「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」という人たちが腹立つ？

2025年3月1日人生・FIRE関連投資お役立ち情報

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は、「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」というよくある言論についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

「お金を使うのが苦手」は悪いこと？

こんなご質問をいただきました。

「FIREに関連した話ですが、貯蓄をしている人たちはお金を使うのが苦手というのがあります。私もお金はあまり使いません。

世の中では「お金を使わないのは悪」という価値観があるのですが、本人が使いたくないのに無理にお金を使う必要性が感じられません。「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」という言葉がさも当たり前のように語られることに嫌悪感を感じます。

以前見たある番組で、何年間も貯蓄してきたことからお金を使うのが怖く、家では電気もつけずに生活しているというような人がいました。これはあくまで極端な例なのですが、一般的に貯金をして、特に使いたくもないのに「お金を使う練習をしろ」「貯蓄が終わったら今度は少しずつお金を使うことに慣れていった方がいい」などという人達がいて、正直うざいです。

番組だと貯蓄をしていた人達も「そうですね。これからは少しずつお金を使うことに慣れていきます」などとコメントをしていましたが、周りの意見に流されて自分を曲げる必要があるのでしょうか？

使わないことが自分にとって心地いいのであれば、それを貫いてほしいとは思います。

この手の「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」と言いたがる人達がむかつきます。なぜお金を貯めている他人に、お金を使うことがいかにも正しいかのように喧伝するのかが理解できません。

お金を使いたかったら勝手に自分で使えばいいのに、なぜ貯金している人達をも巻き込もうとするのでしょうか。自分が貯金できないから他人も巻き込もうとしているようにしか思えません。

知り合いでも「お金を貯めるだけでは駄目。使うことも必要」としたり顔で言う奴がいますが、そいつは借金しまくっており、偶に自分にも借りに来ます（もちろん貸しません）。

この「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」という人達に対してどう思いますでしょうか？」

とのことです。

なんか以前も似たような質問が来て、「FIRE後の「お金使えない病」は悪なのか」という動画を作りましたので、こちらも参考にしていただければと思います。

それで今回のご質問ですが、まあ、そんな怒らないで勝手に言わせておけばいいんじゃないでしょうか。

「お金を貯めるだけでは駄目。使うことも必要」と言ってきたら「うん、そうですねー」「お金を使うことも大切ですねー」と適当なこと言いながらその場は流して、実際にお金を使いたくなければ使わなければいいとは思います。どうせ相手もこちらがお金を使っているかどうかなんて確認しようがありませんし、どうでもいいことで喧嘩するのあまりよろしくはないとは思います。

仏教では欲・怒り・無知（妄想）は人間の三毒と言われますし、怒っても損するのは自分だけですしね。

質問者様の観た番組で「そうですね。これからは少しずつお金を使うことに慣れていきます」と答えた方も、実際に使っているかどうか確認しようがありませんので、とりあえずその場をうまく流したいい返答なんじゃないかとは思います。

そもそもこういう「お金を使いたい人たち」を説得するのは時間の無駄ですし、人の金なのでそれぞれ好きなようすればいいとは思います。価値観が違いますので、話がかみ合うわけがありませんしね。

よくあるのは「お金を使わないと経済が回らない」系の言論をする人たちですが、オルカンを買えば世界経済を回していることにもなりますので、よくわからないソシャゲーのガチャに課金するよりもだいぶましなお金の使い方とは思います。銀行にお金を預けていても、銀行がそれを使って経済を回していますしね。

かと言って、そういう方々と喧嘩する必要もありませんので、そういうことを言われたら適当に流しておけばよいでしょう。それで「おごれ」とかいう話になったら、そこは丁重にお断りすればいいとは思います。断るときも喧嘩せずにやんわりとですね。「外食あまり好きじゃないので」とか「逆におごってくれるならよろこんでいきますよ」とか、笑顔で言えばいいでしょう。

「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」で問題になってくるのは、本来使わないといけない場面で使わないというものです。

