【新NISA】取り崩し投資の1月分配金報告ー疑似JEPI/QYLD/XYLD/0.3%ルール|2024年
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
現在運用している新NISAでの年初一括投資からの即毎月定率取り崩しですが、1月分の分配金が入ってきたので報告します。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
2024年新NISA分配金
さて、現在新NISAでインデックス投資信託の年初一括投資からの即毎月定率取り崩しで、疑似的に分配金を受け取るということをやっています。
老後にインデックス投資信託の取り崩しを予定している人の参考になるリアルな情報を提供していく予定です。
年初で一括に買った投資信託ですが、もう何度も説明していますが初めての方もいると思いますので軽く説明しておきます。
買った投資信託は4本で、ニッセイNASDAQ100、eMAXIS Slimの S&P500とオルカン、楽天VYMです。成長投資枠で、それぞれ60万円ずつを一括購入しています。
これらを毎月定率で取り崩していきます。
ニッセイNASDAQ100
疑似QYLD(毎月1%取り崩し)
eMAXIS Slim S&P500
疑似XYLD(毎月1%取り崩し)
eMAXIS Slimオルカン
0.3%ルール(毎月0.3%取り崩し)
楽天VYM
疑似JEPI(毎月0.7%)
VYMとJEPIのトータルリターンのチャートは似ているので、疑似JEPIにはVYMを利用しています。これについては以前の動画を参照してください。
楽天証券の自動売却機能
それで今月の分配金ですが、取り崩しには楽天証券自動売却機能を使っています。設定は毎月14日にしていますね。
ここで注意なのですが、毎月14日に取り崩されるということではなく、14日までに現金が受け取れるという意味です。
つまり取り崩し自体は14日より前におこなわれます。
そのため「1日はなんとなく株価高そうだから、1日に設定しよう」と持って設定してしまうと、前の月の月末あたりに取り崩しがおこなわれてしまうので注意です。
今回の14日に設定したケースを具体的に見ていきましょう。
ニッセイNASDAQ100(1%取り崩し)
2024/01/09 約定日
2024/01/12 受渡日
14日に現金が受け取れるように、約定日は9日になっています。受渡日が14日じゃなくて12日なのは、14日が日曜日だからですね。13日も土曜日なので営業日でないため、12日に現金が受け取れるように約定日が調整されています。
老後の生活費で使う可能性もあるため、14日設定したら14日までに現金が手元にこないと困ります。このあたりを自動的に調整してくれるのは優秀ですね。
eMAXIS Slim S&P500と楽天VYMもおなじ約定日・受渡日になっていました。
ただeMAXIS Slimのオルカンは処理に時間がかかるのか、約定日が違ってますね。
eMAXIS Slimオルカン
2024/01/05 約定日
2024/01/12 受渡日
受渡日はおなじ12日ですが、約定日は5日になっています。投資信託ごとに受渡日までの時間に違いがあり、オルカンは他の投資信託に比べて時間がかかります。買ってませんが、逆に日本株の投資信託だと速くなりそうですね。
そんなわけで投資信託ごとに約定日が違うことは心にとめておいたほうがいいでしょう。月初めで取り崩したい方は、そのあたりを調整しておくといいかと思います。
取り崩し金額
それではそれぞれの取り崩し金額を見ていきます。
疑似QYLD
まず疑似QYLDこと、ニッセイNASDAQ100の1%取り崩しですが、5,968円になります。
60万円の1%は6000円なので、元本を割った状態での取り崩しになっていますね。損失は-32円になります。特定口座だったらこれを損失計上できますが、非課税のNISA口座だとそれができません。ここがNISAのデメリットですね。NISAの非課税を活かすには、できるだけ含み益状態での取り崩しが望ましいです。
というわけで、いきなり損しました。特定口座で疑似QYLDの実験を始めたころも含み損状態での取り崩しだったので、はじめたばかりのときはこんなものでしょう。
ちなみに現在の元本部分ですが、15日現在の時価評価額は60万2,443 円になっているので、60万円台は回復しています。来月の取り崩しは含み益状態でおこなえればと思います。
疑似XYLD
次にみんな大好きeMAXIS Slim S&P500の1%取り崩しである疑似XYLDです。
疑似QYLDは2年間実験して問題ない感じなのですが、疑似XYLDは今回がはじめてなので、S&P500を1%も取り崩して大丈夫なのかは不安があります。
結果としては、分配金は6,037円と37円の増配となりました。60万円以上での取り崩しになりましたね。これを無税でそのままもらえますので、NISA様様といったところでしょう。税金計算しないでいいのが個人的にも助かります。
それと元本部分は現在60万5,517 円となっているので、60万円以上を維持した状態になっています。
今回、疑似XYLDは初実験なので、これが今後どうなるかは楽しみです。
0.3%ルール
つぎにeMAXIS Slimのオルカンです。これは0.3%ルールで毎月0.3%ずつ取り崩しています。0.3%ルールは4%ルールの変形版で、12か月つづければ3.6%で、だいたい4%に近くなります。
以前までやっていた0.3%ルールはS&P500だったので、オルカンを使うのは今回がはじめてですね。
