S&P500は頭打ち?テクニカルとジャクソンホール会議【米国株投資】

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summer rally

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

先週の週末は株価下落で終わりました。

S&P500は前日比で-1.29%、NASDAQは-2.01%です。

次回9月のFOMCでの大幅利上げが意識されていることで、GAFAMなどグロース系の下げが大きくなっていますね。

今回はS&P500が頭打ちになって、ズドンが来るのかどうかという話と、「ジャクソンホール会議」と「サマーラリー」というアノマリーのついてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

S&P500の今後

さて、S&P500についてです。

SP500 sakimono

S&P500の先週終値が4,228.48でしたが、S&P500の先物が現在4206.00と、さらに先週終値から-0.53%下がっています。そのため、今日の寄り付きから大きく下げる可能性もあります。

なぜ急に下げが意識されるようになったかと言えば、一つはテクニカル的な問題ですね。

S&P500

見ればわかるように、200日移動平均線にぶつかって、突破できずに跳ね返されているのがわかるかと思います。そうなると、次の下支えとして意識されるのは50日移動平均線になります。SP500 tec

それでトレンドラインを引いて延長してみると、仮にすんなり落下していったばあい、だいたい4000ちょい上ぐらいでぶつかることになります。とりあえず4000にしておきましょうか。

そうなるとテクニカル的にいまからどれだけ下がるかといえば、-5.4%ぐらいですね。思ったより大したことはないですね。

問題はここから下抜けるか反発するかですが、50日移動平均線を抜けてまで売りたいかというと、そこまででもない気もしますね

そうなると、パターンとしてはこのまま200日移動平均線と50日移動平均線の間でジグザグがつづいていって、10月あたりに上抜けするか下抜けするかといった話になるとは思います。

ジャクソンホール会議

ここまでの話はテクニカル的な話ですが、やはり一番の注目は次回9月のFOMCの利上げ幅ですね。FOMCについてはこちらを参照してください。

直近の大イベントとしては、26日、アメリカのワイオミング州ジャクソンホールで開催される年次シンポジウムです。いわゆる「ジャクソンホール会議」ですね。

ここでFRB議長のパウエル氏が講演します。パウエル氏は、日本でいうところの日銀の黒田総裁みたいな人ですね。

現在、アメリカのインフレが収まっていない状態にもかかわらず、株式市場がイケイケドンドンの上昇をしていますので、「ちょっとお灸をすえてやろう」みたいな感じで、タカ派的な発言をするかもしれません。

なんでいま米国株が上がっているかと言えば、「今年は利上げするけど、来年は不景気になるし、利下げするだろう」という利下げ予想があるからですね。

しかしFRB側としては、「インフレおさまってないのに、勝手に利下げ予想するんじゃねえ」ということで、ジャクソンホール会議で株式市場の熱を冷ましてやるような発言をする可能性がけっこう高いわけです。

そうなると、「来年利下げ」というシナリオが崩れるわけで、株価も下がる可能性があります。

 

まとめとQ太郎の見解

この状況でどうしたらいいのかと言えば、何度も言っていることですが、長期投資は淡々と続けてください。

10年、20年後のための投資に、直近数年の動きは本当にどうでもいいのです。

短期投資については、楽天証券で信用取引が使えるようになったので、株やETFを保有しつつ、空売りでヘッジするという方法もありますが、ジャクソンホール会議がどうなるかで変わってしまうため、ほぼ博打になりますね。

「そんなにタカ派じゃなかった」とか「だいたい予想範囲内だった」みたいな話になると、株がまた上がっていく可能性は高いです。下手に空売りすると踏みあげられる可能性もあります。

株価は先に先に物事を織り込んでしまうため、予想範囲内なら悪材料はありませんので、上がる可能性が高くはなります。

安全策をとるとしたら、博打はせずにジャクソンホール会議が終わるまでは様子見というのもいいかもしれません。

なんにしろ、よくわからないときは「休むも相場」でしばらく様子見でいいとは思います。

それとアメリカには「サマーラリー」というアノマリーがあります。

7月から9月にかけて、もっと細かく言うと、7月4日の米国独立記念日から9月第1月曜日の労働者の日までにかけて、株価が上がりやすいという現象です。

投資家がバカンスに株を買いだめしておこうということで、上がりやすくなるというアノマリーですね。

それでアノマリーを実際に調べてみたデータがあって、8月~9月はマイナス傾向、10月からプラス傾向というのがあります。

アノマリーに従うなら、9月後半あたりまで様子見するのもいいかもしれません。

そんなわけで長期投資は淡々と、短期投資はバクチになりやすいので様子見したほうが安全かなとは思います。