フロンティア市場ETF「FM」とは?メリット・デメリット【米国ETF投資】

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回はリクエストのあったフロンティア市場ETF「FM」についてです。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。

 

フロンティア市場ETF「FM」とは?

さて、フロンティア市場ETFの「FM」です。

フロンティアマーケットでFMなので、そのまんまのわかりやすい名前ですね。

まずフロンティア市場というのが何かということですが、いわゆる中国やインド、ブラジルなどの新興国市場よりもさらに小さな市場です。

具体的にはベトナムやフィリピン、パキスタン、コロンビア、ナイジェリアなどの、新興国よりさらに市場規模の小さな国ですね。

「そんなところに投資して大丈夫か?」と思うかもしれませんが、ぶっちゃけリスク高いです。

ただこういう国に投資しておけば、なんかのはずみで上がるんじゃないかなーという淡い期待のもとに投資する感じで、ある意味宝くじ枠とも言えます。

あと今は中国が不調なので、そのうち新興国投資をしている投資家の資金が、中国の不調でフロンティア市場に流れてくるんじゃないかなー、流れてきたらいいなーという淡い期待ですね。

ちなみにQ太郎のスタンスですが、基本的に新興国市場とかフロンティア市場とかへの投資は難しいと思っています。

いわゆる「うねり取り」をする投資になるのですね。

米国株投資のように長期投資で右肩上がりというような楽なものではなく、適切なタイミングで買って、適切なタイミングで売り抜かないといけないのですね。

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具体的に見てもらえばわかりますが、上下を繰り返すような形になっています。買うタイミング次第でパフォーマンスが変わってしまいますし、長期投資がかならずしも成功する市場で無いことは見ればわかるとは思います。

そんなわけで、しっかり見張って、買って売ってができる人にはいいかもしれませんが、「ほったらかし投資」にはまったく向いていない投資です。

そんなわけで、Q太郎自身はそこまでボラティリティを求めていないので、新興国投資とかそんな好きじゃないですが、売ったり買ったりで一攫千金とかを狙っている人には良いかもしれません。

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そんなフロンティア市場に気軽に投資できる「FM」ですが、組み入れ銘柄はこんな感じで、ベトナムが27.57%と全体の4分の1以上を占めています。

よくある理屈として、「新興国投資は中国が28%ぐらいを占めているので、中国が支配的になっている。中国が落ち目になるとそれにひっぱられる」という話なのですが、ぶっちゃけFMも現状はベトナムが約28%と支配的なので、どっちもどっちかなという感じがあります。

ちなみにFMの純資産総額は約4億ドルとかなり少ないです。そして経費率は0.80%とくそ高いですね。分配金利回りは2%ちょいぐらいです。

ちなみに新興国に投資できるETFのVWOは、純資産総額700億ドル、経費率0.08%と10分の1の経費でお安くなっています。規模が全然違うことがわかるかと思います。

メリット・デメリット

FMのメリット・デメリットについてです。

メリットその1は、気軽にフロンティア市場に投資できることですね。また分散されていますので、カントリーリスクを減らすことができます。

メリットその2は、新興国へ向かう投資資金の一部が、中国の不調によってフロンティア市場に流れこんでくるんじゃないかなーという期待があるような気もしなくもないかもしれないという点ですね。実際にどうなるかはわかりませんが。

メリットその3は、高いボラティリティによって、うまく売り抜ければそこそこ稼げるかもしれないという点です。ただ先程も述べたように「うねり取り」の投資になりますので、「どこかのタイミングで売り抜く」ということが重要ですね。

次にデメリットですが、デメリットその1はうねり取りの投資なので、タイミングが重要になります。長期投資が報われるとは限らない投資なので、見張ることが重要になりますね。

デメリットその2はくそ高い経費率ですね。VWOと比べると経費率は10倍の0.8%です。

デメリットその3は、流動性リスクです。純資産総額が4億ドル程度と、VWOの700億ドルと比べればかなり少なめなので、何かあったときに売却しづらいことになるかもしれません。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけで一攫千金のフロンティア市場ですが、米国の高金利を食らっていま丁度落ち込んでいるので、いまが投資タイミングと考えている人がいるかもしれません。

ただあくまでうねり取りの投資なので、長期投資すれば報われるというものでもないため、投資する場合はしっかり見張って適切なタイミングでの売却をしたほうがいいとは思います。

新興国やフロンティア市場は、そもそもの市場の信用性が低いですし、カントリーリスクも高めなので、それなりにリスクのある投資だと思ったほうがいいでしょう。

あと割合的にベトナムが28%ほどになっていますので、ベトナムへの投資に未来があると思う人にはいいかもしれません。

管理が面倒な方は、世界株ETFのVTやそれに関連した投資信託を購入した方が面倒がなくていいかなとは思いますね。