【新NISA】楽天SCHDで取り崩し投資5年目以降の空き枠埋める戦略
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回は、新NISAを使った取り崩し投資の5年目以降の空き枠を楽天SCHDで埋める案についてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
取り崩し投資の5年目以降
こんなご質問をいただきました。
「取り崩し投資報告を毎月楽しみにしています。私も取り崩し投資を予定しています。
それで質問があるのですが、取り崩し投資を続けると、取り崩すたびに新NISAの枠が空いていきます。そうなると、5年目以降はどうすればいいのでしょうか?
空いた枠は無視しておくのでしょうか?それともさらに追加投資をするのでしょうか?もし追加投資するとすれば、どのようなものを買えばいいのでしょうか?」
とのことです。
取り崩し投資とは、一括投資からの毎月0.3%~1%程度の範囲での自動取り崩しをおこなっていく方法です。積み立て投資の逆ですね。4%ルールの変形型だと思っていただければいいでしょう。
それで新NISAでは年初一括投資からの、毎月取り崩しを実際におこなっています。どんな感じのパフォーマンスになっているかは、毎月動画で報告しているので、将来的な取り崩しの参考にしていただければと思います。
それで毎月取り崩しをおこなっているので、その分新NISA枠が空くことになります。そうなると、5年目まで枠限界まで投資したとしても、5年目以降には取り崩したぶんの枠が空くことになるのですね。その枠を埋めるかどうかの話です。
とくにこれ以上投資する必要がなければ埋めなくてもいいとは思いますが、枠がもったいなければなにか買ってもいいとは思います。
S&P500とかオルカンとかもさらに継続して投資してもいいですし、自分の好きな株を買って埋めてしまってもいいでしょう。
ただ買ったところで取り崩しを続ける以上、やはり翌年にはまた枠が空くことになります。それで毎年毎年枠を埋めるというのも、ちょっと面倒くさい感がありますね。
その解決方法の一つとして、楽天証券であれば楽天SCHDを使って枠を埋めるという方法があります。
たとえば、今年の新NISAは、S&P500、オルカン、楽天VYM、ニセナスの4本の投資信託を年初一括投資してからの、毎月取り崩しをおこないました。
それで来年ですが、S&P500、楽天VYM、ニセナスの3つは年初それぞれ60万円の一括投資をまたやりますが、積み立て投資でもらえる楽天ポイントが欲しいという理由で、オルカンはいったんやめて、楽天SCHDを積み立てるという方法をとると以前の動画で述べました。
理由は、オルカンの取り崩しが毎月0.3%なので、ざっくり計算で年間で3%ぐらいになります。楽天SCHDの配当がだいたい3%ぐらいであればおなじぐらいなので、取り崩す必要のない楽天SCHDと置き換えられるという話です。
楽天証券では自動積み立てと自動取り崩しを同時におこなえないので、オルカンを積み立てつつ、オルカンを取り崩しするということができません。楽天SCHDなら積み立てつつ、分配金で取り崩しとおなじぐらいの金額をもらえるのでいいんじゃないかということですね。
年間60万円まで積み立てるので、毎月5万円の積み立てになりますが、この自動積み立てをずっと放置しておけば、5年目以降も自動的に空いた成長投資枠に積み立てを続けてくれるということになります。
それに楽天SCHDなら分配金がもらえるため、取り崩ししなくてもいいので、置き換えとして利用できるとは思います。
ただ問題として、たとえば5年目以降の空き枠が20万円だとすると、5万円積立だと4月に積み立てが終わります。それ以降は積み立て停止になるとは思いますが、楽天のシステムだと、3回連続で積み立て失敗になった場合、自動積み立てが解除されるとのことです。そのため、翌年また自分で自動積み立て設定をする必要があります。手動になってしまうので、ちょっと面倒ですね。
あと毎月5万円積立で、空き枠が3万円分しかなかったばあいも、積み立て金額を自動的に3万円に修正してくれるわけではなくて、自動的に積み立て停止あつかいになるようです。先ほども述べたように、3回失敗すれば自動積み立てが解除されます。結局手動になってしまうのですね。
この辺りが面倒な人は、年初で空き枠とおなじ金額の楽天SCHDを一括購入するのが面倒がなくていいとは思います。
なんにしろ、いまのところ完全自動化する方法はないですね。
そんなわけで、空いた枠は取り崩しの必要がない楽天SCHDで埋めていくというのも一つの方法とは思います。ただ現状、楽天SCHDのパフォーマンスがどのていどかわからないため、この方法がよいのかどうかは未知数です。
SBI証券だったら日本高配当投資信託をつかう方法もありますが、こちらもまだパフォーマンスがわからないですね。
なんにしろ5年目以降の話なので、そのころには楽天SCHDのパフォーマンスもわかってくるとは思いますので、そのころにまた考えればいいでしょう。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・取り崩し投資で空いた枠は、取り崩さなくていい楽天SCHDなどを使って埋めていくのも一つの方法。(これはいわゆる、インデックス投資を徐々に高配当投資に置き換える作業ともいえますね。SBI証券なら日本高配当を使う方法もあります)
・楽天SCHDを自動積み立てすることで、5年目以降も空き枠に自動的に積み立ててくれる。
・ただし楽天証券の自動積み立ては、枠が無いなどの理由でストップした場合、それが3回続くと自動解除になる。来年以降に手動でまた設定しなければならない。
・積立設定が面倒な方は、年初で空き枠とおなじ金額の楽天SCHDを一括投資するのも一つの手。
・現状、空き枠を埋めるのを完全自動化する方法がない。
となります。
そんなわけで、取り崩さなくていい楽天SCHDで、5年目以降の取り崩しで空いた枠を埋めていくということができます。
ただやはり楽天SCHDのパフォーマンスが不明すぎるので、5年後にまた考えるほうがいいでしょう。5年後に楽天SCHDが早期償還で消滅しているみたいな事態がないともかぎりませんしね。もしくは、もっといい投資信託が出ているかもしれませんし、投資は本当にそのときそのときの状況で考えたほうがいいとは思いますね。