QYLDとXYLD 400万円分の7月分配金報告と比較ーNASDAQ100は過去最高の上昇、中国は半導体材料の規制へ【2023年】米国ETF投資

QYLDXYLD, 運用成績

QYLD title

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

いまだ衰えを見せないNASDAQ。昨夜は+0.21%、年初来では+33.02%の上昇となっています。ショートカバーが積みあがっているぶん、落ちにくくなっているところもありますね。

NASDAQ

とくにQQQやQYLDで採用されているインデックスのナスダック100の上半期上昇率は+38.8%で、ナスダック100が発表された1986年から過去最高の上げ幅となっています。

このままイケイケゴーゴーなのかどうかはわかりませんが、そんな状況の中、QYLD/XYLDの7月分配金報告です。

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QYLD/XYLD 7月分配金報告

さて、QYLD/XYLDの7月分配金報告です。

QYLDは年初来から+12.07%の上昇。

QYLD

ちなみにQQQは年初来で+40.01%の爆上げとなっています。QYLDが+12.07%で、6か月分の分配金を足してもせいぜい+17~18%もいかないぐらいですね。高配当系の非効率さが如実にあらわれた結果となっています。税金分をひくとさらに低くなります。

そのため、同時進行でやっている疑似QYLDのほうが利益がかなり大きいですね。現在トータルリターンで+40%超えてしまっています。分配金もQYLDよりだいぶ多くもらえますし、税金も少ないです。疑似QYLDについては前回の報告を参照してください。

高配当系は財産取り崩し時期の人にはいいですが、長期投資ができて財産を増やしたい若い人にはQYLDやSPYDのような高配当系より、分配金を出さないインデックス系のほうが効率はだいぶいいとは思います。

一方、XYLDのほうですが、上昇後の横ばいが続いている状況です。テクノロジー系は上がっていますが、それ以外が足をひっぱっている形ですね。年初来で+4.39%の上昇です。

XYLD

現在、S&P500が年初来で+16.51%になっています。XYLDが+4.39%なので、分配金分を加味しても10%もいかない状況です。こちらも上昇時の非効率さが如実にあらわれています。

そもそもカバードコール戦略は「分配金を受け取るかわりに上昇を捨てる」ですので、ある意味ただしく実行されているとは思います。でもそれだったら、疑似QYLDのように自分で取り崩したほうが効率がいいかなとは思います。

ただ、こういうのは自分の投資スタイルや考え方の問題なので、「分配金を受け取ったほうが安心する」という方は非効率でも高配当投資を続けたほうがいいでしょう。

投資は案外、効率よりメンタル面のほうが重要だったりします。

とくに長期投資は、不必要な売却を避けるために、メンタルの安定が必要です。世の中、効率だけで物事を考えない方がいいとは思います。

インデックスだけで長期投資できる人はけっこうメンタルが強い人です。ふつうはサテライトに個別株を買ったりとかみたいな余計なことをしてしまいます。

Q太郎もインデックスだけは無理ですね。面白そうなものを買いたいですしね。

分配金

QYLDの分配金ですが、特定・NISA合わせて333.8ドル、税引き後は254.5ドル、税金は79.3ドルになります。

XYLDのほうは252.43ドル、税引き後は192.35ドル、税金は60.08ドルとなりました。

やはりNASDAQの上昇で、QYLDがXYLDにかなり差をつけている形になっています。昨年のような下落局面だとXYLDのほうが多かったりしますので、時期によりますね。

1株当たり分配金

1株当たり分配金ですが、QYLD0.1768ドルで、前年同月は0.1735ドルだったので、前年同月比で+1.9%となります。

XYLD0.3274ドル、前年同月は0.4223ドルなので、-22.4%の減配となりました。XYLDは減配傾向ですね。

 

まとめ

AI関連で伸びているテクノロジーですが、中国が、半導体などの製造に利用されるガリウムとゲルマニウム、およびそれらの化合物に関して、輸出制限措置をかけたというニュースが本日ありました。

ちなみに世界のガリウム生産の約94%が中国です。かなり中国依存度が高くなっていますね。

中国が輸出規制をしたばあい、ガリウムやゲルマニウムの価格上昇、それにともなう半導体価格の上昇も考えられます。

ただガリウムやゲルマニウムは稀少なものではなく、中国が安価に生産していたから世界が利用していたというだけです。

価格が高くなってもほかの国から輸入すればいいだけの話なので、半導体自体がどうこうなるわけではありません。

過去に中国はレアアースの輸出規制をしていましたが、結果、日本はレアアースを使用しない産業モーターを開発したりなどで中国依存度を減らし、けっきょく中国が自分で自分の首を絞める結果になりました。

中国は輸出規制を解除しましたが、当然またいつ変なことをいいだすかわからないので、現在でも日本はレアアース需要を減らすための技術開発を続けています。

そのため、今回の中国のガリウム規制は、短期的にはガリウム価格の上昇につながるとは思いますが、レアアースとおなじような運命をたどりそうな気もします。

そんなわけで中国の今回の判断が半導体やテクノロジーにどんな影響をあたえるかはわかりませんが、テクノロジー系に関しては様子を見つつゆるゆると投資をしていくのがいいとは思います。