【QQQ/QYLD】NASDAQ100が-5%下落後の、ITバブル・リーマンショック時に見られた大暴落パターン【歴史に学ぶ今後の動きと対策】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
2022年1月24日に、QQQの参照するインデックスのナスダック100で、日中に4.94%の下落と、5%近い、かなり大きな下げがありました。
リーマンショック時の最大下落幅を超えた下げです。
リーマンショック時の、ナスダック100の日中の最大下げ幅は2008年10月23日の マイナス4.84%ですので、これを超えた数字になっています。
今回の下落率より高いのは、ITバブル崩壊のときの、2001年1月8日の-5.15%になります。
今回はこのことと、QQQ,QYLDへの影響、そして歴史的にこのあとどうなっているのかについて述べていきます。YouTubeで本記事の動画を観たい方はこちらのリンクから。
ナスダック暴落の歴史とその後
ナスダック100の日中の下落率を並べると、以下のようになります。
2022年1月24日 -4.94% 0.49%(今回)
2008年10月23日 -4.84% 0.17%(リーマン)
2001年1月8日 -5.15% 0.6%(ITバブル崩壊)
どれも終値に向けては反発しており、似たような動きになっていますね。
歴史は繰り返しているのかもしれません。
QYLDは2013年からはじまったものなのでデータはありませんが、
当時のQQQがどうなったかは見られますので、それを見てみましょう。
どちらにしろQYLDはQQ頼りですからね。
まずITバブル時を見てみましょう。
2001年1月8日あたりですね。1月8日のあと、およそ12%ほど上昇した後に、約50%のダウンですね。
上がったのを契機に、戻り売りがはじまってますね。まったく容赦ありませんね。
これ、けっこう下がったところなんですよね。そこで買い向かったばあい、そこからさらにマイナス50%食らってしまうんですね。
徹底的に容赦ないですね。
これが本当の底をつけるのは、さらに2年近くが経過してからです。
暴落というのは、もともとそれだけ長いものなのです。
だからコロナショックは、Q太郎の中ではかなり例外というか異例ですで。政府がお金をくれて買い支えたようなものですしね。
とりあえず、今後10%以上上がっても、そのあとに50%ダウンのズドンが来るケースが過去にあったのは、覚えて置いたほうがいいかと思います。
この理由はもちろん、戻り売り待ちの人たちの売り込みです。
リスク管理の方法
問題はこういう事態が起こると仮定したばあい、どうリスク管理するかです。
現状これを避けるにはどうすればいいかといえば、利上げが終わるまで待つか、どうしても投資したければ時間分散しかないですね。
投資時間を分散させてリスクを軽減すること、ようするに地道にコツコツと毎月積み立てしか方法はないかとQ太郎は思います。
だいたい10%以上上がって、「ワーイ!」みたいな状態のあとに50%落ちるとか、普通は想像しませんね。
そんなのが読めたら、いくらでもお金が稼げますしね。
次はリーマンショック時の、2008年10月23日あたりを見ていきましょう。この時期はもう底を突き始めていますね。
10月23日以降に14%ぐらいの上昇をしてからの、約-26%の大きな下落ですね。だいたい似た動きですね。
ITバブルの方がインパクトが大きいですが、約-26%は元本の4分の1が吹っ飛ぶ大きさなので、けっして小さな数字ではありません。いまあなたの買っている銘柄が、25%減ったときの損失を計算してみればわかります。
なんにしろ、だいたい似たような動きになっていますね。しばらく上がってからの、ズドンの大きな下落ですね。
QQQとQYLDの上値の重さ
今回も、しばらく10%ほど上げてからのズドンがくる可能性もなくはないかとQ太郎は思います。
上値重いですし、売りたい人たくさんいますし、警戒は必要でしょう。
そもそも決算も利上げも終わってませんしね。まだまだこれからみたいなところがありますね。
次にQQQとQYLDのチャート見てみましょう。
ナスダック100インデックスを参照しているQQQと、それをさらに利用したカバードコール商品のQYLDはどちらも大きく下落しています。
QQQのほうはこのようなチャートになっており、終値には、前日の終値にかろうじて届きました。まあ、上値重いですね。
QYLDのほうはだめでしたね。前日の株価に届きません。カバードコール商品なので、上昇力は弱いですね。いったん落ちたら、回復は厳しいですね。
そもそも上値重すぎですね。上げさせる気がまったくない感じですね。
次にQYLDの価格帯別出来高を見てみます。
見ればわかりますが、かなり上の方に出来高がかたまっていますね。上で買った人がかなりいるということです。
そして下の方の出来高が薄いですね。
これで考えると、今回の売りはまだまだ少ないですね。出来高が薄い部分も多いですしね。
上でホールドしている人がけっこういますし、低くなったので拾いたいという人が少ない感じです。
まだまだ、というか、かなり売り優勢ですね。戻り売りパワーはかなり残されているということです。
一方のQQQの価格帯別出来高ですが、こちらはボラティリティがあるので、各価格帯の出来高も多く、分散された形になっていますね。
さすがにQYLDとは取引量が違いますしね。QYLDの総資産が6000億円程度に対して、QQQは25兆円はありますからね。
QQQのほうが買いたい人は多い感じですが、QYLDはこの状況で欲しい人少なめです。
ちなみにQ太郎はQQQを10万円分持っていますが、まだ含み益状態ですね。
Q太郎は枚数も少ないですし売る予定はありませんが、そこそこ枚数持っている人や大口は、含み益を割り込みそうなラインになってきたので、いったん利益確定で売りを出す可能性もあります。
何にしろ、出来高もボラティリティも高い状態なので、しばらくはきびしいかと思います。
というか、まだ決算も利上げも終わってませんしね。
まとめとQ太郎の見解
というわけで、まとめとして、
・日中で-5%近くをくらった過去を見てみると、10%以上の上げのあとに、大きな下げを食らっている。
・QYLDは上に大きな出来高があり、まだまだぜんぜん売り込まれていない状況。
・QQQは、含み益ラインを割り込みそうな人たちや大口が利益確定売りをする可能性もあるので、さらに下げる可能性もある。
まあ、過去の事例から考えて、いわゆる「だまし上げ」には気をつけた方がいいかと思います。
これをさける方法として、やはり決算、利上げが終わるまで待つ「休むも相場」戦法か、時間分散でのコツコツ積立ですね。
けっきょく一番地味な毎月積み立てが、結果的にはもっともよい方法だったという感じになってきていますね。「急がばまわれ」ですね。
なんにしろいまは台風状態ですので、おさまるまでは積極的に行かないほうがいいかなとQ太郎は思います。
ITバブルの時も、リーマンショックのときも、下手に動くと、投資した片っ端からどんどん下げを食らうみたいな泥沼状態になりますしね。
そんなわけで、過去の例からすると、10%以上上げたあとに25~50%のズドンがくるパターンがあるので、待つも相場で台風が通り過ぎるのを待つか、コツコツ積立投資でリスクを分散させるのがいいでしょう。
あと高配当投資をする人は、キャッシュポジションを厚めにですね。
いまの状況でリターンをとるのはむずかしいので、ひたすらリスク管理に徹したほうがいいかなとQ太郎は思います。
もちろん全米やS&P500に長期投資している人は、気にしないで、淡々と積み立て投資を続けてください。資金をを引き上げたりとか変な行動はしないほうがいいでしょう。あくまで10年後、20年後のための投資なのです。