米国市場大幅反発!底入れorだまし上げ?ー決算でNETFLIX上昇、IBMとJ&Jは下落

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

決算シーズン突入して、ちょっとしたことで上がったり下がったりの、ボラティリティの高い米国市場ですが、昨夜はすべてのセクターで大きく上げました。

SP500

S&P500は構成銘柄の98%が上昇し、前日比で+2.76%と大きく上げました。年初来では-17.93%と-20%ラインを一気に脱した形になります。

最近多かった、寄り付きに大きく上げてから、引けにかけてどんどん落ちていくみたいな展開にはならず、そのまま上がっていきました。

けん引役になったのはネットフリックスの決算と、ファンドマネージャーの58%以上が通常より低いリスクをとっているというニュースです。

逆に決算のあったJ&JとIBMは、ドル高による売り上げ減を理由にさげてきました。これはあとで述べます。

ダブルトップを抜けてきましたので、つぎはこちらの三尊天井ラインを目指すかどうかといったところです。ただ上値は重いとは思います。

前日はアップルのちょっとしたことで下がったのに、またちょっとした上がるという状況で、かなり不安定にはなっています。決算シーズンなので仕方がないところもあります。アップルについてはこちらを参照してください。

NASDAQ

Nasdaqも前日比で+3.11%と大きな上げ。年初来では-26.02%です。

1%利上げ観測後退で、買いの安心感が出てきたということですが、とにかくボラティリティの高い展開になっています。

ウォッチするぶんには面白いのですが、入りづらい展開ではあります。下落相場だと、だまし上げが当たり前のようにありますしね。

こんな中で、決算のあったネットフリックスは上げて、J&J、IBMは下げてきました。

そんなわけで今回は、ネットフリックス、J&J、IBMの決算の話と、今回の米国市場に上げについての見解や、今後の市場動向についてなどです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

 

ネットフリックス、J&J、IBMの決算発表

ネットフリックス

さて、昨日決算のあったネットフリックスです。

コロナ禍の巣ごもり需要がピークアウトし、ネットフリックスのユーザー離れが深刻化していました。

前回の1~3月の決算期では約20万人が解約し、今回は200万人が解約するとの予測がありましたが、予想の半分の97万人の落ち込みだったことから、株価は上昇に転じました。時間外取引で一時+12%という暴騰状態でしたね。

NETFLIX

ネットフリックスの株価は前日比で+5.61%と大きな上げでした。ただ年初来では-66.25%と、まだまだ回復には遠い状況です。

ただ、つぎの7-9月の決算では、ユーザーの100万人増を見込んでいるようで、プラスに転じるようですね。

「ストレンジャー・シングス」という人気ドラマの新シリーズが始まったことが大きく寄与しているそうです。Q太郎は見たことがないので、面白いかどうかはよくわかりません。「イカゲーム」は観ました。

ネットフリックスはユーザー数を増やすために、来年には広告付きの格安プランをはじめる計画があるとのことです。あとアカウント使いまわし対策も本格化しそうですね。

売上を見てみますと、4-6月は売上高は8.6%増の79億7000万ドルになりました。日本円で1兆1000億円ぐらいですね。

次回の7-9月の売上ですが、ネットフリックスは今回よりも低い78億4000万ドルを見込んでいます。ドル高で海外収入が減りますので、低めに見積もった形になっていますね。

J&J

さて、つぎはみんな大好きディフェンシブ銘柄のJ&Jの決算です。

第二四半期の売上は240億2000万ドルで、市場予想の238億ドルを上回りました。

また新型コロナワクチンの売上高も5億4400万ドルで、予想の1億3800万ドルを上回っています。

JNJ

それにもかかわらず、株価は前日比で-1.46%と落ち込みました。これはJ&Jがドル高を踏まえて、通期利益見通しを引き下げたからです。年初来では+0.09%と横ばいを続けていますね。

IBM

IBMのほうですが、売上高は155億4000万ドルと、市場予想の151億8000万ドルを上回りました。

しかしJ&Jと同様の理由で、ドル高による年間の打撃が約35億ドルに達するとの警告を発しています。

IBM

IBMの株価は前日比-5.25%と大きな下げを食らってしまっています。年初来では-3.79%とマイナス転してしまいました。

 

まとめとQ太郎の見解

米国株の大幅上昇ですが、今日のブルームバーグの記事で「ファンドマネージャーの58%が通常より低いリスクを取っている」とのニュースがありました。

弱気派が半数を増えるということは、反転買い時のシグナルともいえます。

ただ、そもそもの大問題であるインフレや、それにともなう利上げが解決されたわけではありません。中国ゼロコロナ問題やウクライナ問題も依然として存在します。

下落相場では、だまし上げが当たり前のようにあります。チャートはITバブル時のものですが、15%や20%上げてからだらだらと落ちていくみたいな展開が繰り返されてきました。

こういうのには下手に乗っかるよりも、ペースを守った時間分散の投資を続けたほうがいいかと思います。

Q太郎的には、「頭としっぽはくれてやれ」で安全策がいいかなとは思います。