ナスダックを信じるな! 現状と3つの対策

2022年2月11日QYLDQQQ

NASDAQ

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回は週末(2022/01/22)ということで、いったん米国株式市場のまとめに入ります。

米国市場、また下げてきましたね。

利上げに決算発表が控えている状況ですので、上がる要素なんかありませんけどね。

S&P500は200日移動平均線を突破しての下げです。これ、戻っても戻り売りが起こる可能性が高いですから、下げ圧力はしばらく強いでしょう。

それとNasdaqはさらに輪をかけてひどいことなっていますね。200日移動平均線は「なにそれおいしいの?」レベルで簡単に突破してきました。

こちらも現在、上がる要素はありませんしね。

今回はナスダックの現状と、今後の3つの対策について話していきます。Youtubeでこの記事の内容を観たい方はこちらのリンクから

 

ナスダックの現状

現状その1 グロース投げ売り状態

話を戻しまして、現状その1は「グロース投げ売り状態」ですね。

ナスダックですが、来週からGAFAM銘柄含めた決算発表地獄になりますので、その前にグロースの投げ売りがおこなわれています。上値もそうとう重いですね。

NSDAQ 三尊天井

チャートを見ると三尊天井ぽくなっていますし、さらに上値も切り下げになっていますし、値が戻るたびに、その間にグロースの処分がおこなわれてまた下がるという戻り売りが繰り返される状態が続きそうな気はします。

みんな売りたいですから、ちょっと上がったら売り優勢になるかなとは思います。

上昇するために突破しなければならない抵抗線が多すぎる状態なのですね。

含み益が出ている人たちは、さっさと処分したいでしょうし、とにかく上値が重い状態です。

重いというレベルではなく、かなり重いです。「上がる要素が無いレベルで重い」とQ太郎は思います。

いま買い向かう理由も必要もないでしょう。

Q太郎もグロース関係は今年初めにいくつか利益確定して処分しました。

具体的にはVUG、VGT、それとマイクロソフトとかですね。

利益自体はけっこう乗っていたので、いいタイミングで処分できたと思います。

現状その2 高配当銘柄は好調

グロースとは逆に、高配当銘柄は案外利益が出ています

Q太郎は高配当投資中心なので、昨年のグロース優位の状態のとき、高配当株や高配当ETFが安くなっていたのをちょこちょこ拾っていますので、そこそこキャピタルでの含み益が出てたりします。

以前、日本たばこの話をしましたけど、ほかに米国高配当銘柄の有名どころとしてはエイリスキャピタル(これもう買えなくなっちゃったですね)、アッヴィ、ブリティッシュタバコ、コカ・コーラ、マクドナルド、このあたりはぜんぶ10%以上はキャピタル増えています

ファイザー半年ぐらいで+40%以上ですね。P&Gが15%。

あといろいろとこまごまとしたものがありますが、今の状況だとこの手の高配当株はすべて上がっています

高配当御三家のVYM、SPYD、HDVもそれぞれ200万円ずつ投資していますが、これらも含み益状態ですね。

以前から何度もいっていたように、高配当株やETFは、安いところで拾えれば、短期でけっこうキャピタルまで取れたりします

そのため、できるだけ低い所で拾う必要があります。

高配当投資での積立をQ太郎が推奨しないのも、これが理由です。低い所でひろうためにも、やはりキャッシュポジションは必要なのですね。高配当投資は、フルインベストはしてはいけないとQ太郎は思っています。このことについての記事ものちほどアップします。Youtubeで観たい方はこちらのリンクから

QYLDのほうですが、こちらは含み損を抱えているので、年後半にはいったん売却して損出しをしようと思っています。売るにしても何回かにわけての損出しですね。損出しについてはこちらの記事を参照してください。

米国株や米国ETFの損出しは、売却時はあくまで日本円換算になってしまうので、かならず日本円でチェックして、しっかり損失が出ていることを確認してから売却してください。

ドル換算でマイナスでも、日本円でプラスになっていると、ドル受け取りでお金が減っているのに、なぜか利益と見なされて、税金を取られてしまうという謎状態になります。案外気付かずにこうなる場合があります。

Q太郎も以前、ドルでマイナスなのに、損出しのために売却したら、日本円で6万円の利益が出たことにされてしまったことがあります。

損出しにならないやん!」と自分に突っ込んでいましたね。

しかも受け取ったドルは以前より減っているという罰ゲームです。

こういうときは、いっそのこと、利益の出ている日本円のほうに戻してしまったほうがいいかもしれませんね。

次は、今後の3つの対策についてです。

 

