【新NISA】配当もらいながらインデックス投資|S&P500・全世界

新NISA投資お役立ち情報

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

来年からの新NISA、ほとんどの方が全米か全世界のインデックス投資信託を買うとは思います。全米か全世界かについては前回を参照してください。

今回は配当というか分配金をもらいながらインデックス投資をすることについての話題です。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

 

新NISAで配当をもらいながらインデックス投資

さて、新NISAで配当をもらいながらインデックス投資をすることについてです。

多くの方は合理的な判断により、投資信託の設定で分配金再投資を選んでいるとは思います。

もらった配当金や分配金を手動で再投資するより、投資信託内部で再投資をさせたほうがNISA枠をむだにつかわなくてすむからです。

ただ長期間の投資をするうえで、報酬もなくひたすら積み立てるのは修行僧のごとくけっこう苦行です。

そこで定期的に分配金をもらうことでちょっとうれしい感じになり、投資を長続きさせるモチベーションにするのもいいかもしれません。

経済的合理性はありませんが、人間は感情の生き物なので、頭でわかっていても心では受け付けられないということがあります。

ファイナンスの世界では

何をするかを知っていることと、実際にとる行動はまったくの別物

といわれるように、頭でガチホとわかっていても、じっさいガチホできる人は少ないのです。投資信託も多くの人が2年ちょいで解約しているといわれます。

そんなわけで、退屈なインデックス投資で分配金をもらうことでモチベーションを高めるため、S&P500と全世界インデックスで分配金の出る投資方法を紹介していきます。

ETFを利用

ここで使いたいのは東証にあるS&P500と全世界のETFですね。

S&P500だとみんな大好きブラックロック社の「iシェアーズ S&P500 米国株 ETF【1655】

全世界だとみんな大好きMAXISからの「MAXIS全世界(オールカントリー)【2559】

になります。

iシェアーズ S&P500 米国株 ETF【1655】

みんな大好き1655のS&P500のほうですが、こちらは信託報酬が税込み0.077%実質コストが0.135%と悪くはありません。eMaxis slim S&P500の実質コストが0.106%なので、それよりはちょっと高いです。

分配金は年2回で、2月と8月ですね。年間分配金利回りは1.13%ぐらいです。まあ1%ちょいぐらいですね。外国税は内部で処理されているので払う必要がありません。またNISA口座なので日本側の税金はとられません。

1%ちょいじゃ少ないと思うかもしれませんが、あくまでモチベーションのためなので、「分配金があるから2月か8月までがんばろう」みたいな気持ちになるかもしれません。

ちなみにNISAの成長枠をこのETFで埋めた場合、1200万円の1.13%なので、ざっくり計算で年間13万5千円ぐらい入ってきます。

一か月1万1000円ちょいもらえることになるので、「毎月1.1万円ちょいのおこずかい」と考えれば悪くないかもしれません。

それとインデックスは配当も右肩上がりになる傾向があります。

VOOの増配率が過去10年で年間9.3%ぐらいあるので13万5千円が10年で32万8千円ぐらいになる可能性もあります。一か月2万7千円ぐらいですね。

まあ、それでも多くはありませんが、毎年増配していれば楽しみにはなりますし、ガチホしやすくなります。

MAXIS全世界(オールカントリー)【2559】

つぎに全世界の2559のほうですが、こちらも分配金は年2回で、6月と12月です。1655とダブルもちなら年4回受け取れますね。信託報酬は0.0858%で、実質コストは0.157%です。eMaxis silm オルカンの実質コストが0.111%なのでそれよりは高いですが、悪くはありません。

分配金利回りは1655よりちょっと高くて、年間1.63%です。1200万円のフルインベストなら年間19万6000円ぐらいになります。月に1万6000円ぐらいのおこづかいですね。

増配率ですが、VTで見て見ると5.4%ぐらいなので、10年で33万1000円ぐらいになります。一か月に2万7千円ぐらいと、S&P500とおなじですね。S&P500に10年で追いつかれた状態といえます。

注意点

注意点ですが、東証のETF全般に言えることですが、一括買いは危険です。

ETFのよいところはすぐに買えてすぐに売れることですが、米国と違って東証のほうは出来高が少ないので板が薄いです。とくにオルカンはかなり薄い。

数百万円も一気に投下すると株価が動いて高値掴み乱発みたいになったりするので、分割投資で影響が出ないように買っていくのがよいでしょう。

それと1655は現在1株484円、10株からしか買えないので4800円ぐらいが最低購入金額になります。

2559は現在1株16700円ぐらい、こちらは1株から買えますが、けっこう金額が高いですね。

NISA枠ぴったり買うのは難しいので、空いた枠の端数は投資信託で埋めることになります。

 

まとめ

そんなわけでまとめると、1200万円フルインベストで、

1655(S&P500) 年間13.5万円 月1.1万円
10年後 年間32.8万円 月2.7万円ぐらい

2559(オルカン) 年間19.6万円 月1.6万円
10年後 年間33.1万円 月2.7万円ぐらい

となります。

ちょっとしたおこづかいが欲しいとか、投資のモチベーションがほしい、少額でも取り崩すのが嫌という方は検討してみてもいいかもしれません。

ただ投資効率の観点からは、投資信託を購入して内部で再投資したほうが枠が無駄にならず合理的なので、「とにかく資産最大化」という方や、まだ若くて時間のある方は投資信託のほうがいいでしょう。投資信託のほうが買いやすいですしね。