米CPI鈍化で株価上昇、利上げ終了観測もー1ドル138円台へ【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
昨夜、アメリカの6月消費者物価指数(CPI)が発表されました。総合CPIは前年同月比で+3%、過去2年余りで最も低い伸びとなりました。
これまでのたびかさなる利上げの結果、インフレ抑制に期待が出ている形となっていますね。
利上げ終了観測も出てきており、株価も米国債も上昇。
ドル円は利下げの可能性も織り込んで円高の方向へと進み、1ドル138円台までの円高が進みました。
今回は発表されたCPIの内容と、今後の米国市場・債権・為替についてです。
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CPI鈍化と利上げ懸念後退
さて、昨夜発表された6月米CPIです。
総合CPIは前年同月比で+3%と、市場予想の+3.1%を下回りました。これは過去2年余りで最も低い伸びとなっています。
1年前は9%とかあったので、その3分の1まで落ちた形となっています。ずいぶん落ちましたね。先月は+4%だったので、短期で1%も落ちたことになります。利上げはしっかり効いていますね。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIも+4.8%と、市場予想の+5%を下回って鈍化しました。こっちはまだ高いかなという感じですね。
利上げ停止観測は出てきていますが、ただコアCPIがまだ5%前後ということを考えると、利下げに転じるのはまだ早いかなという気はします。利上げのオプションもまだ残したままですね。
そもそも目標とするのは2%のインフレ率なので、そこに到達するまで引き締めをやめるとも思えません。
手を引くのが早いと、またインフレがぶり返してしまいますしね。
今月25~26日にFOMCの会合がありますので、そのときに利上げをするかどうかは注目していきたいと思います。いまのところ利上げするかどうかは半々の確率といったところですね。
ドル円
ドル円のほうですが、今回のCPIで低い数字が出るとの予測が前もってされていたことから、今月6日の段階から円高方向へと動いていました。
さらに昨夜のCPI発表を受けてからの、1ドル138円台へと円高が進みました。
今月のFOMCの結果次第では、さらに円高へ進む可能性もあります。
日本も3%ぐらいのインフレ率ですし、日銀が利上げするかどうかみたいな感じになってきていますしね。
S&P500
S&P500は米国市場が開いた時点から前日より+0.7%ほど上昇。その後は横ばいといった感じですね。前日比で+0.74%といったところです。
現在4472で、4500も見えてきました。
ただ問題は、今後発表される各企業の4~6月の決算ですね。
あまりいい数字が出る感じもないですし、高配当系はそれを先に織り込んですでに株価を落としてますので、値崩れが怖いところもあります。
あまり強気にいく時期でもないかなとは思います。
債権
債権のほうは、2年債、10年債、ともに利回り低下しています。
2年債は一時5%まで利回りが上がっていましたが、4.7%まで落ちましたね。
10年債も4%を切って3.9%ぐらいになっています。
まとめ
ドル円相場ですが、日銀が今月開く金融政策決定会合で、イールドカーブコントロール(YCC)政策の修正を言い出す可能性も出てきています。
ようするに実質的な利上げですね。
こうなるとさらに円高が進む可能性も出てきます。
現在市場で予想されているターゲット価格が1ドル135円ぐらいですが、円強気派は1ドル130円ぐらいは見ているようですね。
なんにしろ、今月の金融政策決定会合でドル円の急落もあるでしょう。
ただ保守的な日銀が、YCCの是正に乗り出せるかどうかは難しいところもあるかもしれません。
今後の為替については、アメリカの利上げの終了によってドルが弱含みし、代わって日本円やニュージーランドドルなど、新興国通貨が強くなっていく可能性も指摘されています。
来年に向けての米経済の失速で、利下げの方向へ向かう可能性も指摘されており、「ドルはすでにピークを迎えた」「ドル以外を買う第一段階がはじまった」と考える投資家も多くみられます。
一方で、世界的な経済成長懸念もあり、アメリカはまだましなほうなので、ドル高はまだまだ続くとみている投資家もいます。
なんにしろ、今月に為替の急変がありそうな感じもあるので、というかすでに急変しているので、様子を見つつ、ゆるゆると投資をしていくのがいいとは思います。
それと最近アマゾンのキンドルアンリミテッドの本を見ていたときに、「バフェットに学ぶ最短でFIREをする方法」みたいなタイトルの本があって、もはやなんでもありだなと思いました。
「急いで金持ちになろうとしてはいけない」というのがバフェット流なのは、バフェットの本を少しでも読んだことがあればわかるとは思います。「バフェットの本とか1冊も読まずに書きました」みたいな圧がすごいです。読んでないので内容はわかりませんし、読む気も起りません。
そんなわけで投資は一攫千金をめざさず、あせらず地道に長く続けていくのがいいとは思います。