
取り崩し投資運用中のQ太郎です。
今回はアメリカとイランの停戦合意についてです。
Youtubeで観たい方は以下のリンクから。
米イラン停戦
皆さんも既にご存知かと思いますが、あのドナルド・トランプ大統領が設定した攻撃開始の猶予期限、そのわずか1時間前にパキスタンの仲介によって、アメリカとイランが「2週間の即時停戦」に合意しました。
これを受けて、今、世界の金融市場は文字通り「お祭り騒ぎ」になっています。
日経平均株価は前日比で2,800円を超える爆上げを見せ、56,000円の大台を突破しました。
原油価格も「ホルムズ海峡の開放」という言葉一つで15%以上も暴落し、1バレル100ドルを割り込んでいます。
市場はもう「これでインフレも地政学リスクも一気に解決だ!」と言わんばかりのリスクオン状態です。
ただここで一度立ち止まって、冷静に考えてみたほうがいいとは思います。
Q太郎的には今回のこの「お祭り騒ぎ」、正直言ってめちゃくちゃ危ういものだと思っています。
「泥沼シナリオ」のはじまりにもなりそうな感じはありますね。
2. なぜ「2週間」なのか? 期限が持つ不気味さ
まず引っかかるのが、この「2週間」という極めて短い期間です。
普通、国家間の大きな紛争で停戦に合意するなら、もっと恒久的な平和への道筋が見えてから動くものです。
ですが今回は、トランプさんが振り上げた拳を下ろすための「とりあえずの休息」に過ぎないようにも見えます。
4月10日からパキスタンで本格的な交渉が始まるとされていますが、たった14日間で、長年こじれにこじれた両国の関係が解決するはずがありません。
市場は「合意=平和」と短絡的に結びつけて株を買っていますが、Q太郎の意見としては、この2週間後に何が起こるか、正直全く予測がつかない、というのが本音です。
今は「有事のドル買い」が引っ込んで円高に振れていますが、交渉が決裂した瞬間に、その反動で今以上のドル高・円安、そして株価の暴落がセットでやってくるリスクを無視してはいけないと思うんです。
3. イランの要求と「アメリカ敗北」のシナリオ
ここからが本題です。
今回の交渉で、イラン側が何を求めてくるか。これは目に見えていますよね。
間違いなく「経済制裁の解除」、そして「ホルムズ海峡の通行料」の要求です。
もし、アメリカがこれらを飲んでしまったらどうなるか。 皆さん、冷静に今の構図を見てください。トランプさんが大統領に返り咲いて、強硬な姿勢を見せて、軍事境界線ギリギリまで緊張を高めた。それで結局、イランの要求を丸呑みして制裁を解く……。
これって、完全に「アメリカの敗北」じゃないですか?
「結局、何のために戦争の危機まで煽ったの?」 「自分で勝手に火をふっかけておいて、最後は相手の言いなりになって損して終わり?」 世界中からそう見られることになります。
アメリカの威信はガタ落ちです。
特にホルムズ海峡の通行料なんて、認めようものなら世界中のエネルギー価格をイランに握られるようなものです。そんな屈辱的な条件、トランプさんが本当に飲み続けられるでしょうか?
最初は「ディールだ!」と言って喜ぶかもしれませんが、国内からの批判が高まれば、またすぐにちゃぶ台返しをするのがトランプ流です。
そもそも戦争をふっかけた側がアメリカということも忘れてはいけないわけです。イランから仕掛けたわけではないのに、自分から仕掛けて、そして相手に利益をあたえるという、訳の分からない状況になっているのです。
4. 2週間後に待ち構える「揉め事」の再燃
そうなると、2週間後にはまた「やっぱり条件が合わない」「イランが約束を破った」と揉め始める可能性が極めて高いです。
今の株価の急騰は、あくまで「最悪の事態(開戦)が一旦回避された」という安心感だけで買われている「砂上の楼閣」のようなものです。
2週間という短い猶予期間が終わった時、もし交渉が停滞していれば、市場は一気に冷え込みます。「なんだ、やっぱりダメじゃないか」という失望感は、期待が大きかった分、凄まじい売り圧力になって返ってきます。
今、この歴史的な高値圏で急いで買うのが本当に正解なのか。
Q太郎的には、ここで飛びつくのはあまりにもリスクが高いと感じています。
むしろ、この「お祭り」の熱狂が冷めた後に来る、本当の現実に備えるべきではないでしょうか。
祭りに乗っかるにしても無理のない金額でといったとろでしょう。
5. まとめ
まとめます。 米イランの即時停戦は、確かに短期的には大きなポジティブサプライズです。でも、その中身はあまりにもスカスカで、アメリカが一方的に譲歩して終わる「敗北シナリオ」への入り口に過ぎないかもしれません。
というか、たんにトランプ氏の時間稼ぎとしか思えません。
原油が100ドルを切ったのも、今の「期待感」だけによるものです。交渉が難航すれば、再びエネルギー危機が再燃し、インフレ懸念が株価を押しつぶす未来も見えます。
投資の世界では「人の行く 裏に道あり 花の山」と言いますが、今は誰もが同じ方向を見て、同じように楽観視しています。こういう時こそ、投資家は一歩引いて冷静に「2週間後のシナリオ」をシミュレーションしておくべきです。
Q太郎的には交渉がまとまる気がしないのですが、ご意見有りましたらコメント欄に書いていただければ幸いです。
