【新NISA+特定】取り崩し投資で毎月20万円マネーマシン計画 2月報告|2024年

新NISA投資お役立ち情報

202402 20man

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

新NISAと特定口座を使った、取り崩し投資による毎月20万円マネーマシン計画の2月報告です。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

 

毎月20万円マネーマシン計画2月報告

さて、取り崩し投資を使った毎月20万円マネーマシン計画の2月報告です。

取り崩し投資とは、一括投資からの毎月取り崩しで疑似的に分配金を受け取るという投資方法です。詳しくはこちらを参照してください。

どちらにしろインデックス投資をしている方は、将来的にかならず取り崩しをおこなわなければならないので、そのときの参考にしていただければとは思います。

前もって取り崩しがどんな感じになるのかを知っておくと、いざというときに間違った判断をすることが避けられるでしょう。

理想的なのは、取り崩ししながらも、元本部分がしっかりキープされている状況ですね。

たとえば100万円投資して、毎月取り崩ししつつも、評価額は100万円かそれ以上になっているというのが理想的ですね。

個人的に、人は大金を持っていることよりも、毎月安定した収入が死ぬまで得られることの方が心の安心を得られると思っています。口座にある1億円より、毎月20万円が入ってくることのほうが、Q太郎には安心感があるのですね。

今回は月初めに取り崩しがおこなわれるよう、楽天証券の自動取り崩しを毎月7日セットしています。楽天証券のセット日はお金を受け取れる時期なので、実際の取り崩しはそれよりもだいぶ前におこなわれます。7日のセットで、今回は今月2日におこなわれました。

オルカンのばあい、取り崩しはちょっと遅いので、8日にセットしています。

それではまず新NISAから見ていきましょう。

新NISA

新NISAをつかった取り崩し投資については、このようになっています。それぞれ60万円ずつの、合わせて240万円です。

ニッセイNASDAQ100
疑似QYLD(毎月1%取り崩し)

eMAXIS Slim S&P500
疑似XYLD(毎月1%取り崩し)

eMAXIS Slimオルカン
0.3%ルール(毎月0.3%取り崩し)

楽天VYM
疑似JEPI(毎月0.7%)

一つひとつ見ていきますと、

1:ニッセイNASDAQ100(毎月1%)
分配金:6,000円→6,262円
元本部分:60万円→64万359円

取り崩し金額は6252円となり、前月から250円も増配しています。税金なしというのはすばらしすぎます。

さらに元本部分、ようするに現在の時価評価額ですが、投資額60万円に対して、現在は64万359円です。取り崩しても投資額から4万円以上増えているのですね。

このあたり感覚的にわかりにくいかもしれませんが、基本的に株式の利益を考えるときは、かならずトータルリターンや時価評価額で考えてください。

時価評価額は、株価×株数ですね。

高配当投資は株数が減らないとはいえ、たとえば配当5%の高配当株でも、株価が下がり続けていたら時価評価額的にはマイナスなので意味がないですしね。

逆に株数を減らしても株価が上がっていれば、時価評価額的にはプラスになります。

トータルリターンは、これにこれまでの配当や取り崩し分を足したものですね。

このあたりの考え方は、高配当投資に慣れていると、感覚的には理解しづらい部分かもしれません。

次にS&P500を毎月1%で取り崩す疑似XYLDです。

2:eMAXIS Slim S&P500(毎月1%)
分配金:6,000円→6,265円
元本部分:60万円→63万6,823円

分配金は6,265円と、疑似QYLDより多いですね。元本部分も60万以上をキープしています。

S&P500を1%で取り崩すのは今回が初めての試みですが、案外いけるんじゃないかという気もしてきました。ただこういうのは何年かやらないとわかりませんね。

次にオルカンの0.3%ルールです。

3:eMAXIS Slimオルカン(毎月0.3%)
分配金:1,800円→1,877円
元本部分:60万円→63万6,645円

分配金は前月よりも増配して1877円、元本部分は63万6,645円と60万円以上を保っています。

0.3%ずつだと、いまの状態でもあと2年ぐらいは60万円以上を維持して取り崩せますね。0.3%ルールはけっこう合理的な数字だとは思います。

最後に楽天VYMを0.7%で取り崩す疑似JEPIです。

4:楽天VYM(毎月0.7%)
分配金:4,200円→4,340円
元本部分:60万円→62万4,398円

分配金は4340円と、これも増配となりました。元本部分も60万円以上をキープしています。ただトータルリターン的には、やはり高配当はS&P500に比べると弱いですね。

合計金額:18,744円(先月18,074円)

そんなわけで新NISAの取り崩しで得られた合計金額は18,744円となります。先月は18,074円だったので、増配していますね。これを無税で受け取れるというのが本当にすごいとは思います。

特定口座(楽天証券)

