで、2日ぐらいで飽きました。まあ、レンタルしてよかったとは思います。買ったら8万円ぐらいですしね。あくまで経験だけ買ったという形ですね。
「どこにお金を出して、どこにお金を出さないか」、これをよく考えることが重要です。
稼ぐ力は「入金力の加速装置」
さて、節約は「支出を削る」作業ですが、これには「ゼロ以下にはできない」という物理的な限界があります。どんなに切り詰めても、家賃や食費を完全にゼロにするのは難しい。
節約はどこかでかならず限界が来るのですね。
これを補うために「稼ぐ力」をつけていくことも重要になります。 もしあなたが副業やスキルアップで、月に5万円、10万円と手取りを増やすことができれば、それは投資への入金力に直結します。
ところがこの稼ぎが増えるというのがけっこう曲者でして、一般の人は、収入が増えると生活レベルを上げてしまいます。良い車を買い、良い服を着る、良いところに引っ越すなど、どんどん生活レベルが上がっていってしまうのですね。本来の目的から外れてしまうわけです。これでは穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。
ただこの動画を観てくださっているということは、節約意識があることでもあるので。すでにあるていど「生活の最適化」ができているとは思います。
そういう人が稼ぐ力を伸ばせば、増えた分が100%入金力に直結します。 節約は守りですが、稼ぐ力は攻めになります。
稼ぐ力を伸ばし過ぎても生活レベルを上げてけっきょく貯金なんにもないみたいな事態も普通にあるので、ここはジレンマみたいなものでしょう。年収2000万円あっても貯金ほとんどないみたいな人もいますしね。稼ぎつつ、節約しつつをバランスよくです。
あと稼ぐ力は一生続くわけではありません。多くの場合は50代ぐらいでピークがきます。そのため自分の稼ぐ力が一生続くとは思わない方が良い訳で、稼ぐことと節約をバランスよくやっていけばいいとは思います。
刺激への支払い
Q太郎はよく「散歩するだけでドーパミンが出る」と言っています。
そのため刺激を求めてジェットコースターに乗ったり、高い娯楽にお金を払う人の気持ちが正直わからないわけです。わざわざお金払って脅かしてもらうお化け屋敷とか、「なんで?」って思うわけです。本当に意味がわからないです。
これはドーパミンの出やすさの問題だと思いまして、内向的な人はドーパミンが出やすいので、人混みとかに行ったり、人に会ったりするとヵ、ちょっとしたことでも刺激が得られてしまうため、すぐに疲れてしまうのですね。
内向的というのは性格の問題では無くて、ドーパミン量の問題とは思います。そのため人付き合いが良い人でもドーパミンが出やすい人はいるわけです。性格が暗いとかそういう問題じゃないのですね。この内向的な人は人類全体の2割程度と言われており、実は少数派だったりします。
ぶっちゃけ少数派じゃなかったら遊園地も多数の娯楽もお金を稼ぐことができなくなるので、経済にとってはいいことなんじゃないかとは思います。
性欲への支払い

以前の動画でも述べましたが、性欲は食欲とおなじように、満たしてもきりがありません。経済的な観点から見れば、これらへの課金は「一生払い続けることが確定している負債」を抱え込むのと同じになります。 食事は、食べないと死んでしまうので「必要コスト」です。でも性欲は、満たさなくても死にません。
一度「お金を払って刺激を買う」という解決策に依存してしまうと、脳はもっと強い刺激、もっと多くの課金を求めるようになります。インフレと同じ状態で、自分の欲望にインフレが起きると、いくら稼いでも元本は貯まりません。
日本は誘惑が多い国ですが、こういう「生存に不要な、かつ依存性の高い固定費」をいかに減らすかは重要になります。一生続くサブスクに課金するのとおなじですしね。
「頑張りどころ」を間違える悲劇
投資の本質は、銘柄選びという「枝葉」ではなく、元本の大きさという「根っこ」です。
元本が1,000万円あるAさんと、元本が100万円しかないBさんがいたとします。 Aさんは、リスクを最小限に抑えて、年利5%でまったり運用します。
