【5月報告】高ボラ資産の取り崩し実験!FANG+とゴルプラの運用成績は?オルカンの再評価・S&P500との比較についても【2025年】

新NISA投資お役立ち情報

FANG 2025 05

新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。

FANG+やゴルプラなどの取り崩し投資の5月報告です。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

取り崩し投資実験枠5月報告

さて、取り崩し投資を使ったFANG+やゴルプラなど高ボラ銘柄取り崩し実験の5月報告です。

どうも取り崩し動画を出すと、数字ずらずらの似たような画面が続いてグーグル様からスパム扱いされてしまうようで、視聴者様からいろいろアイディアをいただきました。

サブチャンネルでやるという方法もあるのですが、チャンネル作るのと誘導が結構面倒というのもあります。

現実的に手間をかけずにできる方法としてアイディアをいただいたのが、タイトルが毎月おなじなのでスパムっぽくなるというのがあるので、タイトルを似たようなものにしないことや、他の話題も混ぜていくことなどの対策がすぐにできて現実的かなとは思いました。

高ボラ取り崩し実験は個人的にも結果がどうなるかは興味あるので、動画としてはつくっていこうとは思います。動画後半ではオルカンの再評価とS&P500との比較について述べていきます。

とりあえず見ていきましょう。

取り崩し投資実験

1:iFreeNEXT FANG+(毎月2%)

分配金:2,000円→1,508円
(前月1,619円

元本部分:10万円→7万8,783円
(前月7万5,338円

トータルリターン:-14,391円
(前月-19,344円

FANG+の2%取り崩し実験ですが、分配金は1,508円と減っていますが、トータルリターンは-14,391円と前月に比べて改善しています。トータルリターンは今週とったデータなので、トランプ政策の撤回やら軟化で回復しているというのがありますね。ただ年初から-14%という落ち込みにはなっています。

2:Tracers S&P500ゴールドプラス(毎月1.6%)

分配金:1,600円→1,527円
(前月1,633円

元本部分:10万円→97,746円
(前月10万0,470円

トータルリターン:+4,319円
(前月+5,516円

ゴルプラの1.6%取り崩し実験ですが、分配金は1,527円、トータルリターンは+4,319円となりました。S&P500が足をひっぱっていますが、上昇しているゴールドがそれを打ち消す形になっていますね。けっこう頑張っているとは思います。

3:Tracers S&P500トップ10(毎月2%)

分配金:2,000円→1,446円
(前月1,620円

元本部分:10万円→75,000円
(前月76,269円

トータルリターン:-18,282円
(前月-18,459円

S&P10の2%取り崩し実験ですが、分配金は1,446円と大幅にダウン、トータルリターンは-18,282円とちょっとだけ改善していますが、他に比べるとだいぶ弱いですね。分散が効いていないとやっぱり弱いという印象があります。10銘柄で、しかもおなじセクターだらけだと厳しいですね。実験以外でS&P10を買うことはないかなとは思います。

4:eMAXIS Slim日経平均(毎月1.4%)

分配金:1,400円→1,250円
(前月1,331円

元本部分:10万円→9万0,811円
(前月8万9,075円

トータルリターン:-3,832円
(前月-6,818円

最近トランプ関税で絶不調の日経平均の1.4%取り崩し実験ですが、分配金は1,250円、トータルリターンは-3,832円と前月よりは改善しています。短期での変動が激しいので、やはり日経平均はけっこうな高ボラ銘柄とは思いますね。

5:eMAXIS SlimTOPIX(毎月1.2%)

分配金:1,200円→1,127円
(前月1,209円

元本部分:10万円→9万5,063円
(前月9万5,245円

トータルリターン:-202円
(前月1,147円

TOPIXの毎月1.2%取り崩し実験ですが、分配金は1,127円、トータルリターンは-202円とプラテンしそうな気配もあります。日経に比べるとボラは低めですが、やはり高ボラ銘柄ですね。

6:ゴールドファンド(毎月0.3%)

分配金:3,000円→3,524円
(前月3,361円

元本部分:100万円→115万4,438円
(前月115万0,932円

トータルリターン:+16万7,780円
(前月+16万0,75円

金の投資信託であるゴールドファンドの0.3%取り崩しですが、分配金は3,524円、トータルリターンは+16万7,780円となりました。世界的な混乱の中、ゴールドの一人勝ちみたいな状況になっていますね。この状況でビットコインなど暗号資産が上がっていないということは、通貨不安時の代替資産になりえないということの証明にもなっているとは思います。有事の暗号資産とは、まだまだならないのですね。やはり資産は裏付けが必要とは思います。

7:eMAXIS Slim全米株式(毎月1%)

分配金:10,000円→8,769円
(前月9,713円

元本部分:100万円→90万4,039円
(前月93万8,139円

トータルリターン:-56,437円
(前月-31,106円

eMAXIS Slim全米株式の1%取り崩しですが、分配金は8,769円、トータルリターンは-56,437円と、けっこうなズドンとなった前月より悪化していますね。

8:Tracers NASDAQ100ゴールドプラス(毎月1.6%)

