低価格S&P500ETF「SPLG」メリット・デメリットーVOOより投資しやすい?【米国ETF投資】

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回は株価の高いVOOへの投資に変わる手段として、元祖S&P500ETFで世界最大級のETF「SPY」のステート・ストリートが放つ低価格ETF「SPLG」についてです。

投資していいのか、メリット・デメリットについて述べていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

SPLGとは?

さて、SPLGについてです。

世界最大級のETFと言えばS&P500連動のSPYです。 純資産総額は現在約50兆円と、ETFの中ではかなり桁外れな規模ですね。

ただ、現在1株400ドル前後と、価格が高いという問題があります。経費率も0.09%と、VOOの0.03%と比べると高めですね。

かといって、VOOのほうの株価も360ドルと、けっこういいお値段です。

そこで登場したのが、SPLGです。現在の株価は46ドルぐらいと、かなりリーズナブルです。また経費率も0.03%とVOOとおなじですね。

個人投資家には投資しやすいETFとは思います。

SPLGは、もともとはS&P500連動のETFではありませんでした。

「SSGA大型株式指数」というインデックスを使っていたのですが、2020年に方針を転換して、人気のあるS&P500指数に乗り換えました。ETFも商売ですから、売れてなんぼですね。

同社はこれまで、ゴールドETF「GLD」を買いやすくした「GLDM」を発行しており、低価格戦略の一環としてSPLGを発行しています。GLDMについてはこちらを参照してください。

S&P500ETF比較

現在のS&P500ETFを比較してみると、このようになります。

SPLG

SPYの経費率は0.09%と一番高いですね。他はすべて0.03%におさえています。

またIVV、VOOの純資産総額もSPYに迫る勢いなので、個人投資家がSPYに投資するメリットはもはや無いとは思います。

SPLGの純資産総額は2兆円と、他のETFと比べると見劣りしますが、2兆円もあれば流動性は十分とは思います。

メリット

それでSPLGのメリットですが、その1はやはり低コストですね。

他の3つが四捨五入で400ドル台なのに対して、SPLGは46ドルと、10分の1近くの価格で購入できます。

資金が少ないときには、買い増しがしやすい価格とは思います。他のやつだと、ちょっと買い増ししたいと思っても、日本円で5万円ぐらい出さないといけませんしね。

メリットその2は、経費率が安いことです。VOOとおなじレベルですね。

メリットその3は、純資産総額が2兆円ほどあるので、流動性も担保されています。今後どうなるかはわかりませんが、いまのところは問題無いとは思います。

デメリット

一方でデメリットですが、日が浅いということですね。

参照インデックスを変えたのが2020年なので、まだ2年ぐらいのETFとも言えます。

ETFはできれば4年以上運用を続けているものを買う方が安全性が高いとも言われています。

SPYは30年ぐらい運用されていますので、信頼性が高いですね。

デメリットの2つ目ですが、購入手数料がかかることです。

楽天証券はSPY、VOOに関しては手数料無料、SBI証券はVOOが手数料無料です。

SBI証券は、今年4月まではSPY、IVVが無料でしたが、現在は無料から外れてしまっています。

あと増配率ETFのDGRWも無料から外れてしまっていますね。たぶん利用者が少ないので、無料から外してしまったのかと思われます。

米国株の購入手数料は、購入金額の約0.5%なので、馬鹿にならないレベルで高いです。

ある程度まとまった資金があればVOOを購入するか、資金が少ないのであれば投資信託を購入したほうがリーズナブルとは思います。投資信託は手数料無料ですしね。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけで、まとめると、

メリットは、低コスト、低経費率、十分な流動性の3点。

デメリットは、日が浅いことと、手数料がかかるということです。

S&P500への投資の一つの選択肢としては、低価格で購入できるのは魅力があります。

ただ購入のつどに約0.5%の手数料はけっこう大きいかなという気がします。

100万円分とかまとめて買えば、手数料上限22ドル以上になるので節約できますが、100万円も買うのであればVOOを買えばいいんじゃないという気もします。

また資産が少ないのであれば、100円以上なら1円単位で購入できる投資信託のほうが投資しやすいかなとは思います。取り崩しも投資信託のほうが便利ですしね。

現在、0.3%ルール取り崩し実験で使っているeMaxis Slim米国株式はS&P500連動のETFで、経費率も0.01%程度とリーズナブルです。購入手数料や売却手数料も不要ですしね。

そんなわけで、S&P500ETFの選択肢の1つとして悪くはないのですが、積極的に買うほどのものでもないかなという気がします。

Q太郎ですが、S&P500に投資したいのであれば、普通に手数料無料のVOOを買いますね。購入手数料の約0.5%はやはりでかいです。往復で1%とかありえないレベルです。

資金が少ない場合は、やはりeMaxis Slim米国株式を選ぶでしょう。

というわけで、Q太郎的には選択肢には入らないかなとは思います。すでにVOOもeMaxis Slim米国株式も持ってますしね。

ただ、資金はあまりないけど、分配金が欲しいとかそういう理由であれば、投資してもいいかもしれません。