日本の高配当ETFってどうなの?【新NISA/1489/1698/日経累進高配当株指数】
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、日本国内の高配当ETFについてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
国内高配当ETFってどうなの?
こんなご質問をいただきました。
「国内高配当ETFについてはどう思われますか?
米国の高配当ETF等は保有しており、残り資金の投資先として配当金に為替の影響を受けない1489、1698、日経累進高配当株指数に連動する投信などに興味があるのですが、今のところまだピンと来ておらず迷っています。
国内高配当ETFについて何かお考え等あれば、聞かせて頂けたら嬉しいです。」
とのことです。
以前動画でも述べましたが、現在Q太郎は日本株や日本のETFは買っていません。日本が悪いというわけではなくて、郵便物が嫌なのですね。
以前は20銘柄以上買っていたうえに、ETFもいくつかあったので、毎回海外から戻ってくると、大量の郵便物を処理しないといけないのですね。
実際何年も惰性でそれらを処理してきました。最初は個人情報の書かれている部分はこまめにシュレダーに入れたりとかして処理していたのですが、だんだん面倒になってきて最終的には手で適当に破ったりするようになってきました。
そんな作業をしながらふと我に返ってしまって、、自分の人生の時間や労働力が、こんなどうでもいい郵便物の処理に使われるのはどうなんだろうと考えだして、もう日本株とかETFを買うのはやめようということで、一気に全部売却して処理してしまいました。
郵便物さえ届かなければ続けてもかまわなかったのですが、本当に毎回帰国したときに大量の郵便物を見るのが嫌で嫌で仕方なくて、そもそも配当金やキャピタルゲインなんかよりも幸せに生きることのほうが重要なので、日本株やETFは一気に辞めたという話です。
郵便物を開けては破り、開けては破りが、本当に嫌で嫌で仕方がなかったのですね。しかも中に入っている企業宣伝で「SDGsに力を入れています」とか「環境に配慮」とかきれいごとが書かれていますが、それだったら郵便物送るなよ、いますごい無駄が発生しているんだがといったところです。1株のミニ株にまで郵便物が届くので本当にアホじゃないかと思っていました。
そんなわけで日本株やETFは郵便物のせいで精神衛生上よくないので、きっぱりやめることにしました。本当に郵便物さえ届かなければいいのですけどね。
そんな感じなので最近ほとんど見ていないのですが、とりあえずご質問にあった銘柄を見ていきましょう。
まず1489ですが、NF日経高配当50 ETFですね。これは昔ちょっと持ってました。けっこう人気があって、現在の限度額設定が4,000億円なのですが、新NISAとかの影響で投資する人がさらに増えて純資産総額も3,500億円を超えてきて限度額に近づいてきたので、先月5月に限度額を4000億円から5000億円に引き上げています。国内の高配当ETFでは人気のある銘柄ですね。
設立は2017年で、配当は年4回の1月、4月、7月、10月の各7日ですね。
内容を見ていきますと、日経平均の予想配当利回りの高い50銘柄で構成される株式指数に基づいたETFになっています。いちおうインデックス投資ですね。ただそれぞれの銘柄には流動性や配当の大きさなどで重みづけがおこなわれていますので、完全なパッシブ運用というわけでもないですね。
現在の経費率は0.308%と、ぼったくりの多い高配当系ETFや投資信託業界の中では良心的な経費率になっています。
分配金もしっかり支払われていて、直近で計算すると分配金利回りは3.79%ほどですね。悪くはないとは思います。
日経平均とパフォーマンスを5年間で比較をしてみると、日経の上昇が63%ほどに対して、1489は133%ほどと2倍を超えています。とくに2021年以降からの低迷期でもしっかり伸びているので悪くないんじゃないかとは思います。あくまで過去のデータからの話ですけどね。2024年以降はちょっと頭打ち感も出ていて、テクニカル的にはダブルトップでの下げトレンドも観られます。このあたりが突破できるかどうかですね。
次に1698ですが、上場インデックスファンド日本高配当になります。こちらは東証配当フォーカス100指数をつかったものです。
東証配当フォーカス100指数は、時価総額および予想配当利回りで選定された100銘柄(株式90銘柄、REIT10銘柄)を対象とする指数です。1489の50銘柄と比べると2倍の銘柄数になりますね。
配当は年4回で、毎年1月、4月、7月、10月の各8日になります。経費率も0.308%とリーズナブルで、1489と競争している感じはあります。
純資産総額は約490億円で、規模としては1489よりは一桁ほど小さいですね。日本のETFとしては悪くないですが、安心感的には1489のほうがいいかなといった印象です。
配当利回りですが、直近で計算すると3.4%ぐらいです。ちなみに5年間パフォーマンスだと+98%となっていますので、日経平均よりは高パフォーマンスになっています。
最後に日経累進高配当株指数ですが、これは増配か配当維持を10年以上続ける、配当利回りの高い30銘柄によるインデックスです。最近できたものですね。VIGや配当貴族みたいな感じです。
今年の4月にこのインデックスを採用した国内初の投資信託「(アムンディ・インデックスシリーズ)日本・高配当株」が登場しました。楽天証券やSBI証券などで購入できます。信託報酬は0.18%となかなかリーズナブルですが、配当は年2回の5月、11月の各20日ですね。まだはじまったばかりなのでなんとも言えません。純資産総額も9.4億円と10億円ラインを割っています。しばらく様子見といったところですね。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・1489は日経高配当50指数を使ったETF。経費率約0.3%。分配金は年4回、分配金利回りは直近で約3.8%。純資産総額も3,500億円を超え、現状一番安定感があるかと。
・1698は東証配当フォーカス100指数をつかったETF。経費率約0.3%。分配金は年4回、分配金利回りは直近で約3.4%。純資産総額は約490億円。分散重視ならこれでも。
・「(アムンディ・インデックスシリーズ)日本・高配当株」は日経累進高配当株指数に連動する投信。信託報酬約0.2%。分配金は年2回。今年4月はじまったばかり。純資産総額は9.4億円。
となります。
そんなわけでこの中だと、Q太郎も買っていた1489が純資産総額も多いため早期償還リスクも小さく、一番安定感があるかなといったところですね。アムンディのやつはちょっと様子見が必要とは思います。
まあ、日本も近年競争原理がやっと働いて、経費率は安くなりましたね。昔は本当にひどかったですしね。
そんなわけでポートフォリオにちょっとぐらい入れてもいいかなという感じはあります。