まとまった資金がある場合、一括投資か、分散投資か

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ikkatu bunkatu

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

QYLDに200万円を一括投資したので、合計1,800万円になりました(2021年12月29日時点)。

来年、NISAに入れるためにとっておこうと思ったのですが、面倒くさくなったので一気に投資しました。

来年は来年でまた投資します。

それで今回は、まとまった資金 たとえば2000万円とかある場合、一括投資か分割投資、どっちがいいかについて述べていきます。YouTube動画で見たい方はこちらのリンクから

 

インデックス投資における一括投資と分割投資

一括投資か、分割投資、これはキャピタルを求めるインデックス投資か、それともインカムを求める高配当投資かでも話が変わってきます。それも含めて話していきます。

仮に、いま手元に2000万円といったまとまった資金があるとして、全米のインデックスに投資したい場合、一括投資にするかどうかということです。

一カ月に100万円ずつなど、何回かに分けて投資するか、一括でぜんぶ投入するか、けっこう悩むかと思います。

とくに40代を超えてきて、あるていどまとまった資金がある人にとっては難題ですね。

40代以上の方は、

なんか投資しないといけない

と思い始めて、いまあるまとまった資金をどう使うかで悩んでいるのではないでしょうか。

Q太郎の結論をいいますと、キャピタル狙いのインデックス投資でも、インカム狙いの高配当投資でも、基本的には一括投資だと思います。

Q太郎は、手元に2000万円あったら、そのままぜんぶ投資に一括で使ってしまいますね。

もちろん生活防衛資金はべつにありますので、あくまで「投資のための2000万円だったら」という話です。

生活費は別にとっておいてくださいね。

生活費と投資は違う財布ですからね。

投資はあくまで余剰資金でやるものです。

インデックス投資の場合

話を戻しまして、まず、キャピタル狙いのインデックス投資での一括投資をお話しします。

インデックス投資は、王道としては全米かS&P500のインデックスですね。

米国ETFでいえばVTIやVOOです。

いまだと楽天VTIとかSBIVTIとか、購入手数料無料で信託報酬の安い投資信託がありますから、無理に米国ETFを買う必要はないでしょう。

為替手数料や購入手数料を取られますし、分配金再投資もまとまった金額にならないとできませんし、Q太郎的にはVOOやVTIはメリットが少ないかと思います。

昔は投資信託の信託報酬が高かったのでVTIやVOOを買う意味はあったのですが、時代の流れと言うか、投資環境がよくなったというか、いまは本当にメリットがあまりないですね。