eMAXIS Slimのオルカンの分配金は1,806円です。60万円の0.3%は1800円なので、6円の増配ですね。
元本のほうですが、60万9,603円とじゅうぶん60万円以上を保っています。さきほどの2つと違って、取り崩す額が小さいので、元本部分には余裕がありますね。これだと複利も利きやすくなるとは思います。
疑似JEPI
最後に楽天VYMを0.7%で取り崩す疑似JEPIです。
これも今回初めてのトライです。疑似QYLD以外はぜんぶはじめてですね。ちなみに疑似QYLDも今回はeMAXISではなくニッセイNASDAQ100をつかっているので、そういう意味では全部はじめての試みということになります。
それでJEPIですが、1月の分配金は4,263円となりました。60万円の0.7%は4200円なので63円の増配ということになります。
元本のほうですが、60万4,496円と60万円以上をキープした状態になっています。投資信託4つとも元本はキープしていますね。
疑似JEPIについては、最終的にJEPIとパフォーマンス比較していきたいと思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
疑似QYLD(60万2,443 円)
5,968円(減配)
疑似XYLD(60万5,517 円)
6,037円(増配)
オルカン0.3%(60万9,603円)
1,806円(増配)
疑似JEPI(60万4,496円)
4,263円(増配)
となりました。
疑似QYLD以外はタイミング的に含み益のときの取り崩しになっていますね。元本部分はどれもプラス状態です。合計金額は1万8074円です。
1万8千円ずつ毎月入ってくれば、年間で21万円ちょいになりますね。うまくいけば5年で年収100万ちょいになるでしょう。
元本さえ伸びてくれれば増配しますので、その意味でも定率取り崩しは増配の妙味がありますね。
過去の疑似QYLDについて
それと特定口座で2年間やっていた疑似QYLDとS&P500の0.3ルールですが、こちらも現在は増配しています。
疑似QYLDのほうは現在元本が126万7,377円です。今月の取り崩し金額は1万2,561円なので、1万円のころから考えると25%は増配していますね。
S&P500 0.3%ルールのほうは、現在元本は125万4,310 円です。今月の取り崩し金額は3,671円なので、3000円のころから考えれば22%ほどの増配になっていますね。
それと特定口座ではこの2本以外にも、実験用にいろいろ取り崩し運用しています。これについてはまた後日動画で報告したいと思います。先進国債券ファンド投資信託の取り崩し運用もしていますね。
円安進行
それと最近円安が進んでいます。現在146円近くになっていますね。
円高予想が多かった中での円安方向なので、為替予想は本当に難しいとは思います。そのため長期投資はタイミングを考えずに、さっさと投資してしまったほうがいいでしょう。
そんな中、ブルームバーグで「円の安全資産神話は過去のもの、直接投資増加で日本の対外資産に変化」という興味深い記事がありました。
これまで「円は安全資産」といわれていましたが、その認識が変わってきたということですね。
この記事では、日銀の超金融緩和政策は少なくともこの2年間、逃避先通貨としての円の地位をむしばんできてしまったこと、製造拠点空洞化で国力が低下し、有事の円買いを阻む要因になっていることが述べられています。
まず日本の国力低下についてですが、昔までは「円安になると日本がもうかる」といわれていました。
現在でもあるていどはそうなのですが、過去の円高の経験から日本企業は海外拠点をもつようになり、海外への直接投資に力を入れるようになりました。その結果、日本への投資は減り、製造拠点としての空洞化が進んでしまいます。
こうして、製造拠点の空洞化で日本の国力は減っていき、これまでのような「有事に安全資産として買う」という「逃避通貨」になるような状況ではなくなってしまっています。
たとえば過去には、戦争や災害のニュースがあると、日本の資産家は海外資産を売却して資金を日本に戻すということをしていました。これにより円高が引き起こされていたという動きがありました。
実際、2011年の東日本大震災後、円は7日間でドルに対して9%近く急騰したことがあります。
ところが今回の能登半島の地震では、逆に円が約3%ほど下げてしまっています。以前のように、資産家が資金を日本に戻すという動きが見られないのですね。円に対する認識が変わってきているとは思います。
ちなみにブルームバーグがまとめた国際通貨基金(IMF)のデータによると、第3四半期には日本の対外純資産の57%が直接投資で、10年末の20%から増えています。一方で、株式などの証券投資の割合は46%から22%に低下してしまいました。
米国株など海外への投資が増え、日本株への投資が減るという流れはこれからも続きそうですね。
ちなみにQ太郎は以前、日本株を全部売ったという動画をアップしましたが、代わりというか応援というか、SBI証券で話題のSBI日本高配当ファンドを100万円分ほど買いました。まだはじまったばかりなので実際どうなるかはわかりませんが、うまく運用していただければと思います。
そんなわけで、今年はアメリカの大統領選挙もありますし、またひと波乱ありそうな気がします。上にも下にもボラティリティの高い年になりそうなので、そんなときこそルールに沿った投資を心がけたいと思います。
アセットアロケーション運用については以前の動画を参照してください。