楽天SCHDを新NISAの取り崩し投資に組み込む
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は来年の新NISA戦略で、楽天SCHDを組み込むという話についてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
新NISAに楽天SCHDを組み込む
さて、前回の10月の取り崩し報告動画の最後の方で述べていた、新NISAに楽天SCHDを組み込む話です。まだ企画段階ですが、概要についてさくっと述べていきます。
現在新NISAの成長投資枠では、4本の投資信託をそれぞれ60万円ずつで運用しています。具体的には、
ニッセイNASDAQ(毎月1%取り崩し)疑似QYLD
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(毎月1%取り崩し)疑似XYLD
eMAXIS Slimオルカン(毎月0.3%取り崩し)疑似4%ルール
楽天VYM(毎月0.7%取り崩し)疑似JEPI
となります。
楽天証券なので、ポイントゲット可能な積み立てには楽天カードの10万円と、楽天キャッシュの5万円の合わせて15万円がつかえます。
楽天カードと楽天キャッシュは、
プレミアムカード 1.0%
ゴールドカード 0.75%
通常・楽天キャッシュ 0.5%
となっており、プレミアムカードだと年間1.2万円分のポイントが入ってきます。楽天キャッシュは年間3千円分のポイントなので、合わせれば年間1.5万円ゲットできることになります。通常カードと楽天キャッシュの組み合わせでも9000円入ってきますね。
積み立ててで年間180万円投資することになるので、金額的からすると大したポイントではないかもしませんし、節税効果を考えるとイデコにぶち込んだ方が有利なのですが、60歳まで引き出せないイデコに対して、新NISAはいつでも現金化できるというメリットがありますね。
あとイデコは金額が増えすぎると、一時金方式で受け取る場合に税金が発生してしまう可能性があります。ようするに退職金とおなじ扱いですね。具体的には無税の範囲は、
20年未満 80万円×勤続年数
20年以上 800万円+70万円×(勤続年数-20)
となり、勤めている方はイデコの受け取り分にさらに退職金がプラスされるので、同時に受け取ると無税の範囲を超えてしまう可能性があるので注意が必要です。イデコはなぜか自分の出した元本も、受取時に利益としてみなされます。イデコで400万円が800万円に増えたとしても、受取時の利益は400万円ではなく800万円になるため、あなたの払った400万円も利益とされてしまいます。このあたりはがっつり計算しておいた方が良いでしょう。新NISAの方は利益分がすべて非課税になりますので、この心配はありません。
話を戻しまして、楽天証券は15万円分の積み立てでポイントがもらえます。それで10万円は積み立て投資枠で使うとして、残った5万円については、成長投資枠で使うことになります。それで先程の4つの投資信託のうち、年初一括で買う予定だったオルカンを積み立てていこうというのがこれまでの計画でした。
ただ楽天証券のシステムとして、自動積立と自動売却を同時にできないため、オルカンを積み立ててしまったら、取り崩しができなくなるのですね。
そこで方法としては、楽天SCHDを積み立てることによって、オルカンの取り崩しをこれまでどおりに続けていくという方法です。
楽天SCHD自体については以前の動画で紹介したので、これを参照してください。
楽天SCHDですが、あくまで可能性の話ですが、うまくいけば元のSCHDのように年間3%ぐらいは分配金が出るんじゃないかと期待感があります。
それでオルカンの方も、年間取り崩し金額がだいたい3.6%ぐらいなので、金額的には置き換えても大きな影響はないのではないかという気がしています。
先ほども言ったように、楽天証券では自動積立と自動売却は同時にできませんので、オルカンを積み立てようとすればオルカンは取り崩しができなくなるわけです。
そこで楽天SCHDを積み立て、その一方でオルカンはこれまでどおり取り崩すという形ですね。楽天SCHDは分配金をもらう形で取り崩しということにしておけます。
計画その1
それで現在の計画ですが、シンプルに
オルカンは60万円のまま取り崩しを継続
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYMはそれぞれ60万円分を一括購入
という形にして、楽天SCHDを毎月5万円積み立てていきます。
あとはこれを5年目まで繰り返す形ですね。
こうなると全体としては、
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYM:それぞれ300万円
楽天SCHD:240万円
オルカン:60万円
(合計1200万円)
となります。楽天SCHDとオルカンがちょっと中途半端な数字なので、5年目で楽天SCHDを200万円、オルカン100万円での調整できりの良い数字にするのもいいとは思います。
計画その2
計画その2ですが、早めに数字を切りよくそろえるため、来年はオルカン40万円分を年初一括購入し、先に100万円にします。
そうなると、成長投資枠の残りは200万円分になるので、このうち60万円分は楽天SCHDの積み立てに使うとして、残った140万円分をニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYMの3つで分けることになります。ここで、こちらもそれぞれ40万円ずつ一括購入し、それぞれ100万円できりのいい数字にしておきます。
すると20万円残りますので、これを楽天SCHDに年初一括投資しておきます。
つまり新NISAの2年目終了時点で、
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、オルカン、楽天VYMはそれぞれ100万円ずつ
楽天SCHDは80万円
(合計480万円)
という形になります。
3~4年目では、
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYMをそれぞれ60万円ずつの一括購入
楽天SCHD:60万円積立(4年目で200万円達成)
4年目の時点で楽天SCHDが200万円まで積立達成していますので、ポイント積み立てはここまでとなります。
5年目は、
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYMをそれぞれ80万円ずつの一括購入
となり、最終的には
ニセナス、eMAXIS Slimの米国株式、楽天VYM:それぞれ300万円
楽天SCHD:200万円
オルカン:100万円
(合計1200万円)
となります。ちょっと面倒くさい感もありますので、数字をきっちりそろえることにこだわらなければ計画その1のほうが管理はしやすいですね。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・楽天証券では自動積立と自動売却を同時にすることはできない。
・ポイントのためにオルカンを積み立てるとなると、その間は取り崩しができない。
・そこで来年から、分配金の出る楽天SCHDを毎月5万円積み立てる一方、オルカンは取り崩しを続ける。
・ニセナス、eMAXIS Slim米国株式、楽天VYMはこれまでどおり年初60万円一括購入。
となります。
楽天SCHDが存在することによって、投資方法の幅が出てきたのはいいこととは思います。
一方で、最終的にオルカン300万円になるところを、オルカン60万円、楽天SCHD240万円にするか、きりよくオルカン100万円、楽天SCHD200万円にするかは悩みどころですね。
投資方法については、年末までに決めたいとは思います。