
今回は、年金受給年齢についての視聴者アンケート結果を見ながら、お話ししていきたいと思います。
まず、アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。質問は、「年金に対する皆さんのスタンスはどちらに近いですか」というものでした。
結果は、こうなりました。
60歳から64歳、いわゆる繰り上げ受給で、早くもらって運用や今を楽しむという方が52パーセント。
65歳、原則のタイミングで、まずは標準的に受け取るという方が30パーセント。
66歳から70歳、繰り下げて、バランスを見て少し増やすという方が10パーセント。
71歳から75歳、最大繰り下げで、長生きリスクへの最強の保険として考えるという方が8パーセントでした。
結果として、繰り上げ受給を予定している方が52パーセントと、半数を超えていたわけです。Q太郎の予想を完全に超えていましたね。
そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学チャンネルへ。賢く資産形成をしつつ、お金に悩まされないための生存戦略を日々発信しています。
今回は、このアンケート結果をもとに、年金の受給タイミングについて深掘りしていきます。
Youtubeで観たい方は以下のリンクから。

繰り上げ受給が半数を超えた理由
このアンケートのもとになった動画は、「75歳まで年金を繰り下げて、資産を使い切るのはアリか」という、繰り下げ受給についての内容でした。
繰り上げ受給の話は、いっさいしていません。なので、動画の影響で繰り上げ受給者が増えたというわけではないんですね。もともと、繰り上げ受給を決めている方が、普通に多かったという話です。
繰り上げ受給を予定されている方は、「60歳で繰り上げ受給して、そのままインデックス投資に回す」というコメントが多かったですね。
うちのチャンネルは投資家の方が多いので、さっさと受け取って投資に回す、国に期待するより自分で増やした方がいい、という考えの方が多いのだと思います。そもそも、経済的自立をしている方は、国に運命を預けるよりも、自分で運用した方がいいと考えるのかもしれませんね。
あと、「単身者なので、繰り上げでやり残したことをやって、80歳あたりから生活保護」というコメントもありました。これはこれで、一つの戦略ですよね。
繰り下げ受給は思いのほか少なかった
思いのほか少なかったのが、繰り下げ受給です。
70歳までの繰り下げが8パーセント、65歳以降の繰り下げを全部合わせても18パーセントと、Q太郎が想像していたよりも少なかったですね。全体の2割にも満たなかったです。
繰り下げ受給を予定している方は、「長生きリスクの保険として考える」というコメントが多くて、増やすことではなく、あくまで保険として冷静に考えているようでした。つまり一般的に言われている「貰う前に亡くなったら損する」という損得の考えでは無くて、あくまで長生きに対する保険商品として年金を考えているわけです。
以前の動画でもお話ししましたが、火災保険やガン保険なんかもそうですが、保険というのは、保険料を払ったとしても、リスクが発生しない方がいいんですね。
つまり、長生きしなかったとしても、それはそれでリスクが発生しなくてよかったね、という考え方です。ガン保険に入ったとしても、ガンになりたい人はいませんよね。75歳の受給前に亡くなったとしても、長生きしなくてよかったね、という話なわけです(笑)
保険の役割自体は果たしているわけですし、まあ、保険ってそういうものですしね。
・65歳の標準受給というボリュームゾーン
65歳の標準的なタイミングでもらう方が30パーセント。
一般的には、ここがボリュームゾーンですが、投資家的には、繰り上げ受給がボリュームゾーンになるのかもしれませんね。
ちなみに日本年金機構の出している受給開始年齢の割合ですが、ざっくり言うと、繰り上げ受給が約30%、標準が約60%、繰り下げ受給が約10%未満といった感じです。標準が圧倒的に多いですね。繰り下げ受給はあまり人気がないようです。
実際、受給年齢の65歳になって、さらに10年待つというのは、精神的にも難しいのかもしれませんね。
