キャシー・ウッド氏の投資会社「アーク社」って何?ARKKとSARKって?
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今回は著名な投資家キャシー・ウッド氏の率いる投資会社「アーク・インベストメント・マネジメント」、通称「アーク社」についてです。
アーク・インベストのETF「アークイノベーションETF」は一時期話題になっていましたね。ティッカーシンボルは「ARKK」です。
コロナショック以降、めざましく上昇して、「驚異の成長率」などともてはやされました。しかし現在は、最高値から50%以上の減少になっています。年初来では約-30%ですね。高値掴みしたばあいは、きびしいことになっているとは思います。
株は50%減になったばあい、これを回復するには2倍にしなければいけません。100万円が50万円になったら、戻すためには50万円を2倍の100万円にしないといけないのです。
ボラティリティの高い銘柄に気をつけなければいけないのは、こういうのがあるからですね。
それではアーク社の歴史と、そのETFについて見ていきましょう。YouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
アーク社とそのETF
アーク社のETF
アーク社のフラグシップとなるETFは、前述した「ARKK」です。
それ以外にも、
アーク次世代インターネットETF「ARKW」
アーク金融イノベーションETF「ARKF」
アーク自動化テクノロジー&ロボットETF「ARKQ」
アークゲノム進化ETF「ARKG」
などがあります。
いかにもなキラキラしたテーマ型ETFですね。
どれも似たような動きをしますので、どれも良い感じに大きく下落しています。
SARKとは?
これに対して、嫌がらせか皮肉のように、ARKKと逆の動きをするETF「SARK」が、タトル・キャピタル社のCEOマシュー・タトル氏によって、昨年11月9日に開設されました。
ETFの経費率もARKKとおなじ0.75%と、かなり皮肉がきいています。
それでこの運用成績が、現在のところ爆益ですね。昨年11月の開設後から+60%以上の爆益です。
アーク社の成り立ち
さて、投資の世界ではだんだんとネタ扱いされてきているキャシー・ウッド氏率いるアーク社の成り立ちについて、ざっくりと説明していきます。
もともとウッド氏はアライアンス・バーンスタイン社で働いていました。2014年に「破壊的イノベーション」にもとづいて、いかにもなハイパーグロース銘柄を組んだETFを運用したいと提案しました。
しかしこれは「リスク高すぎちゃう?」とあっさり却下。
そこでウッド氏は会社をやめ、アーク社を立ち上げたのです。
最初のうちは運用成績は良く、ファンも多く付きました。米国株が好調な時期でしたしね。
2021年には「フォーブス」の、50歳以上の最高の著名人50人ののうちの一人に選ばれています。
しかし直近はグロース銘柄の暴落により、フラグシップETFのARKKは最高値から-50%以上の下げを食らっています。
ARKKの構成銘柄
ARKKの構成銘柄ですが、テスラをトップにして、ズームやスクエア、ロク、スポティファイ、テラドックなど、いかにもなグロース銘柄がそろっています。
とくにテスラは全体の1割ほどを占めているので、ETFにあたえる影響は大きめです。
そのテスラ株を、キャシー氏は昨年8月ごろから一部売却し、保有率を8%まで減らしましたが、つい先日買い戻しをはじめています。
テスラはサプライチェーンの混乱があることから、新型車の発売を今年は中止。来年まで延期したことで、1月27日には10%以上の下落をしました。これによって、時価総額で約12兆6000億円が吹っ飛んだ計算になります。
この状況で買い向かうのは、けっこう勇気がいりますね。今年、テスラの新モデル出ませんしね。
底値で拾えたのか、それともさらなる下落が待っているのか、なんにしろそれは結果論なのでどうとも言えません。
キャシー氏は押し目買いと判断したのでしょうね。投資は人それぞれなので、自己責任で自分の判断でやるのがいいかと思います。すべては結果論ですし、どう動くかなんか確実に当てられたら、みんな大金持ちですしね。6割当てられれば達人だとQ太郎は思います。
ARKKの評価
投資はやはり、リターンよりもリスク管理をしっかりしたほうがいいかとQ太郎は思います。
ARKKは攻めのETFですので、伸びるときはすごく伸びますが、そのボラティリティの高さから落ちるときはすごく落ちます。
これは投資においては当たり前のことなのです。リターンとリスクは表裏一体ですしね。
大きなリターンを得たければ、それだけのリスクを背負わなくてはなりません。
ARKKというのは、そういうハイリターンハイリスクを背負える人たち向けには良いETFだとは思います。
Q太郎はグロース銘柄はそんなに好きじゃなく、買うとしてもせいぜいマイクロソフトやグーグルぐらいですね。テスラはあまり好きではありません。
基本的にQ太郎は、コカ・コーラ―やマクドナルド、P&Gなど、誰でも知っている地味で配当金多めの銘柄が好きですね。AT&TとJ&Jはスピンオフがあるので売却しましたが、スピンオフ後に様子を見つつ買い戻そうかと思っています。
キャシー氏とビットコイン
それとキャシー氏は、ビットコインについて、「2030年までに100万ドルを超える」と言っています。日本円で1億円を超える価値になるらしいですね。
イーロン・マスク氏もそうですが、こういうの価格操作にならないのでしょうかね。ビットコインは法律がととのっていないから、好き放題やっている感がありますね。発言を根拠にして価格が動くっていうのは、正直どうかと思います。
マスク氏は「ビットコインでテスラの車が買える」やらなんやらいっておきながら、価格が下がったらすぐに取りけして、「車買えませーん」みたいにいいだすなど、経営者としてのしたたかさがありますね。
世間じゃ「ビットコインの値段はマスク氏の発言で決まる」みたいな言われ方もされていますしね。
まとめとQ太郎の見解
ボラティリティの大きな銘柄は注目を集めやすいですが、落ちるときは一気に落ちますからね。人気商売みたいなところはありますね。
ちなみにビットコインは、昨年には「年末に1000万円超える」とか言われていましたけど、全然そんなことはありませんでした。
「ビットコイン1000万円説」は、今度は「今年中に1000万円突破になっていますね」。
言い続ければ、いつか当たるかもしれませんけどね。
けっきょくこういう発言で価格を動かそうとするのは、本当にいかがなものかとは思いますね。
一般株とちがって、価格の基準になる企業業績とかもありませんしね。需給だけですべてが決まってしまう、投機の世界です。
グロース銘柄もそういうところがありますね。
現在、ビットコインは、年初来で約-22%になっています。昨年11月に700万円ぐらいまで付けましたけど、そこから大きく落ちましたね。
将来どうなるんでしょうね、ビットコイン。
エルサルバドルだと法定通貨になりましたが、国民からの不満は多いですね。4分の3の国民が引き続きドルを使うと言っていますし、さすがにあんなボラティリティの高いものを給料とかにされてしまったら、生活も安定しませんしね。
通貨はやっぱりボラティリティの低いものがいいですね。
それとキャッシュポジションの使い方については、こちらの記事を参照してください。
キャッシュポジションはボラティリティの調整に便利なので、Q太郎は有効活用しています。