米国株爆上げか、暴落かージャクソンホール会議と市場の反応【米国株投資】

一般ETF投資お役立ち情報

jacksonhole

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

ジャクソンホール会議が近づいていることもあり、米国市場は様子見ムードになっていましたが、「すでにけっこう織り込んでいるし、思ったより大したことないんじゃないの?」という思惑から、S&P500は2日連続で上げてきています。

下手に売っても踏み上げられる危険もありますしね。

昨夜はS&P500が+1.41%、NASDAQが+0.52%でした。NASDAQは金利がもろに関わるので、様子見ムードはありますね。

ジャクソンホール会議については前回の動画を参照してください。

今回はジャクソンホール会議と市場の反応を見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

ジャクソンホール会議と市場の反応

さて、ジャクソンホール会議が開催されていますが、「あれ? 思ったより大したことなくね?」ということで、株価は上昇傾向にあります。

ジャクソンホール会議前に、「株価暴落」とかやたらと煽られていましたので、すでに織り込んだ状態だった可能性もあります。

株価と言うものは未来を先取りしますので、みんなが「下がる下がる」言っていれば、今の株価はすでにそれが十分織り込まれた状態になってしまうのですね。

そのため、実際にジャクソンホール会議が到来したときに、さらなるサプライズがなければ、「ふーん」で終わってしまうわけです。

利上げの必要性

さて、ジャクソンホール会議では、米金融当局者たちが、相次いで利上げの必要性を強調しました。

カンザスシティー連銀のジョージ総裁は、「政策金利は一定期間4%を上回る必要がある」と述べています。

政策金利と密接にかかわりがあるのは米国の2年債ですが、現在は3.38%です。4%をめざす場合は、債券価格がさらに落ちることになります。

逆に10年債は、将来のリセッションからの利下げを織り込んで、利回りをがくんと落としました。

逆イールドが収まる気配はまったくありませんね。逆イールドについてはこちらを参照してください。

ちなみに9月のFOMCでの利上げ幅が0.75%なのか0.5%なのかについての明言はありませんでした。状況次第と言うことになります。

ただこれも前から言われていることで、なんのサプライズもありません。

株価暴落

正直、予想を超えるような話が無いため、引き続き株価が上がっていく可能性もありますが、リッジウォーター・アソシエーツのCIO、グレッグ・ジェンセン氏は「現在の株価は織り込み不足」との認識を示しています。

「市場は比較的安定した経済でのインフレ低下を織り込んでいるが、金利上昇や米金融当局による量的引き締めの影響は織り込まれていない。資産市場の価値は全体として20-25%下落するだろう」

と、さらに20-25%の下落を示唆しています。

SP500

現在4199ぐらいなので、さらに20-25%下となると、3359-3149と、前回6月の底値よりさらに下を目指すことになりますね。

根拠としては、「インフレがそうとうしぶとくなりそうなので、利上げが延々と続く可能性がある」ということですね。

インフレが収まらないことで、金利が上がり続けるという未来を予測しています。

また、「金融経済と実体経済の間には大幅な乖離がある。キャッシュフローと資産価格の正常な関係よりも、価格はまだ25ー30%高い」と述べています。

「じゃあ、どうすればええねん」という話ですが、ジェンセン氏は「リスク低減と、世界的・環境的な多様化」と述べています。ようするにいろいろなアセットにリスク分散しておいて、ついでにアメリカ以外にも投資して、どう転んでもいいようにしておけということですね。

日本株も、米国株の10分の1でいいので、ちょっとは持っておいたほうがいいかもしれません。日本株高配当投資についてはこちらを参照してください。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけで、短期的には株価が上がって空売り勢が踏みあげられてさらに上昇みたいな展開になる可能性もありますが、利上げ自体は続くので、来年あたりから実体経済への影響が出てくる可能性もあります。

そうなると現在のドル高から反転して、ドル安方向へと向かい、株安ドル安のダブルパンチで、日本在住の米国投資家にとっては試練の日々になるかもしれません。

なんにしろ、短期投資は余剰資金での投資、長期投資は淡々と毎月積み立てを心掛け、一気に金持ちになろうとする誘惑を払いのける必要があるとは思います。

市場のボラティリティが上がったときには、キャッシュポジションもうまく利用していくのがいいでしょう。キャッシュポジションについてはこちらを参照してください。