QYLDはもう底値?いつ買えばいいの?【QYLD 2,300万円投資家が解説】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
「QYLDの価格はもう底値っぽいので、買ってもいいのか」といった質問がいくつかありました。
まず大前提として、「底値」というものはわからないのです。
自分が底値と思っても、相場はそんなことは気にしません。
下がるときはさらに1段、2段、3段と、何段でも下がります。
「値段が安いから買おう」は、とくに償還リスクのあるカバードコール商品では通用しませんので、このあたりは気をつけてください。そのまま消滅するだけのばあいもあります。
今はQYLDの買いどきなのか、それを考えていきましょう。Youtubeの動画で見たい方はこちらのリンクから。
QYLDは買いどき?
とくにいまは、ナスダックの地合いが非常に悪く、Q太郎的にはナスダック関連商品を買う理由はありません。詳しくはこちらの動画を参照してください。
「じゃあ、いつ買えばいいんだ」という話ですが、「いまじゃないでしょ!」としか言いようがないです。
GAFAMの決算に利上げ、いまは手持ちの株を売りたい人たっぷりで、値段が戻っても戻り売り。なぜわざわざこんな混乱した状況に立ち向かう必要があるのか、Q太郎には理解ができません。
たとえば家の窓から外を見たとき、強風吹き荒れる台風と大雨だったとします。
そんなときに、
「よーし、遊びに行くぞ」
って思いますか?
外が大雨暴風、看板まで飛び交っているのに、あなたのお父さんが
「よーし、みんなで遊びに行くぞ!」
と言ったら、どうします?
「いやいやいやいや、外、看板飛んどるやん」
って、普通は止めますよね。
頑張って外に出て、どっかのレストランにたどり着いて、おいしい食事ができたとしても、それってリスクに見合ってますか?
「大雨という決算。台風という利上げ。上がっても戻り売り圧力」と、3重苦抱えている状態で、家の外出ます?
「それはわかったから、じゃあいつ買えばいいんだ」
という話でしたら、台風が過ぎて、雨がやんで、天気がよくなってからゆっくり買えばいいのですよ。
ようするに、決算やら利上げやらが終わってから、ゆっくり買えばいいかと思います。
2022年は台風状態です。とくにいまは決算・利上げと控えています。
いま買いに向かったら、ただのバクチになります。
バクチに勝つかもしれませんけど、上値は重いので、戻り売りも待ち受けているでしょう。
リターンよりも、まずはリスクを考えてください。
仮に上がったとしても、バクチに勝っただけですし、戻り売りもまだ待ち構えています。
上がれば上がったで、
「よっしゃ、値段が戻った。売るぜ!」
っていう人が上にたくさんいるわけですよ。
ITバブルのときがまさにこの状態で、上がってもまた下がっていくわけですよ。
現在はS&P500、ナスダック、ともに200日抵抗線を下に突破してます。ろくなことがない状況なのです。
ここでQYLDのチャートを見て、どれだけ今の状況がヤバいか理解しておきましょう。
まあ、ひとめ見てやばいことがわかりますけど、出来高を伴って下がっているのですね。
かなりの売り圧力があります。本気で売りに行っている状態です。
さらに4日連続の上ヒゲの陰線です。4日連続で落ちた上に、下ひげじゃなくて上ひげなんですね。
上ひげというのは、株価が上がっても、売りで戻されてしまっている状態です。
上がるたびに下に押されてる状態なんですね。
下方向への圧力が強いのです。しかも4日連続です。
出来高まで伴っていますし、株価を上げさせる気がないのです。
普通に考えれば、まだまだ売り圧力が強いので、まだまだ落ちる可能性は高いですね。
大きな出来高に上ヒゲ、この売り圧力の強い状態を「底値」とは判断できないでしょう。
むしろさらなる下げの予兆しかありません。
この状態で「買いたいですか」という話です。
いや、瞬間的には反発して上がったりするかもしれませんけど、そのあとまた売り圧力がかかる可能性はきわめて高いです。上髭がそれを証明しているようなものです。
決算も利上げも、まだ何も行われていない状態なのです。それでこれなのです。
買いに向かうのであれば、少なくも出来高が減ってきて、売る人が減っている状態にならないと、上昇は厳しいでしょう。
いまはとにかくキャッシュポジションを厚くしたほうがいいかとQ太郎は思います。
以前もいいましたが、現在のQ太郎のキャッシュポジションは40%ぐらいあります。
Q太郎は高配当投資中心なので、配当金がおいしくなった銘柄を拾うという、
ある意味逆張りの投資ですね。
「QYLDの株価が低い=買い時ではない」ことを理解してください。
カバードコール商品の買い時は、QYLDでいえば「ナスダックが上昇基調のとき」です。
つまりコールオプションが売れる状態のときですね。
上がるから、コールオプションが売れるのです。価格が低い時ではありません。価格が低いのは償還リスクを抱えている状態ともいえるのです。
いまナスダックは下降基調だから、売れるのはプットのほうです。
ある程度投資歴がある人がカバードコール商品を嫌ったり避けたりするのは、こういうリスクがわかっているからです。
とにかく今は地合いが悪すぎるので、様子を見てからゆっくり動いても十分だとQ太郎は思います。
まとめとQ太郎の見解
ご自身の買っている、もしくは買おうとしているETFのリスクを最大限に理解してから、投資をおこなうのがいいでしょう。
まだ若い人は、VTIやVOO、分配金が欲しければ少なくともQYLDではなく、VYMを選択するのがいいでしょう。
QYLDは元本も分配金も減ることが約束されたETFですが、VYMは配当も伸びますので、長期投資には向いていますね。
若い方にはぜひまともな投資をしてほしいとは思います。