分配金:1,600円→1,418円
(前月1,530円

元本部分:10万円→9万2,057円
(前月9万2,159円

トータルリターン:-3,350円
(前月-4,666円

新規参入のナスプラの1%取り崩しですが、分配金は1,418円、トータルリターンは-3,350円と、ゴールドを組み合わせてもNASDAQの下落をカバーしきれていない状況です。ボラティリティを考えると、ナスプラよりゴルプラのほうが合理的とは思いますね。

9:楽天レバナス(毎月2%)

分配金:2,000円→1,819円
(前月2,078円

元本部分:10万円→9万4,333円
(前月
9万4,999円

トータルリターン:+1万5,471円
(前月+1万4,318円

楽天レバナス2%取り崩しですが、分配金は1,819円、トータルリターンは+1万5,471円と、まだ元本割れは起こしていない状況ですね。長年やっているので、これまでの含み益貯金で踏ん張っているという感じです。

まとめ

そんなわけで、4月のズドン後から少々回復したという感じですが、現在のところはやはりゴールドの一人勝ち状態ですね。ドルが落ち込んでいるかわりに、ユーロがけっこう上がっているので、オルカンがS&P500を上回る形になっています。上回るといってもどっちも年初来マイナスなので、オルカンのほうが下落率がゆるいといったところですね。

ETFで比較すると、世界株式のVTが年初来-1.33%、S&P500が-3.62%なので、オルカンのほうがなだらかな感じにはなっています。

これまではアメリカの自由主義やワールドワイドな販売網によって、S&P500への投資はオルカンへの投資と変わらないという立ち位置でしたが、トランプ大統領の2期目でこれが壊されかけている状態です。

「アメリカへの投資=世界への投資」ではなく、「アメリカへの投資=アメリカへの投資」になりかけているということですね。トランプ政権が高関税でアメリカに事業を戻すと言い出してますし、各国はそれに反発して報復関税をやってますし、国民も反米でアメリカの商品を買わなくなるかもしれませんしね。

こうなるとカントリーリスクが出てきますので、オルカンへの投資はより合理的な選択になってきています。

これまでオルカンは、いわゆる中国などの新興国も混ざっていたり、成長懸念のある日本やヨーロッパなどの先進国も混ざっていたりで、というかオールカントリーなので混ざるのが当たり前なのですが、それゆえに「ワールドワイドで合理的に事業展開をしているアメリカに投資すれば十分じゃね?新興国危なくね?」という感じになっていたとは思います。

ところが「アメリカのために、高関税でアメリカ国内向けの商売をはじめる」となったら話ががらっと変わってくるわけで、自国ですべてをやろうとする旧共産圏の貧乏国家まっしぐらな状況にもなってくるとは思います。サプライチェーン無視してそんなことやったら、どう考えても高コスト化で国民消費が落ち込んで貧乏化するのは目に見えています。そもそも「偉大」なんて言葉は共産圏の指導者が使う言葉ですしね。

米自動車会社のフォードは、つい昨日に関税で約15億ドル(約2200億円)の減益になることを発表しています。ゼネラル・モーターズ(GM)も今月に、今年の関税の影響が最大で50億ドル(約7300億円)にのぼると発表しました。現状だと米自動車産業に大打撃をあたえている状況です。

最近になって映画に100%の関税をかけると言い出していますが、映画はコモディティではないので、安ければ観る、高ければ観ないというものでもないとは思います。つまらない映画だったら安くても観ませんし、面白い映画だったら高くても観る訳で、関税でどうにかなる問題でもないとは思います。

ディズニーが実写版「白雪姫」をやりましたが、165億円の赤字を出しました。映画が受けなかったというのもありますが、それ以上に製作費がかかりすぎているという問題もあります。関税なんかかけたら製作費はもっと増えますし、そもそも映画つくるのも困難になりそうな感じです。

そもそもの問題、どうやって映画に関税をかけるのかも不明です。海外で撮影したアメリカ映画に関税をかけるのかとか、どの部分に関税がかかるのかもわけがわかりません。ネットフリックスとかの配信もどうやって徴収するんでしょうね。何も考えないで思い付きでしゃべっている感がすごいとは思います。いわゆる「ダメな上司は思い付きで物をいう」というやつですね。

輸入規制により、中国のファーウェイは現在大規模半導体施設を深センでつくっていて、エヌビディアのファンCEOは「中国はAIチップ分野で米国に遅れを取ってはいない。中国は我々のすぐに後ろに、非常に近いところにいる」と危機感をあらわにしています。

アメリカはハーバード大学など教育分野にも締め付けをおこなっていますし、先端技術でアメリカが普通に没落していくシナリオは十分にありえます。頭脳がどんどん海外に流出してしまうのですね。

そんなわけで、これまでの感覚でS&P500やNasdaqに投資すると、話が違ってくる可能性もあるので、オルカンへの投資はアメリカのカントリーリスクのヘッジとして再評価されていくのではないかという気もします。アメリカ人はあまりVTに投資しませんし、年金も含めてVTI一点掛けという感じですね。日本人で日経平均一点掛けという人はほとんどいないとは思いますので、今後アメリカもそうなっていくんじゃないかとは思います。

そんなわけで米経済がどうなるか見守っていきたいと思います。次回は20万円マネーマシンの動画を出す予定です。