話を戻しまして、65歳受給を考えている視聴者様のコメントですが、「今のところは、ややこしくなるくらいなら65歳で受給しようかなという感じです」とのことでした。いろいろ迷った結果、やっぱり65歳という人も多そうです。
あと、「加給年金40万円が4年弱もらえるので、厚生年金は65歳受給の一択」というコメントもありました。受給年齢は、人によって、メリットがいろいろ違うんですね。
Q太郎自身の受給戦略
Q太郎的には、繰り上げ受給になる可能性は高いです。
そもそもQ太郎は個人事業主なので、国民年金しかもらえません。年金保険料をフルで払って、今だいたい月7万円くらいしかもらえませんから、仮に頑張って75歳まで繰り下げても、13万円弱くらいと、たかが知れているわけです。
金額が小さいため、繰り下げ受給のメリットが小さいんですね。10年単位の失った時間に対して割が合わない。
逆に言えば、繰り上げ受給のデメリットも小さいわけです。60歳繰り上げをしても、約5万円ちょいと、せいぜい2万円弱安くなるだけです。2万円ぐらいだったら、生活に大きく影響することはありませんしね。
そんなわけで、正直、金額が小さいため、メリットもデメリットも、そんなに変わらないんですね。あんまりメリットもデメリットもないという、悲しいことになっているわけです。個人事業主はそんなもんです。
年金ルールの不確実性
ここからが、今回少し言っておきたいところです。
年金は本当にルールがころころ変わります。最近やっている、厚生年金の一部を基礎年金に流用するとか、「それはいいのか」みたいなことも、しれっと始めてきているわけです。年金保険料も、しれっとどんどん値上がりしていますしね。
そもそも、年金を現役世代が支えきれていないという、最大の問題があります。人口減少が進む将来的には、かなり高い確率で、払った金額より受け取れる金額が少なくなるとは思います。
人口が減ることはほぼ決定していますので、かなりのミラクルがないかぎりは、厳しくなる一方だと思います。
とくに税金関係のルール変更は、繰り下げ受給をする方には、結構なダメージを与えることもあるので、情報収集も欠かさない方がいいと思います。
とくにエグいのが国民健康保険料です。会社勤めの人は会社が半分払ってくれますし、会社以外の収入に健康保険料がかからないという状態なのですが、会社を辞めたあとは、地獄の国民健康保険料が待っています。下手に年金を増やしたら、国民健康保険料がごっそり増えて、「何年も待って増やす必要なかったんじゃね?」みたいなことにもなりかねませんしね。
とくに配当金を受け取っている方は、その収入も、将来的には国民健康保険料に計算されるようなので、「増やしているつもりで減っている」みたいな状況になる可能性もあるわけです。
Q太郎的には、特定口座での高配当投資は、税金面ですでに割に合わなくなっているので、新NISAを利用するか、分配金の出ないインデックス投資信託を利用して、必要なときに取り崩すということをした方がいいかなとは思います。
まとめ
そんなわけで、今回の話をまとめると、アンケートの結果、繰り上げ受給を予定している方が52パーセントと、Q太郎の予想を超えて、半数を超えていました。標準受給が30パーセント、繰り下げ受給は合わせて18パーセントと、繰り下げを選ぶ方は少数派でした。これは現実の受給年齢でも、繰り下げを選ぶ人は少ないですね。
繰り上げ派は、さっさと自分で運用した方がいいという考え方です。繰り下げ派は、増やすというよりかは、長生きリスクへの保険として考える方が多いですね。65歳派は、迷った末に標準に落ち着くという人が多い印象でした。
年金は制度自体がころころ変わるので、どのタイミングを選ぶにしても、情報収集は欠かさない方がいいと思います。
国があまり信用できないという話であれば、コメントにあったように、自分で運用するのも一つの手だと思います。あとは、足りない分は働いてなんとかするとか、そういう話になってきますね。
皆さんは、年金をどのタイミングで受け取る予定ですか。また、その理由も、よかったらコメントで教えてください。全部読ませていただいています。
数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

