「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」での取り崩し投資ー中国AIでハイテク株暴落についても

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新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

今回は「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」の取り崩し投資についてです。報告的な内容なのでさくっといきます。

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「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」の取り崩し投資

さて、S&P500とゴールドを合わせた人気投資信託「ゴルプラ」ですが、今月というかつい何日か前にNASDAQ100とゴールドを合わせた投資信託「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」が発売されました。「ナスプラ」というのかどうか知りませんが、とりあえずナスプラと読んでおきます。

ゴルプラの方でも取り崩し投資していますので、ナスプラでも10万円分買って取り崩し投資をしてみます。

VOO GLDM

S&P500とゴールドの組み合わせですが、現物というかETFのVOOとGLDを1:1で投資した場合、以前も述べましたが

   年率   ばらつき Sharp Sortino
VOO 17.88%  17.46%    0.90  1.43
GLDM 12.95% 14.11%  0.77    1.46
1:1 15.76% 12.21%  1.07    1.90

ばらつきを落とすことで、シャープレシオを改善することができます。とくに下落耐性のソルティノレシオですが、VOOやGLDM単体だと1.4程度なのに対して、1:1で持つことで1.9まで大幅に改善されます。下落耐性を強くすることができるのですね。

ただゴルプラは投資金額に対して2倍の金額を動かすことになるので、いわゆる「仕組みリスク」がかならずついてきます。そのため、現物通りにはいかない可能性はあるので注意が必要です。

それでこのS&P500をNASDAQ100に変えたのが今回の新商品ですが、実際にNASDAQ100とゴールドを組み合わせるとどうなるかも見ておきましょう。

QQQ GLD

みんな大好きNASDAQ100ETFのQQQと、GLDを組み合わせてみたところ、こんな感じになって、QQQの激しいボラティリティがおさえられているのがわかるかと思います。

   年率   ばらつき Sharp Sortino
QQQ 22.89%  20.63%   0.99 1.66
GLDM 12.50% 14.05% 0.74  1.40
1:1 18.53% 13.53% 1.16 2.11

シャープレシオなどを見ていきますと、1:1の組み合わせだとシャープレシオは1.16、ソルティノレシオは2.11と大きく改善していますね。

QQQ VOO

QQQとゴールドの組み合わせと、VOOとゴールドの組み合わせを比較してみますと、こんな感じになって、ぱっと見はQQQのほうがパフォーマンスのよい結果になっています。

   年率   ばらつき Sharp Sortino
QQQ 18.53%  13.53%  1.16 2.11
VOO 15.16% 12.19% 1.03 1.82

ばらつきを見ていくと、QQQの13.53%に対して、VOOのほうは12.19%と、1%程度の差ぐらいしかありません。それで年率のほうはQQQは18.53%、VOOは15.16%と3%ほど差がありますね。そのため、シャープレシオはQQQの方が高くなります。これだとQQQとゴールド組み合わせた方がリスクに対してリターンがよいことになりますね。

ただここまでのことはあくまで現物の話になりますので、レバ入っているぶん下落時の落ち込みが大きかったりなど、仕組みリスク的な問題が起こる可能性があることも注意しておいてください。

それでこれで取り崩し投資に使う場合の取り崩し率ですが、ゴルプラはデータがあるので1.6%にしましたが、ナスプラの方ははじまったばかりなのでなんとも言えないという状況です。そのため、とりあえずゴルプラとおなじ1.6%の取り崩しでおこなっていこうとは思います。

 

中国AIの登場とNASDAQ100

それと現在、中国の爆安AI「DeepSeek」の登場によって、これまでお金がかかると思われていたAI開発が安価でおこなえるんじゃないかということから、ハイテク株がパニック売り状態になりました。

NVIDIAが一気に-16.86%とズドンしましたが、NASDAQ100は-2.97%と3%程度の下落に落ち着きましたね。このあたりは分散投資の強さといえます。

S&P500は-1.46%と、こちらもけっこう耐えた感じです。

中国AIの登場でハイテク市場の動揺が一時的なものになるのか、もうこれまでのAIバブル終了なのか、けっこうおもしろい感じの展開になってきていますね。

中国のAIだから危険という人もいますが、そもそも「DeepSeek」はオープンソースなので、誰でも無料でダウンロード可能です。危険かどうかは調べようと思えば調べられるということですね。

ちなみにこれに関してGIGAZINが記事を出していましたが、

DeepSeekは2025年1月20日に、誰でも無料でダウンロード可能なオープンソースモデルでありながら、月額20ドル(約3000万円)を払わないとアクセスできないOpenAIのo1に匹敵する「DeepSeek R1」をリリースしました。

と書かれていて、日本円ハイパーインフレしすぎだろと思いました(笑) いつのまにか1ドル150万円の世界になっていたようですね。

そんなわけで、これまでの米国ハイテク市場への投資が落ち込み、昨年の利益が一気に吹き飛ぶ展開になるのか、どんな展開になるのか見守っていきたいとは思います。