今後の3つの対策

対策1 現状把握

まず1つ目は、現状をしっかり把握してください。

来週からGAFAMの決算がはじまります。アップルとかマイクロソフトとかアルファベット(グーグル)とかですね。

QYLDの原資となっているQQQというのは、これらGAFAMが40%以上を占めています。この決算が悪かったら、QQQもQYLDも大ダメージを受けることになります。

さらに一段の下げの可能性があるということですね。

さらに利上げも待ち受けています。

なんで利上げが怖いかと言うと、たとえば今後の米国株のリターンはーー具体的にはVTIとかVOOですねーーせいぜい年間4~5%だといわれています。

そんな中で、金利が3~4%とかになれば、わざわざリスクをとって4~5%の株式に投資する意味はなくなります

つまり現状のリスクをまとめると、

・GAFAMの決算発表リスク
・利上げリスク

これを抱えています。

そのため、「いますごい下がったから、これ以上は下がらないだろう」という考えはやめたほうがいいかとQ太郎は思います。

上がる下がるは我々の都合でしかなくて、相場はそんなことを一切無視します。我々の意見など一切取り入れてくれません。

Q太郎の経験してきたITバブルのときがまさにそれで、これ以上下がらないだろうから、1段、2段、3段と下げてきました

そして年単位でさがりつづけ、-70%以上になりました。この元本が回復するのが15年後です。

レバレッジをかけていたばあいはさらにひどくて-90%になって、回復まで約20年ですね。

レバレッジをかけたNasdaq、すなわち「レバナス」が富豪への近道だと思っていたものが、結果的にとんでもなく遠回りになってしまったのですね。

現在Q太郎は元本保証レバナスの実験をしていますが、一番最初の回で話したように、これはあくまで「元本保証レバナスができたらもうレバナスとは縁を切って、まともな投資をしてください」という意味で行っているものです。

10万円のレバナスを作るのに、キャッシュポジションが90万円必要なのも、それぐらい危険な賭けだということです。

「100万円のレバナスを買いたければ、900万円のキャッシュポジションを持ってください」とも言いました。レバレッジと言うのは、それぐらいの余裕資金でやらないといけないものなのです。

Q太郎は、普通の銘柄にこんなにキャッシュポジションはとりません。

当然、低ボラティリティ中心のQ太郎のポートフォリオに、レバナスはありません。

ちなみに、債券55%、米国株30%、ゴールドとコモディティを会わせて15%という、低ボラティリティで組んだレイ・ダリオ氏の「オール・シーズンズ戦略」ポートフォリオでは、リーマンショックすらものともせず、安定的に年率7%の成長をとげてきました。

急がばまわれの典型ですね。

Q太郎も債券には350万円ほど投資しています。50万円分のVWOBは売却しました。こちらの記事を参照してください。

債券については利上げの方向性が決まったあと、もうちょっと買い足すつもりです。利上げがあれば価格が下がったうえに分配金が上がりますので、美味しい状態になるとは思います。

ただQ太郎は、そこまで債券を重視してはいないので、ダリオ氏のポートフォリオほどのことはしませんね。

債券にはリスクもあります。こちらの記事を参照してください。

とにかく投資をするばあいは、リターンだけでなくリスクも同時に考えてください

Q太郎はリターンを最大化することよりも、リスクを最小化することを重視しています。

投資に「ありえない」はありえないのです。

QYLDの早期償還も含め、あらゆる事態に対応できるようにしておいてください。

あなたの財産を守れるのはあなただけです。

QYLDの償還リスクについてはこちらの動画を参照してください。

対策その2 休むも相場

・地合い悪すぎ
・上値重すぎ
・決算控えている
・利上げも控えている

こんな状況で投資するのは、Q太郎的には意味がわかりません。

ただのバクチになります。

仮に上がったとしても、博打で勝っただけです。

しかも株を処分したい人たちがたくさんいるので、戻り売りがはじまるでしょう。

今回のタイトルの「ナスダックを信じるな」ですが、「ナスダックはかならず回復と信じている。ガチホだ!」という考えがありますが、Q太郎は投資に関してはなにも信じていません