例えば食費をケチりすぎて健康不良になって、医療費が無駄にかかるとかそういう極端な例ですね。あと友人や家族との食事や旅行をすべて断って、結果的に孤立してしまうとかですね。良好な人間関係は、コストの面から考えてもいろいろな節約になります。友人が地方や海外に住んでいたら、泊めてもらえばホテル代浮きますしね。それ以外にもいろいろ手伝ってもらえたりとか、目に見えない形でメリットが多いです。もちろんこちらもいろいろ協力してあげる必要はありますが、お金を使った協力でなくてもいいわけです。

そんなわけで、一般常識があって普通に生活していれば、貯金をしている人でも「そこケチるか？」みたいなそんな極端な話にはなりにくいとは思います。

そのため現状、すでにお金の収支が最適化されているのであれば、無理にさらに使おうとかいう必要はないわけですね。その番組は、番組を面白くするために極端な人たちを集めているとは思いますが、現実ではそんな極端な人はそうそういないですから、自分で適切なお金の使い道を考えればいいんじゃないでしょうか。

人から「お金を使った方が良い」と言われたからって従う必要もありませんし、むしろ「そうですねー。ぼちぼち使ってみますかねー」と言いながらうまく流せる余裕があった方が良いとは思います。常識的な出費させしていれば、どうせ相手は確認しようがありませんしね。

そもそも「お金を使った方が良い」ってかなりざっくりした言い方で、具体的に収入の何パーセントとかそんな話でもありません。人それぞれ「使った方が良いお金の量」が違いますので、自分にとって最適化した量でいいでしょう。べつに無理に使う必要はありませんし、具体的に資産の何パーセントを使うとかそういう話でもありませんしね。自分で適切に使っていれば、それが「お金を使っている」ということになります。

貯金の場合は逆に、「毎月給料の１割を貯金に回す」とか具体化はできますけどね。

「すべてがFになる」などを書いている作家の森博嗣氏が「お金の減らし方」という本を出していますが、理系の人らしく、こちらには「収入の２割をかならず趣味に使え」と、使うお金を具体化しています。ただこういうのは、ホリエモンのいう「有り金は全部使え」と同じような稼げる人の理論なのでマネする必要はまったくありません。

普通の人が有り金全部使ったら、会社がつぶれたりとかで何かあった途端に無一文になるだけですしね。貯金というか生活防衛資金は普通に必要だとは思います。

ただ、自分と反対の価値観を持つ人の本を読んでおくのも視野を広げる意味ではよいとは思います。「この人はこういうふうに考えるのかー」と思っておけばいいだけで、自分は自分のやり方でやればいいでしょう。

ちなみにホリエモンは何かの番組で「僕、お金全部使っちゃうんで、貯金ほとんどありませんよ。銀行の現金も一千万円ぐらいじゃないですか」みたいなことを言っていましたので、有り金全部使う人でも、少なくとも一千万円ぐらいの貯金はあった方が良いようです。

まとめ

そんなわけでまとめると、

・怒っても自分しか損しない。「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」と言いたい人には言わせておいて「そうですねー」とか適当にその場を流す。どうせ確認しようがない。

・そもそも「お金を使いたい人たち」を説得するのは時間の無駄。

・テレビは番組を面白くするために、極端な人たちが出てくる。一般例ではない。

・本来お金を使わないといけない場面で使わないのは問題だけど、普通に生活して一般常識があれば適切に使っているかと。

・「お金を使った方が良い」はそもそも具体性がない。自分で適切に使っているのであれば、それは「お金を使っている」ということになる。

・作家の森博嗣氏など「収入の２割は必ず趣味に使う」という人もいる。ホリエモンは「有り金は全部使え」。これらはお金を稼げる人の理論なのでマネする必要は無いが、自分と違う価値観を知っておくと視野を広げられる。

・「この人はこういうふうに考えるのかー」と思っておけばいいだけで、自分は自分のやり方でやればいい。

となります。

そんなわけで「お金を貯めることも必要だけど、使うことも必要」というのは、そもそも森博嗣氏のような使う量の具体化がないので、自分で使っていると思ったら、それは使っているのだとは思います。だからそんなに気にすることはないでしょう。使う量は人それぞれです。

むしろ「そうですねー」と適当に流せる心の余裕を持ちつつ、貯蓄や投資をやっていけばいいとは思います。