さて、特定口座のほうです。こちらでは10本の投資信託を使って、取り崩し実験をしています。

まず2年前に100万円ずつ投資したNASDAQ100とS&P500投資信託です。疑似QYLDと0.3%ルールの実験で使っていたやつですね。

1:eMAXIS NASDAQ100インデックス(毎月1%)
分配金:10,000円→13,175円
元本部分:100万円→134万4,384円

疑似QYLD実験で使っていたやつですが、今月は13,175円となりました。2年間毎月1%ずつ取り崩しているのに、元本部分は134万円以上に育っています。さらに分配金も増配して、2年前は1万円ぐらいだったのが、いまや1.3万円です。

疑似QYLDを始めた2022年は下落トレンドでしたが、それでも取り崩しを続けていきました。ルールを変えずに投資を長く続けることは本当に重要ですね。

2:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(毎月0.3%)
分配金:3,000円→3,895円
元本部分:100万円→132万3,926円

0.3%ルールで使っていたみんな大好きeMAXIS SlimのS&P500ですが、今月は3,895円です。元本部分も100万円から132万円以上に育っています。やはり投資に時間は重要ですね。

3:楽天レバナス(毎月2%)
分配金:2,000円→2,485円

元本部分:10万円→12万5,475円

次に元本保証レバナスで使った楽天レバナスです。毎月2%で取り崩しています。こちらも増配で、2485円となりました。投資額が10万円だけですが、2%で崩すとけっこうな額が入ってきます。元本部分は12万5,475円と、投資額の10万円以上を保っています。レバナスはボラティリティが大きいので、取り崩しによってボラを下げるのは、低ボラ好きなQ太郎的には合っている運用方法とは思います。

ここまでの3本の投資信託は、以前から動画で公開してきたものの継続ですが、残りの7本は今回の企画用に買ったものです。

4:ニッセイNASDAQ100(毎月1%)
分配金:10,000円→10,733円

元本部分:100万円→109万5,404円

疑似QYLDのニセナス版ですが、分配金は10,733円です。元本部分は109万5,404円と、けっこう勢いありますね。ニセナスはeMAXIS版よりも経費率が安いので、パフォーマンスがよければ今後はニセナスのほうを買っていこうと思います。

5:楽天VYM(毎月0.3%)
分配金:3,000円→3,170円

元本部分:100万円→106万539円

次は楽天VYMを毎月0.3%で取り崩す、疑似というかガチVYMですね。分配金は3,170円の増配となります。元本部分も106万円になっており、増配しながら元本部分も増えているという状態になっていますね。

ただS&P500と比べるとトータルリターンは弱めですね。このあたりは高配当系の弱さといったところでしょう。

6:楽天VTI(毎月1%)
分配金:10,000円→10,592円

元本部分:100万円→107万1,795円

6番目は楽天VTIを使った1%取り崩しの疑似XYLDです。分配金は10,592円と増配、元本部分も107万円以上と伸びています。

VTIはいわゆる全米株式で、米国のすべての株式を含めたインデックスです。中小企業が入るので、ボラティリティは大企業中心のS&P500より高くなります。ただパフォーマンス自体はそこまで大きな違いがないため、正直好きなほうでいいかなとは思います。

7:楽天S&P500(毎月0.7%)
分配金:7,000円→7,540円

元本部分:100万円→109万3,783円

7番目はS&P500を毎月0.7%で取り崩す疑似JEPIです。分配金は7,540円で、元本部分は109万円と十分な金額になっています。新NISAの方ではVYMを使っての疑似JEPIなので、トータルリターン的によいS&P500のほうがパフォーマンスがよくなるとは思います。

8:eMAXIS Slimオルカン(毎月0.3%)
分配金:3,000円→3,225円

元本部分:100万円→108万9,174円

9:楽天オルカン(毎月0.4%)
分配金:4,000円→
4,194円
元本部分:100万円→106万1,610円

8番と9番はeMAXIS Slimと楽天のオルカンです。0.3%ルールと、今回急設した0.4%ルールですね。eMAXIS Slimのほうは3,225円、楽天オルカンは4,194円とどちらも増配。元本部分も投資額の100万円を上回っています。

10:eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(毎月0.3%)
分配金:9,000円→9,103円
元本部分:300万円→301万1,836円

最後にeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの0.3%ルールです。株式だらけの取り崩しで、今回はじめて債券を入れました。投資額は300万円、分配金は9,103円と増配。元本部分は301万円と300万円以上になっています。ただ債券なので、やはり株式と比べると上昇力はだいぶ弱いですね。

楽天証券の特定口座の合計金額は68,112円となりました。

特定口座(SBI証券)

