新NISAで全米と全世界、どっち買ったらいい?迷ってるならこれ

新NISA一般ETF

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

来年から新NISAがはじまりますが、前回は多く寄せられていた質問「分割投資と年始で一括投資とどっちがいい」についてでした。

今回は同等に多い質問「全米と全世界(オールカントリー、オルカン)どっち買ったらいい」についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

 

全米と全世界、どちらがいい?

さて、全米と全世界、どちらがいいという質問ですが、結論からいえば「どちらも買ってください」です。50%50%ですね。

理由は3つあります。

どちらかを選ぶと必ずあとで後悔する

これは投資効率とか合理性とかそういう問題ではなく、人間のメンタル的な問題として「どちらかを選べば、選ばなかったほうを後悔する」というものです。

投資を長くやってきて身に染みてわかっていることですが、投資において重要なのは、効率や理論よりもメンタル管理です。

「インデックスに投資して放置すればいいやん。個別株とか高コストのオクトパスレッグETFとかよけいなものは買わなくていいやん。パフォーマンス悪くなるだけやん」という理屈がわかっていても、Q太郎含めて人はよけいなものを買いたくなるものです。

そのばあいは、非効率とわかっていてもとりあえず少額買ってみて、「これ合わない」と理解したらさっさと手放せばよいでしょう。そうすれば学びもありますし、今後も類似品を買わずにすみます。

そんなわけで、「全米と全世界どちらがもうかるか」で迷っている状況で、たとえば全米だけ買ったばあい、あとでアメリカのパフォーマンスが悪くなった時「全世界買っとけばよかった」と思うでしょうし、逆に全世界だけ買ったばあい、あとでS&P500とパフォーマンスの開きを見て「やっぱ全米でよかったじゃん」と後悔することになります。

しかもこういうことの結果が出るのは何年後かわかりません。

そのときに片方を持っていなかったことについて後悔しても間に合いません。

どちらも買っておけば、2つ合わせることでベストのパフォーマンスにならなかったとしても、少なくとも「買わなかった後悔」はないとは思います。

買ったら何もしないが難しい

長期投資で必要なのは精神の安定と、買ったら何もしないことです。

インデックスの基本は「買ったら何もしない」ですが、これは言うほど簡単ではありません。

というのもほとんどの投資家が2年ほどで投資信託を売却しているからです。20年もある積立NISAを売却してしまっている人も多いです。

仮に全米だけ買って、あとで「やっぱ全米全部売って全世界」みたいなスイッチングをおこなうことは悪手といえます。スイッチング中に稲妻がひらめく一瞬の急上昇を取り逃してしまう可能性もあります。これを取り逃がすとそのあとのパフォーマンスが悪化します。

全米も全世界もどちらも良い商品です。正直、どっち買っても問題ありません。

「全米か全世界か」で迷っている人が、買ったあとに何もしないためには、どちらも買って所有欲を満足させ、よけいなことをしないに限ります。

片方だけ買うと、毎日買わなかったほうが気になってよけいな行動に出たりする可能性があります。

結果を見て後悔する

片方だけ買うと、買わなかった方が気になってしまいます。

それで数十年後とかに、

全米が圧倒的パフォーマンスで20年前の4倍! 全世界は伸びが悪く、新興国が足をひっぱりまくってたったの1.8倍! アメリカ衰退論とはなんだったのか

みたいなニュースとかを観てしまうと、すごくくやしい思いをして

みんな世界世界いうから世界買ったけど、全然だめじゃん! アメリカ買っておけばよかった

みたいなことになりかねません。

VT

実際、2009年から現在までの全世界(VT)と、全米(VTI)を分配金再投資ありで比較した場合、15年で全世界が4倍に対して、全米は6.7倍になっています。けっこう差はでかいです。

こういうことを後悔したくない場合、両方とも持っているほうがメンタル的にもいいかと思います。

 

まとめ

そんなわけでまとめると、

・どちらかを選ぶと、選ばなかったほうを後悔し続ける。

・「買ったら何もしない」が難しくなる。

・結果が開きすぎて後悔する。

となります。

長期投資は「どれがもうかるか」より、「ずっと売らずにいられるか」が重要です。

全米が長期ですごい勢いで伸びていく中、全世界をガチホできるかどうか、ぎゃくにアメリカになにかあったときに全米をガチホできるかどうか、買わなかったほうに後悔が集まる結果になります。

もちろん「アメリカしか勝たん」とか「アメリカに何かあったら困るじゃん」という人は全米か全世界に一点賭けでもいいですが、迷っているのであればどちらも買うことをおすすめします。

なんどもいうようですが、長期投資は「どんな場合でもいかに売らずにいられるか」の投資です。すべてメンタルで決まります。

十何年ごとか何十年後に後悔するとか最悪なので、握力を強くするためにも、迷ってるのであればどちらも買うのがよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

悩んでいる時点で、どちらかだけを買ったばあい、あとで「もう片方も買っておけばよかった」と後悔することになります。

 

置きっぱなしにしておけばいいのに、暴落時にろうばい売りをしたり、