すると、何もしなくても年に50万円増えます。 一方、Bさんは「一発逆転だ!」と意気込んで、猛勉強してリスクを取って、年利10%という驚異的なリターンを叩き出しました。
結果はどうなるかといえば、Bさんが増えたのは、たったの10万円です。
必死に頑張ったBさんより、のんびり寝ていたAさんの方が、5倍も稼いだことになります。
これが投資の世界の残酷な現実です。
元本が少ないうちに銘柄選びを頑張るというのは、「時給数十円の内職」を一生懸命やっているのと同じことになります。 そこは頑張るところじゃないとは思います。もう少し頑張るところはあるだろうと。
FIREの土台は「守り」にある
「FIRE(早期リタイア)」についても、世の中の認識はズレていると感じます。
FIREをするなら節約はセットです。というか、節約がメインディッシュです。こっちのほうがはるかに重要です。
「投資でいくら儲かるか」という他人まかせの不確実な話をする前に、「いくらあれば自分は幸せに生きていけるか」という自分自身のコストを確定させる必要があります。
「いくらあればFIREできますか」は「あなたはいくらあれば一年間過ごせますか?」の問題でしかないのです。
支出を半分にできれば、必要な金額も半分で済みます。
年間の生活費が400万円の人は、4%ルールで言えば1億円必要ですが、生活費を200万円に絞れる人は、5,000万円でゴールです。
5,000万円を作る労力は、1億円を作る労力の半分以下ではありません。指数関数的に楽になります。
つまり、最強のFIRE戦略とは「利回りを1%上げること」ではなく「生活水準をロジカルに最適化すること」なんです。
日本という国は、幸いなことに、質素に暮らしていても十分に豊かな生活が送れるインフラが整っています。この「守り」の強さを活かさない手はありません。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・投資手法より、元本の大きさがすべて。(銘柄選びに何百時間も費やす前に、まずはその時間を「どうやって元本を作るか」に使ってください。)
・経験と消費を区別する。(一回目はいいですが、二回目以降はただの消費です。ここを意識するだけで、お金の減り方は劇的に変わります。)
・節約を最強の初期ブーストとして使う。(資産形成の初期において、節約による入金力の向上は、どんな高利回り商品よりも確実で、かつ強力な武器になります。)
・ゴールを明確にする。(自分が年間いくらあれば幸せに暮らせるのか。この「自分コスト」を把握しないまま投資をするのは、目的地を決めずに航海に出るのと同じです。)
となります。
「夢がない話だな」と思われたかもしれませんが、いままで話してきたことの「数字の冷徹さ」を受け入れることが重要とは思います。
次に上がる銘柄を探す時間をつかって、自分の好き嫌いを明確にして、支出にメリハリをつけること。それから今月のスマホ代やサブスク、無意識の支出を見直す時間に変えてみてください。
あと年間いくらあればいいのかをざっくりでも把握することです。「年間1000万円必要」という人は、まあ頑張ってください。
なんにしろ、自分の好き嫌いを考えたり、年間いくら必要かを考えたりする時間は将来のあなたに数千万円の資産をもたらす、最も利回りの良い「投資」になるとは思います。この考える時間から資産形成を始めないといけないのです。ゴールが不明瞭なのが一番まずいです。
投資手法という枝葉に惑わされず、まずは「元本」という太い幹を育てることが重要です。 本当に元本の大きさがすべてといってもいいレベルなので、投資初期で元本にブーストをかけられる節約は甘く見ない方が良いです。
ピケティの言っているr>gはあくまで元本が大きいことが前提ですしね。
無理して節約しろという話ではなく、どこにお金を出して、どこにお金を出さないかをよく考えることが重要です。
日本は公共施設が充実していますし、節約するには環境がいい反面、娯楽も多いのでお金が減りやすい環境でもあります。どこにお金を出して、どこにお金を出さないかは本当によく考えたほうがいいとは思います。