最後にSBI証券のほうです。こちらは定額取り崩しなので、毎月の金額は固定です。

元本部分がどうなっているのかを見ていきますと、

・eMAXIS Slim S&P500(定額0.3%)
元本部分:100万円→140万6,491円(毎月3000円)

昔4%ルールの動画に使っていたeMAXIS Slim S&P500ですが、現在は定額0.3%ルールで運用しています。毎月3000円の取り崩しですね。元本はかなり育っており、140万円を超えました。含み益の場合、定額取り崩しのほうが取り崩し量が少ないので、元本部分が育ちやすくなります。

・ニッセイNASDAQ100(定額1%)
元本部分:100万円→107万8,986円(毎月1万円)

次にニセナスの定額1%取り崩しです。毎月1万円ですね。こちらも元本部分が107万円以上と、調子のいい感じになっています。NASDAQ強いですね。

・eMAXIS Slim オルカン(定額0.3%)
元本部分:100万円→108万6,148 万円(毎月3000円)

オルカンの定額0.3%取り崩しですが、こちらも元本が108万円となりました。このまま育っていければと思います。

・SBI日本高配当ファンド(定額0.3%)
元本部分:100万円→105万2,540円(毎月3000円)

そして日本株応援のためのSBI日本高配当定額0.3%取り崩しですが、元本部分は105万円となっています。悪くはないですが、S&P500やオルカンと比べるとちょっと弱めといった印象です。

・eMAXIS Slim 先進国債券(定額0.3%)
元本部分:100万円→101万259円(毎月3000円)

そして最後に先進国債券の定額0.3%ルールです。元本部分は101万円以上と、株に比べるとボラティリティは低いですね。

それとSBI証券の方で三井住友カードを使ったポイント投資をしようと思い、毎月5万円、先進国債券を積み立てることにしました。200万円になるたびに100万円を現金に戻すことで、延々とポイント投資していくというせこい方法を考えています。

というわけで、SBI証券は合わせて2万2,000円です。定額なので毎月この金額ですね。

 

まとめ

そんなわけで合計金額をまとめると、

新NISA:1万8,744円
楽天特定:6万8,112円
SBI特定:2万2,000円

となり、合計金額は10万8,856円となります。だいたい10万円ぐらいなので、毎月20万円まではあと2倍必要ですね。

ちなみにこの月10万円を得るのに使った投資額は、

新NISA:240万円
楽天特定:1,110万円
SBI特定:500万円

で、合計1850万円です。年間の分配金を120万円とすると、分配金利回りは6.5%ほどになります。高配当な投資といったところですね。1850万円の投資で毎月10万円入って、元本部分もキープされた状態なら悪くはないとは思います。

個人的には、できれば早めにズドンが来てほしいといったところです。5年後、新NISAの枠全部使ったところでズドンはきついですしね。今年か来年あたりのズドンが望ましいです。

それと、「高配当投資で、配当金を受け取ると株価が下がるというのがわからない」というご質問をいただきました。

たとえば1000円の株から50円の配当が払われたら、950円になるということですね。

投資信託は一日に1回価格決定しますから、数字的にしっかり減っているため、わかりやすいのですが、株は市場取引もあるのでこのあたりがわかりづらくなります。

株については、配当落ち日の寄り付き前に、証券会社の株価を見てみてください。楽天証券でもSBI証券でもマネックス証券でもよいですが、配当分、しっかり減って表示されています。

たとえば配当落ち日前日の終値が1000円だとして、50円の配当が支払われるとします。

すると、配当落ち日の寄り付き前には、株価の前日終値が1000円から50円を引いた950円で表示されます。だいたい午前8時50分ごろですね。

この修正された終値の950円をもとにして、寄り付き前の売り買いが始まり、市場が開いて始値が決まります。

市場取引は欲しい人と売りたい人の問題なので、人気のある株であったら、その日のうちに配当落ち分を埋めたりすることもあるかもしれません。ただ寄り付き前の8時50分以降では、前日終値から配当分減った株価になっているのが確認できるとは思います。

前も言いましたが、株は時価評価額で考えなければなりません。

時価評価額=株価×株数

です。1000円の株が1000枚あったら、時価評価額は100万円ですね。

高配当株で配当金が支払われるというのは、株価が減る状態です。取り崩しは株数が減る状態なので、時価評価額で考えればやっていること自体はおなじなのですね。

高配当株で50円の配当が出たら、

950円×1000枚=95万円

となり、配当金は5万円です。

取り崩しで5万円を得る場合は、50枚売却すればよいので、

1000円×950枚=95万円

となり、時価評価額としてはおなじになります。株価を削るか、株数を削るかの違いですね。

高配当株は株数は減りませんが、配当金が支払われたぶん株価は減ります。投資をするときは配当金利回りではなく、かならず時価評価額やトータルリターンで考えてください。

そんなわけで、また来月も報告したいと思います。