海外の銀行預金300万円が引き出せない。どうしたらいい?というご質問
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、中国の銀行にある300万円が引き出せないことについてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
中国の銀行の300万円の預金が引き出せない
こんなご質問をいただきました。
「相談があります。
現在FIRE生活をしている者ですが、7年ほど前に中国で働いていた事があり、中国銀行に300万円以上の定期預金があります。
現在日本に戻っていますが、銀行のカードだと普通預金のお金しか引き出せません。
日本の中国銀行の支店に聞いてみたのですが、定期預金の解約は中国本土の銀行でしか行えないと言われました。
ネットバンクにもアクセスできず、困り果てています。
とは言え、中国で外国人が捕まったとのニュースが近年多いことから今中国へ行くのも怖く、どうしたらいいのかわかりません。
ただどうしても取り返したいわけではなく、身の安全と300万円だったら身の安全を取った方がいいような気もします。正直、日本に十分な貯金がありますし、中国にあるお金に対してそこまで執着があるわけではありません。無くても困るわけではありません。
こういう場合にお金をあきらめるという判断もありでしょうか?またあきらめたときのマインドセットなどありますでしょうか?またQ太郎さんでしたらこの状況でどうしますか?
Q太郎さんはよく海外や台湾へ行くとのことですが、チャンネルの趣旨と関係ないかもしれず申し訳ないのですが、こういう場合の対処方法など知ってましたら教えて頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。」
とのことです。
質問内容からすると、中国へ行く以外の方法が無いようなので、中国へ行くしかないんじゃないでしょうか。
似たようなケースとして、知人のオランダ人で日本の英会話教室で働いたことがある方がいて、三井住友銀行で預金をしたまま使わずに10年以上経ってロックされてしまった方がいました。
それで日本へ行く予定がないうえに、日本語もろくにしゃべれないので、どうすればいいのか代わりに聞いてきてくれと言われたことがありました。
それで実際に聞いてきたのですが、結果、パスポートを持って窓口まで来てくれたらロック解除の手続きができるとのことです。
ただ本人がいかないといけませんので、代理で手続きをするというのは無理のようです。
そのオランダの方は、口座の預金は数十万程度なので、日本へ行く機会があったときにでも手続きをするとのことです。わざわざ預金のお金目的で日本に来てまで取り戻すつもりはないようですが、そんなわけで、日本でもやはり本人が行かないと無理なようです。本人確認はどうしても必要になりますね。
日本だと中国に関するあまりよろしくないニュースが流れますが、Q太郎が実際に中国へ行ったときにはそこまで圧力は感じなかったですね。ビジネスで中国へ行く人も多いですし、中国で何かやらかしたとか、著名人とか大学教授とかでなければそうそう捕まることは無いとは思います。外国人なんて毎日、それこそ万単位で行き来していますしね。
かと言って、実際に中国へ行って捕まってQ太郎のせいにされても困りますので、ここでは投資とおなじでリスクリターンを考えればいいとは思います。
まずリターンですが、その定期預金の300万円ですね。それでリスクというのは、中国で捕まったりということですが、どれぐらいの危険度があるのかは、質問者様の仕事内容や立場とかによるのではないかとは思います。一般人ならそこまで問題にならないとは思いますので、リスクは低い気はしますね。
これは質問者様の立場がわからないのでどうにもなりませんが、もしリスクを感じるようで、それが300万円のリターンに見合わないのであれば、中国行きはあきらめたほうがいいかもしれません。これは当事者しかわかりませんので、自分で判断していただければと思います。
あと時間の問題ですね。お金が足りている状態で、さらに300万円のために時間を使って中国に行くかどうかです。中国旅行のついでだったらいいのですが、行きたくないのにお金のためにわざわざ行くとなるとストレスもすごいことになりますし、そこまでしてそのお金が必要かという問題にもなりますね。
ただ300万円は結構大きいとは思いますので、解決策としては、その300万円をいざという時の資金にすればいいのではないでしょうか。
今はお金に困っていないとのことですが、例えば将来なにかあってお金が無くて困ったときに、中国に行けば300万円取れると思っていれば安心感もありますし、いますぐ300万円を回収できなくても気にならないんじゃないかとは思います。
どうせしばらくは使わないお金ですし、いざというときの貯蓄が中国にあると思っておけばいいとは思いますね。300万円をあきらめるという考え方ではなくて、中国に300万円のいざというときの貯金があると考えればいいわけです。
そしていざというときは、すでに失う物もないでしょうから、そのときはむしろ喜んで中国へ行くことができるんじゃないかとは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・外国の銀行でなにか手続きをしようとすると、基本的には本人が出向いての確認が必要。
・中国に行くかどうかは、リスク・リターンで考える。(著名人とか特別な立場とかでなければそこまでリスクは無いとは思います。毎日何万という外国人が中国を行き来していますしね)
・中国へ行く時間やストレスなども考慮しておく。
・「300万円をあきらめる」のではなく、「いざというときに中国に300万円ある」と思っておけば安心感になりますし、今すぐ回収できなくても困らないかと。
・いざというときは失うものがありませんので、そのときに中国へ行けばいいかと。
となります。
そんなわけで質問者様の立場がよくわからないのでなんともいえませんが、いますぐお金が必要でなければ、いざというときのバックアップとして中国に残しておいてもいいんじゃないでしょうか。それでなんかの都合で中国へ行くことになれば、その時におろしてもいいですしね。
とにかく、そこまで思い詰めるような話でもないとは思いますので、様子を見つつ、どうするか決めればいいとは思います。