とくに分配金を吐き出さないでもらいたいので、勝手に再投資してくれる投資信託は便利です。

それに100円単位で気軽に投資できるのも、投資信託の良いところですね。

とりあえず余ったお金を全部ぶち込んでおくということがやりやすいかと思います。

話を戻しまして、全米やS&P500は、長期的には右肩上がりなので、これに入れておけば問題ないかと思います。

2050年までは人口増加しますので、それまでは大丈夫じゃないでしょうか。

それ以降はどうなるか知りませんが。

とにかく2050年あたりまでは、長期的には右肩上がりにはなると思います。

この「長期的には」というところが重要です。

ここでいう長期は10年以上ぐらいのスパンですね。

これぐらいのスパンがあると、例えばリーマンショック前の最高値で一括投資していたとしても、いまから見れば、

あ、安いじゃん

となります。

あくまで「今から見れば」ですけど。

一括投資の一番の大きな問題は、メンタル面の問題ですね。

Q太郎も経験しましたが、リーマンショックからの回復ってけっこう時間がかかりました。

コロナショックみたいな、あんなぬるいものじゃないですからね。

本当にヤバいやつは、あんな一瞬で回復しませんからね。

ITバブルのときもそうでしたが、何年もずっと株価がだらだらと低迷して、回復しないという状態が続いたので、株式投資自体が信用できなくなるみたいな状況でした。

本当にダラダラダラダラ何年もかけて下げていくという状態です。

希望を持たせつつたまに上がるのですが、また下がっていくといった感じです。

地獄としかいいようがない状況でしたね。

そんな状態でストロングホールドできるかといえば、メンタル的に結構難しいんじゃないかと思います。

理屈では「2050年まで人口増加するから、長期的には右肩上がり」とわかっていても、実際暴落のその場にいると、そんな考え、簡単に吹き飛んでしまうのですね。

一括投資が最適解なのはわかるのですが、人間のメンタルがそれについていかない

若い人は気にしないでインデックスに入れてあとは放置でいいですが、年齢が上がっていくと時間的な余裕がなくなってくるので、あるていど保守的にならざるを得ません。

債券やゴールドを入れたり、VOOやVTIより値動きのゆるやかなVIGにしたりとか、そういう工夫ですね。

Q太郎が高配当投資をしているのも、そんなメンタル面をおぎなうためというのがあります。

長期的に見れば、下落は大した問題ではないのですが、人間のメンタルではそれが理解できないのです。

人間は合理的にはできていないのですね。

分割投資について

次に分割投資について考えていきます。

たとえば2000万円一括投資したとして、その後急に何とかショックがきて50%下落したら、

「ほら見たことか! 一括投資は間違ってるんだ!」

泣きながら激怒することになると思います。

虎の子の2000万円が、あっという間に1000万円になってしまうのですから、そりゃ怒るでしょうし、メンタルきびしくなるでしょう。

「全然問題ないんだからね!」

ツンデレ気味に耐えられる人は、そんなにいないんじゃないかと思います。

そのため、一カ月ごとに100万円ずつ投資して20カ月続けるなど、メンタル面での負担をやわらげるために分割投資と言う選択もありだとは思います。

そもそも上がるか下がるかなんてわからないのですから一括投資が正しいのですが、それでもやはり、人間のメンタルは耐えられません。

だからメンタルと付き合っていくためには、分割投資をおこなうのも一つの戦術なのです。

まあ、自分の心をごまかしつつ、徐々に投資に慣れていくためですね。

一括投資と分割投資の違い

ただ、言っておきますが、分割も一括もおなじことです。

ここは勘違いしないほうがいい点ですが、「ドルコスト平均法だから安全」と言うのは無いです。

分割投資でも、いつか投資をやめなければならないのです。

投資を辞めた時点から見れば、それは一括投資とおなじことなのです。

平均的な価格で一括投資したのとおなじことなのですね。

そのため、まとまった資金があれば一括投資が正しいのですが、短期的には値段のぶれがあるので、それを耐えられるかどうかが問題になってきますね。

インデックス投資のまとめ

ここまでをまとめると、

・一括投資が一番合理的

・ただメンタル的に耐えられないと思うなら、迷わず分割投資せよ。

ということです。

「一括投資しようかな、でも下がるかもしれないしな」

と思うのであれば、迷わず分割投資してください。

迷っている時点で、一括投資できるほどのリスク許容度は、あなたにはありません

一括投資したら、かならず後悔することになるでしょう。

投資とは、あくまで自分のメンタルとの戦いなのです。

ただ分割投資をおこなうばあいでも、1~2年ぐらいで投資を完了させたほうがいいでしょう。

具体的には10分割から20分割ですね。

投資は時間を活かす必要がありますからね。

 

高配当投資における一括投資・分割投資

次に高配当投資ですが、これも一括投資が合理的です。

ただし、価格が低いときに一括投資する必要があります。

配当金が変わらないばあい、買った時点で利回りが固定されてしまうからです。

安く買った方が利回りが高くなるのはあたりまえですね。

そのため高配当投資は、いつ資金を投入してもよいインデックス投資とは違った投資手法になります。

とくに個別株は、不当に安いときに買い集めるということをしなくてはなりません。

たとえばコロナショックのときとかですね。

つまり高配当投資家は、暴落を待ち構える投資家だとも言えます。

そして暴落時に買い集めるためのキャッシュポジションを持っていなくてはなりません。

フルインベストではだめなのですね。

キャッシュポジションは、債権を使って代替しても問題ありません。米国ETFだとBNDやAGG,TLTといったものですね。

またゴールドを使う手もあります。米国ETFだとGLDやGLDMですね。

なんにしろ、高配当投資をやるときは、キャッシュポジションを意識するのがいいでしょう。

高配当投資は、あくまで暴落にそなえる保守的な投資なのです。

 

まとめ

ここまでをまとめると、

・インデックス投資は、タイミング不要で一括投資が合理的。

・ただ人間のメンタルは合理的にできていない。少しでも不安を感じたら分割投資。ただし資金は10回~20回ぐらいに分割して、1~2年で投資を終了させ、時間の効果を有効に使おう。

・高配当投資は暴落時に一括投資。買った時点で利回りが決まってしまうから。キャッシュポジションはしっかり確保。債券やゴールドを代用してもいい。

ということになります。

まとまった資金がある人は、このあたりで考えてみるといいかと思います。

けっきょくは、投資はメンタルとの戦いですからね。