VTI、VOOについても、積み立てが通用するのは、人口増加の終わる2050年あたりまでかと思っています。

人口が増えて経済成長するというシナリオが終われば、VTIの右肩上がりも終わる可能性は高いです。

2050年まであと20数年です。VTIの寿命もその程度です。永遠のものはないのです。

そのため、あなたがナスダックを信じても、ナスダックはあなたの都合など1ミリも考えてはくれません

下がるときは下がる、上がるときは上がるというだけです。

長期投資の寿命が2050年まで、あと20数年だということも考えて、暴落が起こって元本回復まで15年の期間がかかれば、残りの時間はそれほどありません。

そのような状況で、Q太郎はナスダックを信じて投資することはないでしょう。

あくまでいまの状況から投資していいかどうかを考えるだけです。

それで、さきほどいったように、いまの状況は極めて悪いですし、上値は重いですし、いま投資していいことなんてないとQ太郎は思います。

仮に上がったとしても、それを悔しがるのは、リターンしか考えていないからです。リターンの裏にひそむリスクも同時に考えたほうがいいかとQ太郎は思います。上がったら「上がったね」で終わりです。ただ博打に買っただけです。

Q太郎としてはリスクが回避できて、生き残っていればそれで勝ちです。

相場はあなたの都合を考えてはくれません。

なにかを信じるとか、運にまかせた投資をするべきではないとQ太郎は思います。

運に身をまかせたものから死んでいく」のが相場の世界です。

復帰できないぐらいの大損をしないためにも、リスク管理が必要だとQ太郎は思います。

対策その3 キャッシュポジションを厚くする

Q太郎は高配当投資中心なので、キャッシュポジションを厚めにとっています。

現金でも債券でもいいのですが、いざというときに動かせる、ボラティリティが極めて低い資産が必要です。

Q太郎は以前、QQQに10万円、EmaXISのナスダック100投資信託に100万円投資していると言いましたが、投資信託の方は、昨年までは200万円分ありました。今年に入って100万円分売却して、ポジションを半分に減らしています。

利益乗っていましたし、利上げがきますから、その状況でフルポジション抱える必要性はないですね。

それ以外にも前述したようにVUGやVGTなど、いろいろ利益確定してキャッシュポジションを増やしました。

現在のキャッシュポジションは、正確には計算していませんが、債券とかも合わせて40%近くになっているんじゃないかと思います。

暴落が起こったときに拾っていくためですね。

ただ機会損失を減らすために、退屈なインデックスの毎月積み立て投資も継続しています。全米とかS&P500とかの投資信託ですね。楽天証券やSBI証券でクレジットカード使えば、ポイントも付きますしね。

基本的にQ太郎のやっているような高配当投資は、市場のボラティリティが大きくなった時は、ひたすら静観して暴落を待ちます。

そのため厚めのキャッシュポジションを抱えているQ太郎にとっては、暴落していただいたほうが嬉しいという状態だったりします。

キャピタル投資派とは逆の立場なのですね。

インデックス長期投資の人は、10年後、20年後を見据えて、いまなにもすることはない、というか、しないほうがいいかと思います。

直近2~3年の値段はすべて無視してください。自分のシナリオが崩れないかぎり長期投資を続けてください。

Q太郎のような高配当投資中心の方は、キャッシュポジションを厚めにして、暴落の機会をうかがうのがいいでしょう。

いまの環境でできることは、ほとんどないかと思います。

短期のうねりとりは、Q太郎にはもう無理です。エネルギーセクターETF「VDE」もエクソンモービルもシェブロンも売ってしまいましたしね。こちらの記事を参照してください。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけでまとめとして。

・地合い悪すぎ、決算、利上げも控えている、急がば回れ
・休むも相場、そもそもできることがない。
・高配当投資はキャッシュポジションを厚めに。
長期投資は直近2~3年の動きは気にするな。そもそも相場を見なくていい

です。

バフェットのように「ゆっくりお金持ちになる投資」をしたほうが、最終的には近道になるかと思います。

そのためにはリスク管理や、待つことが必要です。

とにかく、銘柄を信じてはいけません。

あなたが信じようが信じまいが、銘柄はそんなことを無視して上げ下げします

QYLDは消滅する償還リスクも抱えています。

「こうなってほしい」というあなたの願望を、相場はいっさい考慮してくれません。

運に身をまかせた人、人に指示にしたがって投資した人から死んでいく世界です。

投資は自己責任なので、自分で決めて、自分のシナリオで投資するべきだとQ太郎は思います。

自分の財産は自分でまもらなけれなりません。

「鬼滅の刃」でいうところの「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」です。

自分の財産の決定権を他人に握らせてはいけません。

人の意見を参考にするのはいいですが、最終的には自分の判断、自分のシナリオで投資をしてください。

それが生き残るための方法だとQ太郎は思います。

とにかくリターンばかりを追い求めず、リスクもしっかり管理して、今年の荒波を乗り越えていくのがいいでしょう。

2022年は厳しい年になるかとQ太郎は思います。

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QYLDQQQ

Posted by koutarou